【ネスペ9問】IPv6(ネットワークスペシャリスト)
このNoteには、ネスペR06~H21からIPv6絡みの問題を集めました。
>IPv6に狩られても仕方ないNote の通り、今までは何とか避けてこれたんですが、いよいよ立ち向かう時が来ました。午後問題に出たら狩られてしまいますからね。
このNoteでは、IPv6への移行に伴く共存技術、IPv6での変更点、そしてIPv6アドレス表記について段階的に学ぶよう構成しました。
まずはアドレスの一歩前まで学習を進めて、最終的にはアドレスまで頑張ってください。アドレスは難しく見えて、少し腰を据えれば紐解けます。覚えるポイントも明確にしました。
このNoteは、私の学生時代の独学合格体験、大学・IT専門学校での授業経験に基づいています。合格した/してもらった実績があるかな、と少しでも信用して頂けたら嬉しいで
それでは始めましょう!
\私の3ヶ月の学習記録/
IPv4からIPv6へ
ここではIPv4の知識にIPv6の知識を追加しく準備をします。
まずは、FEレベルから。
ネットワークスペシャリスト 令和01年秋午前2問06
正答はア(CIDR)。迷う点はないですね。
ア:CIDRはネットワーク部とホスト部の区切りを1ビット単位で指定します。サブネットマスクを使います。>【FE】IPアドレスの計算Note
イ:DHCPは、ネットワークに繋いだPC(ノード, 端末)に、IPアドレスなどのネットワーク設定を教えてあげるプロトコル。>解説Note
ウ:DNSは、「www.google.com」のようなURL(FQDN, ホスト名やドメイン名)のIPアドレスを教えてあげるプロトコル。>【SC, NW】DNS総まとめNote
エ:NAPTは、IPマスカレードとも云う。プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する。NATは1対1、NAPTは1対多。>【FE】NATとNAPTのNote
>【FE】ネットワークのNote
>【FE】IPアドレスの計算Note
>【FE】IPv6のNote
IPv6対応のレコードもあります。すぐに覚えられます。>【SC, NW】DNS総まとめNote
正答はア。IPv4はAレコード、IPv6はAAAAレコード。
他のレコードは、セキスペでもネスペでも必須。優先順は、MX(メール), CNAME(別名)。>【SC, NW】DNS総まとめNote
ネスペでは、今まで避けていたIPv6に立ち向かわねばなりません。>【FE】IPv6は狩られても気にしないNote
IPv4を一気に廃止してIPv6が一発導入されるわけではなりません。IPv4とIPv6を共存させながら、最終的に全てIPv6対応になったらいいねぇ、で長年推移してきました。私がIパスを勉強した平成21年(2009年)から云われていますもん。
正答はイ。IPv6しか/IPv4しか通信できない状況なら、IPv6とIPv4の相互変換をするかないです。トランスレーション(translation)の意味は「翻訳」。
ア(6to4)とウ(Tredo)は、IPv6をIPv4でカプセル化
IPv4とIPv6の混在/共存は3つの方式があります。
IPv6をIPv4でカプセル化する:6to4, Teredo, ISATAP
IPv4とIPv6の相互変換をする:IPv4/IPv6トランスレーション
IPv4とIPv6の両対応機器で処理を切り替えてもらう。
どうしても詳しく知りたい方は、過去問道場さんへ。
IPv4とIPv6の共通点/相違点
正答はウ。
IPv4のクラスDとIGMPでマルチキャストを実現していましたね。またIPv6でもマルチキャストFE00::/18があったな、と思い当ればOK。>マルチキャストのNote
フローラベル:IPv4になく、IPv6で新設
チェックサム:IPv4にあり、IPv6で廃止
エニーキャスト:IPv4になく、IPv6で新設
「エニーキャスト」はIPv6で新設。複数のノードに同じユニキャストアドレスを割り当て、発信元に近い方に伝送されます。
他のフローラベル、チェックサムについてどうしても知りたい方は過去問道場さんへ。
正答はエ。
正解も一発引きしてください。IPv6に暗号化が標準実装されたののは、IパスやFEレベルですから。>【FE】IPv6の最低限Note
ア:TOSは通信品質を指定するために設けられましたが、IPv4で活用されなかったため、IPv6で廃止。
イ:IPv4は32ビット、IPv6は128ビット。
ウ:チェックサムはIPv4にあり、IPv6で廃止。
エ:IPv6では、「IPsec」「暗号化」が標準搭載されました。正解一発引きしてください。
イは必ず消して下さい。IPv6が128ビットなのはIパス・FEレベルですから。>【FE】IPv6の最低限Note
IPv6のついて
いよいよIPv6の詳細に踏み入ります。
正答はエ。
イだけは消せるかなと思います。他を覚えるかは、私は微妙です。それよりもIPv6アドレスの種類・書き方が重要と考えています。
ア:アドレスは32ビットから128ビットになりましたが、TOSやチェックサムなど廃止もしていてシンプルになり、軽くなっているとのこと。
イ:IPv6のアドレス表記は16進数です。書き方は後で詳しく。
ウ:IPv4射影アドレスは、IPv6でIPv4アドレスを書く方法。上位80ビットを0、そのあと16ビットを1にした後の、残り32ビットにIPv4アドレスを記載します。
エ:IPv6ではDHCPは不要になります。またAPRやRARPも不要でICMPv6が担います。>ICMPのNote(準備中*)
IPv6アドレスの種類
私はノート裏に書いて、試験前に付け焼刃します。
ループバックアドレス、::1/128
自分自身を指すマルチキャストアドレス、FF00::/8
複数の端末リンクローカルユニキャスト、FE80::/10
ルータを超えない範囲で使えるアドレスユニークローカルユニキャスト、FC00::/7
LAN内で使えるアドレス(IPv4のプライベートアドレス)グローバルユニキャスト:末尾48ビットはMACアドレス
エニイキャスト:1つのユニキャストアドレスを複数の端末に割り当て、発信元から近い端末が受け取る
正答はエ。「マルチキャストアドレス、FF00::/8」でしたね。
ア~ウの各アドレスが具体的に何アドレスなのかは、過去問道場さんへ。私は午後問題で遭遇したら対策しようと考えます。
正答はエ。
リンクローカルユニキャスト(FE80::/10)は、ルータを超えない範囲で使えるアドレスでした。
エの「ルータを介さず直接接続」から判断。
なおウは「自分自身」から、ループバックアドレス(::1/128)と判断。
IPv6アドレスの書き方
IPv6のアドレスは長いし16進数だし「::」とか出るし、嫌ですねぇ。少しずつ慣れていきましょう。今までは私も避けて合格してきましたが、ネスペでIPv6が出て狩られてしまうのは嫌です。
16進数32桁(4ビット×32=128ビット)
4桁区切り「:」
省略方法←これがややこいしく感じますね。
「:0100:」を「:100:」、「:0010:」を「:10:」に省略
「:0000:」を「:0:」に省略
「:0000:0000:」や「:0000:0000:0000:」などを「::」に省略(アドレス中で1ヶ所のみ)
2001 : 0000 : 0000 : 0000 : aaaa : 0000 : 0000 : ccccは、
2001 :: aaaa :: cccc にはできません。「::」が2箇所あるので。
2001 :: aaaa : 0 : 0 : cccc にはできます。「::」が1箇所。他は「:0:」で。
次の問題のIPv6アドレス。
2001 : db8 : 100 :: aa : bbは、
2001 : 0db8 : 0100 : 0000 : 0000 : 0000 : 00aa : 00bbなのが分かればOKです。
正答はウ。
設問文の「/56」から先頭56ビットが同じアドレスを探せば良い、と方針を立てます。IPv6は16進数表記(4ビット)なので、上位14(=56/4)。
2001 : db8 : 100 :: aa : bb は、
2001 : 0db8 : 0100 : 0000 : 0000 : 0000 : 00aa : 00bb なので、
2001 : 0db8 : 0100 : 10 までが14桁。
2001 : db8 : 100 : 10 が省略表記。
ア~エを見ればエだけが、2つのアドレスの上位14桁が同じです。
まとめ
お疲れ様でした。
IPv6はどうも難しく見えます。このNoteを書いてても面倒だなぁと思います。とはいえ、全部を詳しく覚えるわけでなくても良い、省力化もできそうでした。
今回のNoteのまとめを箇条書きで。
IPv6で廃止:チェックサム, TOS
IPv6で新設:フローラベル, エニーキャスト, IPsec標準搭載
IPv6版:DNSのAレコードは、AAAAレコードへ
IPv4との共存方法
IPv4でカプセル化:6to4, Teredo, ISATAP
相互変換を:IPv4/IPv6トランスレーション
両対応機器で処理を切り替えてもらう。
アドレスの省略の仕方。
16進数32桁(4ビット×32=128ビット)
4桁区切り「:」
省略方法←これがややこいしく感じますね。
「:0100:」を「:100:」、「:0010:」を「:10:」に省略
「:0000:」を「:0:」に省略
「:0000:0000:」を「::」、「:0000:0000:0000:」を「::」に省略(アドレス中で1ヶ所のみ)
IPv6のアドレスの種類
ループバックアドレス、::1/128
自分自身を指すマルチキャストアドレス、FF00::/8
複数の端末リンクローカルユニキャスト、FE80::/10
ルータを超えない範囲で使えるアドレスユニークローカルユニキャスト、FC00::/7
LAN内で使えるアドレス(IPv4のプライベートアドレス)グローバルユニキャスト:末尾48ビットはMACアドレス
エニイキャスト:1つのユニキャストアドレスを複数の端末に割り当て、発信元から近い端末が受け取る
他にも、IPv6はIPアドレス自動設定機能があり、DHCP不要。また、ARP(IPアドレス→MACアドレス)とRARP(MACアドレス→IPアドレス)はIPv6版がなく、ICMPv6が担います。>ICMPv6のNote(準備中*)
以上になります。文字に書き出すと大変ですね。ひとまずアドレスを学習ノートの裏表紙に書き写しておいて頂けたら嬉しいです。でわでわ。
\私の3ヶ月の学習記録/
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