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【ネスペ2問】アーランの計算問題(ネットワークスペシャリスト)

このNoteには、アーラン(呼量)の計算問題を集めました。R06年~H21まで全て探しましたが、2問しかありません。うち1問はR07年に出る可能性が高いです。

特に1問目は、H23, 26, 29, R04と約3年ごと。R07か08で出てきそう。一方、2問目はR06だけなので様子見。午後問題はH23午後2問1だけ、大きな影響はありません。


呼量は電話応答なんて、掛かってくるのも通話時間もバラバラなので、なかなか数値計算をイメージしくいのではないでしょうか。私がそうでした。

捨てても良いのですが、ちょっと理解すれば「覚える必要がない公式」なので、気が向いたら読んでいってくださいね。

なお私のNoteは、独学で高得点合格した経験と、大学・専門学校でのIT資格授業のノウハウに基づいて作成しています。

それでは始めましょう!


\私の3ヶ月の学習記録/



講座 | 1アーラン = 1回線で耐えうる通話量


アーランは通話量を指す単位です。

例えば「1回線なら最大1アーラン、2回線なら2アーランまで耐えられる」と考えて大丈夫です。

回数と保留時間と測定時間の3つから計算するので、ややこしく感じます。呼損率も加わるとさらにですね。

ちょっとずつ考えてみます。


60秒の間に、通話30秒が1回ありました。1回線で耐えられるの分かりますよね。1×30秒/60秒=0.5アーラン。

60秒の間に、通話30秒が2回。1回線でギリ耐えられるの分かりますよね。2×30秒/60秒=1アーラン。これで「理想的には、1回線で1アーランまで耐えられるんだな」と分かります。

オーバーさせてみましょう。60秒の間に、通話30秒が3回。60秒の間に90秒の通話を1回線でできるわけないですよね。3×30秒/60秒=1.5アーラン。


次に測定時間(計算で考える時間)を考えてみます。難しくいうと「単位時間」。今までは「60秒」にしていました。

では、90秒の間に通話30秒が何回までなら、1回線で耐えられるでしょうか。3回までですよね。3×30秒/90秒=1アーラン。

イメージしやすい簡単な例で、段階的に考えると、回数×保留時間÷単位時間 となるのが分かると思います。

アーランに限らず公式に困ったら、ぜひ「公式を求めてやろう」って気構えをもってくれたら嬉しいです。正解を諦めない習慣は、合格する粘り強さになっていきます。踏ん張りどころです。

ご自分でも簡単で具体的なケースで考えてみてくださいね。公式を忘れても・覚えてなくても正解できるようになりますから。

では、問題演習しましょう。令和06年~平成21年の全てを探しましたが、たった2問だけでした。




問題演習1 | アーラン


3年ごとに出ているようです。この調子なら令和07年春かと。繰り返しでている唯一の問題なので、正解できるようになっておきましょう。

ネットワークスペシャリスト 令和04年春午前2問01
ネットワークスペシャリスト 平成29年秋午前2問02
ネットワークスペシャリスト 平成26年秋午前2問03
ネットワークスペシャリスト 平成23年秋午前2問03

正答はエ。

1×80秒/180秒×180台=80アーラン。

受ける電話器の台数が計算に加わりました。×か÷か、そもそも計算に考慮しないで良いのか、「その場で考えて」OK。


結果は80アーラン。理想的な状態では80回線あれば耐えらえます。

たしかに180秒中80秒だけ通話すれば良いので、180台に各1回線、合計180回線も要りませんね。80/180=約0.45(45%)の使用率ですから。180の半分の90よりちょい少ないだろうと。


公式を暗記、何でも公式「だけ」で解こうとすると、結構損になります。ちょっとしたアレンジ・応用・未知を乗り越えて正解するには、理屈・具体的数字・現実的な感覚に基づく「思考力」が大事です。

私は「アーランって何回線必要かが分かる量だったよな」だけ覚えて、公式は覚えていません。真似しなくても良いですが、志は分かってくださいね。単位に注目したり、複雑な式なら形を大体覚える程度で、充分高得点で合格してきました。>数式は単位で立てる解説Note




問題演習2 | 呼損率


ネットワークスペシャリスト 令和06年春午前2問03

正答はイ。

60×120秒/3600秒=7200/3600=2アーラン。表より「4回線なら2.045アーランまで耐えられるので、4回線(イ)」。

表の見方に迷いましたね。境の数値「まで」耐えられると考えて4(イ)か、境の数値「から」耐えると考えて3(ア)か。

呼損率0.1って10%の確率で電話を受けられないということ。結構ミスってます。それでも2アーラン(2回線フル)に耐えるには倍の4回線必要なんだなぁと驚きます。

なかなか感覚と一致しませんが、確率論の計算結果なので仕方ありません。表の見方を覚えてなければ、ア(3回線)かイ(4回線)で迷うなら良し、と割り切ってOKです。次は取りましょう。




まとめ


お疲れ様でした!

以上になります。

若干ネタバレですが、NWH23午後2問1にも出てくるので、解く前に予習してくださいね。

「初見力が試せない」と思うかもですが、ゆうて1問。「覚えてなかったので解けなかった経験」よりも「知っていて解けた経験」の方が私は大事だと思います。

とはいえ古い問題なので解くか、解いて有効なのか分かりませんよね。私も今後午後1や2の解説Noteを作るとは思いますが、H23午後2までは届かないと思います。

次は >計算問題(データ量)のNote でお会いしましょう。でわでわ。


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