横浜馬車道 とんかつ四天王 勝烈庵 丸和 檍 さくら
とんかつ、庶民の味であり贅沢な逸品でもある日本の文化。
自慢の街のとんかつやさん、専門チェーン店、定食屋さんのとんかつ、お肉屋さんのお惣菜、スーパーのお惣菜など一口にとんかつといってもいろいろ。ロースにヒレ、一口カツや串カツなんてのも。
還暦過ぎのじじいだってね、とんかつくらい食べますよ。
ヒレじゃないですよ、ロース、ロースです。
歳を取るとね、身体も心も渇いてくるんです。😄
健康診断で中性脂肪とか総コレステロールとか騒がれますが、とんかつの醍醐味はロースの脂、あの何とも言えない甘みのあぶらでしょ。
これだけは許していただきたい。
素材の豚肉と下ごしらえ、パン粉、ソースへのこだわりはもちろんですが、私が注目しているのは油。専門店の美味しいとんかつは揚げる油がちがいます、お店の外や店内に漂う香りでわかります。
フライヤーも違います。とんかつがたっぷりの油の中をゆったりと泳いでいるんですね。それを店主が絶妙なタイミングで取り上げ素早く油をきって、あつあつをサクッ、サクッと手際よくカット。
直前に準備されたキャベツがふわっと盛られたお皿に、そして客席へ。
この一連の流れが美しいこと、これがおいしいお店の共通点です。
ここ馬車道はとんかつ激戦区。
勝烈庵を筆頭に行列のできる店が4件。四天王と名付けましょう。
すべてご紹介します。
勝烈庵
創業昭和2年の歴史をほこり、横浜の味として伝統の味を守り抜いています。初代庵主が外国人居留地にもたらしたカツレツを独自のかつれつとして完成させたものだそうです。
特製の生パン粉、秘伝のソースはロースには辛口、ヒレには甘口とこだわりの食材でお客様を迎えています。ここ馬車道総本店の他、鎌倉店、横浜駅相鉄ジョイナス店があり、お弁当もオーダー出来ます。
甘口ソースをたっぷりかけて食べる勝烈定食(ヒレかつ)が一番人気。
大きなエビフライやカツレツサンドも目を引きます。
勝烈定食(ヒレカツ) 120g を食べに再訪 2023.3.7
前回はロースでしたが、今回は人気のヒレカツです。
この特徴的な四角い姿、8等分にカットされて食べやすいのがいいですね。
お肉は柔らかくて軽く噛めば大丈夫、シニアにはありがたい仕様です。
お肉のジューシーさを思う存分楽しめます。
甘めの特性ソースをたっぷりと付けて食べるのが勝烈庵ならではの食べ方。
衣に染みたソース味も格別、キャベツも美味しさ倍増です。
しじみの味噌汁も安定の味でした。
檍(あおき)
とんかつ檍は2010年に東京都大田区蒲田でオープンし、現在ではここ横浜馬車道店の他にも「大門」「浅草橋」「銀座」「羽田」「日本橋」と展開されています。
冷めても固くならない、油の質も良い檍のとんかつ。
揚げ油は「純正ラード」、豚の背脂から作られるこの油がとんかつの旨味を増幅させています。お米も新潟の佐渡島米を使用するこだわり。
まず食券を購入して並び注文内容を告げ、店員さんの案内で順番に入店となります。
平日お昼限定のロースかつ定食、170g、1,200円を注文。
結構肉厚なロースでボリューム満点。そしてやわらか。
ここはお肉のよさが伝わってきます。まだ試していませんがメンチカツも旨い事間違いなしですね。
丸和
いつも11:00すぎから行列ができはじめる人気店で、大田区大森「丸一」の姉妹店。客層も老若男女幅広く地元のだれからも愛されている名店です。
店内はカウンターとテーブル席と小さいですが座敷もあり、カウンター越しにマスターが手際よく、とんかつを油の海に職人技で泳がせている姿を拝むことができます。
揚げ鍋の油をちょんと包丁に付け手早く揚がったとんかつをサクサク切っていきます。たっぷりのラードで揚げられたロースかつは脂身もほどよく付いています。
ロースファンにしか分からない、このヴィジュアル。たまりませんわ。
豚汁もこくがあり、お代わりが出来るのがありがたい。
並んでも構わないと思う気にさせる、満足できる味です。
さくら
とんかつ「さくら」は東京神楽坂が本店の関東を中心に14店舗を展開するお店。昼の営業は2時ごろで終了のお店が多い中、午後5時までランチメニューで営業しています。遅めの昼食、混雑を避けたい方にはありがたですね。
メニューですが、月曜から金曜までの日替わり定食が990円で用意され、ロース・ヒレ・メンチ・巻かつ・チキンカツ・カニクリームコロッケの組み合わせのバリエーションが楽しめます。
米は新潟県のみで栽培されている甘みと粘りのバランスが絶妙な「こしいぶき」。「ひとめぼれ」と「どまんなか」の掛け合わせ米。羽釜でふっくら炊き上げてます。
今日は木曜日、日替わり定食の巻かつ・ヒレかつ・メンチかつの盛り合わせも魅かれます。少々悩みましたがロースかつ定食を注文。 華やかな雰囲気の店内を眺めながら待ちます。
☆☆☆ 詳しくはブログ⇩をご覧いただければ幸いです。