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【書籍レビュー】ITサービスマネージャ 「専門知識+午後問題」の重点対策


このNoteには、>ITサービスマネージャ 重点対策<  の紹介と読むポイントを書きました。

ITサービスマネージャー試験(SM)の最難関はPMIIの作文問題。

よって、AMIIとPMIを手早く効率的に合格点に引き上げて、さっさとPMIIの勉強に入る必要があります。

重点本を使うと、AMIIを2週間、PMIを3~4週間で80点前後まで高めることができます。

私はIT専門学校で先生をしています。IP, FE, APは勿論、高度もSC, DB, NW, ESに合格しています。

実務経験がなく、私はSMをPMIIの作文で不合格になりました。

とはいえ、AMIIとPMIは高得点で通過しているため、参考になると思いNoteを書くことにしました。

「SMに絶対合格したい!」方で、AMIIやPMIで詰まっている方は、是非参考ににして頂ければと思います。

それでは始めましょう!





重点本を薦める理由


重点本で、AMIIとPMIを効率良く手早く合格点まで高められたので、お薦めします。

ここでは薦める理由を2つ紹介します。

  • AMIIは演習ベースだから手早い

  • PMIはテーマ別だから学習効率が良い



理由1:AMIIは演習ベースだから手早い


重点本は、AMIIを演習ベースで学習します。

高度資格に必要な知識量には大きな差があります。

SC, NWは知識ベースなのでAMII対策本は座学本(合格教本など)がお薦め。

一方でDB, ES, そしてSMのAMIIは新しい知識は少ないです。重い座学→過去問よりも、軽めの座学と演習でインプットして過去問演習に入れるテキストがお薦めです。

重点対策には、NWとESからお世話になりました。

AMIIはテーマ別に基礎知識を得て、代表問題を演習する形態。知識を軽くインプットして、すぐに問題演習で定着を図れます。

重点本によって、AMII対策はスピーディーにできます。




理由2:PMIはテーマ別だから学習効率が良い


高度資格の合否は午後問題にかかってきます。

例えばSC, NW, DBなどはPMIの短時間勝負が一番ネックになります。


重点本では、PMIをテーマ別に演習して、丁寧な解説で復習できるのが特徴です。

高度資格は午後問題対策の独学は難しいです。高度資格のPMは1~2問なので、過去問演習ではジャンルがバラバラになって揺さぶられてしまいますから。

本来は自分でテーマ分析をする必要があります。

重点本では、テーマごとに過去問をまとめてくれています。

同じテーマで2~3問も解けば、自分に合ってる合ってないも分かるので、問題選びの視点もゲットできます。




購入は中古本がお薦め


SMの試験対策では最低でも2冊の本が必要です。

まともに最新版を買ってしまうと、合計7,370円。受験費用に迫りますね。

もし中古でも良ければ、最新でも2,600+2,900 = 5,500円。

少し前を狙るだけで1,600+1,900 = 3,500円に抑えられます。最安は、400+500 = 900円(2024/05/30調べ)。


SMは、最新技術を大々的に取り込む分野ではありません。よって出題傾向も大きく変わる試験ではありません。少しぐらい前の中古本で何ら問題はありません。

SMを受験するということは、既にAPは勿論、SCやNWなどの独学合格経験がありますよね。

自信持って下さい。学習能力は充分あるので大丈夫ですよ。




中古本の購入 | amazonとメルカリ


amazonとメルカリへのリンクを挙げておきますね(2024/05/20調べ)。

2020年版で1,300円。ちょっと勇気が要りますが2018年版を400円も良いですね。

私は2018年の受験のために2014年版を当時901円(送料込み)で購入しました。それでAMII:84点, PMI:88点でしたから、全く問題ありません。


メルカリだと更に安く手に入るかもしれません。

出品状況によるので、前からウォッチしておくしかないです。さらに、受験者は多くない資格なので、出品も少ないですが。

>メルカリの検索リンクです。

なお、メルカリを初めて使う場合は、500円クーポンもあるので、良かったら使ってください。

招待コード:UCQPZC
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※あなたにも私にも個人情報は知られないので安心して使ってください。




AMII対策


重点本を使ったAMII対策のコツをまとめました。

  • 全9章のうち2~4章(68頁)がコア

  • 過去問演習では最新を抜いて新しい順

  • 2~3週間でAMII対策に目途をつける




章構成 | 2~4章がコア


重点本の第二部が、AMII対策です

全9章で、うち2~4章は「管理プロセス」。2~4章は68ページ、第二部131ページ中の半分を超えます。

  • 16頁:第1章 サービスマネジメント

  • 20頁:第2章 サービスマネジメントシステムの計画及び運用

  • 23頁:第3章 サービスマネジメントシステムの計画及び運用

  • 25頁:第4章 サービスマネジメントシステムの計画及び運用

  •   6頁:第5章 ITIL

  •   9頁:第6章 サービスの運用

  •   8頁:第7章 ファシリティマネジメント

  •   8頁:第8章 プロジェクトマネジメント

  • 16頁:第9章 セキュリティ

管理プロセスはAMIIで多くでるため、分かりやすい得点源。

私が過去問演習をした時に唯一「ノートにまとめ直しておこう!」と判断しました。>管理プロセスの特集Note に書き起こしたのでどーぞ。




学習手順 | 重点本→補強→過去問演習


SMのAMIIの知識量は多くありません。

>管理プロセスの特集Note  の他に、書き出しはありませんでした。

SCやNWではSC, NWではかなり線を引き、ノート書き出し暗記超を作ったりしましたが、SMのAMIIでは不要です。


学習手順はシンプルでOK。

  1. 本を1章読む(5~15ページ)

  2. 章末の代表問題の演習

  3. >管理プロセスの特集Note  だけ補強

  4. AMIIの過去問を解く


ただし、2点だけ注意点。

  • 過去問演習は最新を抜いて新しい順

  • 2~3週間でAMIIに決着をつけPMIへ


過去問演習は最新を抜いてください。最新は試験1ヶ月前を切ってから、模擬試験として解いて下さい。

復習は「1問1問がっつりやる系」でお願いします。

年に1回の試験なので、過去問を食い散らかすと、初見の過去問があっという間になくなりますからね。

SMのAMIIは正直簡単です。すんなり80点前後まで到達できますよ。


AMIIはさっさと2週間で終わらせます。

1週間延長しても良いですが、3週目はPMIと並行してください。

SMはPMIIの作文、質問書(経歴・システム構成)の準備が大変です。AMIIやPMIに甘んじているわけにはいきません。




PMI対策


重点本の第三部がPMI対策で、全4章です。

力の入れ所は3~4章の問題演習だけ。

  • 1章:PMIの概要・・・PMI通過率50%

  • 2章:解くコツ・・・軽く流してOK

  • 3~4章:テーマ別の問題演習




1~2章は軽く流す


1章はたった4ページ。

大したことは書いてません。

  • PMIはPMIIのネタの宝庫

  • PMI通過率は50%


2章の「解くコツ」も、たった7ページ。

SCやNWに合格したなら、皆さんされている解法が書かれている程度。

代表的なのだと、文章を図にまとめる、問題文からヒントを探す、必要以上に詳しく説明しているところが怪しい、作文で蛇足しない、程度です。

あとは問題を解きながらマーキングして、解くコツを定着させましょう。




3~4章テーマ別の問題演習がメイン


PMII対策は3~4章の問題演習がメイン。

どちらも、問題・設問・解説の構成です。

  • 3章:解く流れまで丁寧に解説

  • 4章:テーマ別に集中演習できる


3章では3問をじっくり。かなり丁寧です。

解説は、問題文を一緒に読んで解いていく形式。本試験で解いていく流れが分かります。私が専門学校でやる授業と同じような形式です。


4章こそがPMI対策のコア。

ジャンル別に1~3問の問題・設問・解答用紙・解説が書かれています。


高度資格のPMIIは3問から2問選択ですが、ジャンルが多いため何がでるか分かりません。

独学では自分でジャンル分けして、演習の優先順位を決める必要がありました。

重点本では、8ジャンルに分類して、まとめてくれています。

全てのジャンルに触れて、本試験で選ぶジャンル、絶対に選びたくないジャンルを決められます。問題選びの判断基準と選ぶ経験が大事ですね。




解法テクニックを少し紹介


最後に、テキストに書かれているテクニック。私独自のテクニックと併せて紹介しておきますね。

  • 問われていることに忠実に書く

  • 作文の末尾は設問の問われ方に対応する

  • 作文ではまずは問題文の流用

  • 作文内容に想像はダメ

  • 「怪しいポイント」があったら印を


問われていることに忠実に書く

問われていること、問題文に明記されていることから作文をします。

SMでは一般論や当たり障りのない答えでは正解しません。必ず問題文(のマネージャー)に基づいた解答をします。


作文の末尾は設問の問われ方に対応すると書きやすいです。

「理由は?」なら「~だから」。「障害は何か?」なら「~障害」で作文を締めます。


作文では、まずは問題文の流用を考えます。

文字オーバーするなら、絶対に外せない言葉を残し、繋げます。
ざっくり制限文字数の半分を超えていればまぁOK。もし半分を切っていたら、考え落としがあるかもしれません。


作文内容に、明確さを持たせます。想像で書いてはダメです。

必ず問題文の数値を使ってください。


「これもいるかな?」は蛇足。「勘」で蛇足すると、せっかく充分正解だったのに、失点してしまうので注意。

ただ、SCやNWの問題に慣れていると「SMの模範解答は浅め、表面的」と感じるかも。SMでは、技術的なことには一切踏み込まず、マネジメント的観点からの判断・体制を重視した模範解答が多いです。


問題文を読んでいて「怪しいポイント」があったら印をつけます。

SCやNWでも「セキュリティ的に怪しいな」「わざわざ、設定していない、って書いてるな」などを感じたのではないでしょうか。

大抵、設問で問われてきましたよね。「はいはい、きたきた」と思いながら、解答を作るのはアルアルです。




PMII対策 | 重点本は「入口」


SMのPMIIが最難関です。

AMIやPMIIで80点以上を取っても、作文評価で不合格になります。。

重点本では以下のような構成になっていて、全て大事。

  • 2, 3, 4, 6, 7章:作文のコツ・例文解説など

  • 5章:質問書・システム構成の準備


SMでは作文と質問書の事前準備が必要です

作文は自分の業務経験から書くので、システム構成を決め、作文での概要説明の例文も準備しておく必要があります。

SCやNWと大きく違うのは、作文だけではありません。

5章の「質問書(テンプレート)」。質問書に、ITサービスマネージャとしての役割・勤務期間・会社やシステムの規模などを答えます。


各章で私が「注目すべきだなぁ」とアンダーラインした点を書き出しておきますね。


第2章は、説得力を出す手法が書かれています。

  • 複数の手法を比較した旨を示す

  • 知識の幅広さ、根拠の強さを示す

  • 目標を設けた行動力を示す


第3章は、例題と作文の設計方法が書かれています。

  • 見出し単位での作文をしてノウハウ

  • 作文の言葉、作文構造の基礎

  • 各設問から作文する流れ


第4章は、PMIIの例題と解説です。

特徴的なのは、「こんな作文はダメですよ」と「不正解につながる考え方」も書かれている点。


第5章が、質問書(テンプレート)対策

SMでは業務経験を答える質問書への解答もさせられ、作文は自分の業務経験に基づいて書きます。

質問は決まっているので事前に作り、作文で題材にするシステム構成・概要の作文も予め作って暗記しておくと、スムーズに作文作業に入れます。


第6章が、合格者の作文(2例だけ)

第7章に、日本語のコツ。

  • 簡単なもの

  • 主語と述語の対応

  • 短く

  • 二重指定しない

  • 接続詞に気をつける

私だったら「ということ」や「それ」も禁じますね。




まとめ | 重点本で「PMIIの入口」まで手早く行ける


お疲れ様でした。

「重点本が、AMIIとPMIを手早く終わせるために必要」なのは、分かって頂けたと思います。

重点本のPMII対策は「入口」に過ぎません。
なぜなら、合格者の作文が2つしか収録されていませんから。

私は、よりたくさんの作文を見て、ストーリーや専門用語の使い方を分析したいと考え、もう一冊購入しました。

レビューも書きましたので、重点本を経て「AMIIとPMIは充分通過できるけど、PMIIの作文がもっと欲しいな」と思ったら、是非参考にしてください。>作文本のレビューNote

それでは!

p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。

でわでわ(・ω・▼)ノシ


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