夏の匂いと秋の風

今年は、夏あったっけ？という勢いで8月が過ぎた。
梅雨も長引き、"真夏"の期間は本当にあっという間だったように思う。

夏が好きだから、その終わりというのはやっぱりちょっと切ない。
けれど秋も好きなので、切ない中にわくわくした気持ちも感じている。

そんな複雑な感情の季節の狭間。

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暑い時期も寒い時期も好きなのに、暑さにも寒さにも弱いというめんどくさい体質なわたし。「夏の太陽最高〜！」なんて言いながら日差しの下ではくらくらしてしまう。直射日光きつい。

暑さが落ち着いてきて夏が終わる悲しみと同時に、身体は少し楽になってきているのがはっきりと分かる。夏が終わる切なさと健康。どっちが良いのか堂々と言いきれない心の引っ掛かりがある。

夏らしい青と白のコントラストが強い空に、濃い緑の木々。鮮やかな自然の色が少しずつだけど秋の色に変わってきているのも感じる。寂しい反面、怖くて大の苦手な蝉の鳴き声が明らかに少なくなっていて、安堵している気持ちもある。

まだ日中は暑くて汗ばむほどだけれど、夕方になった途端にさっきまでの生温い風がうそみたいに涼しくなった。夜は軽く一枚羽織りたいくらい。

なんとなくサツマイモや秋刀魚を食べたくなるし、読書もしたくなる。
けれどまだ海へ行きたい気持ちも引きずっていて、灼熱の太陽に愛されながらサングラス越しでも強い眩しさを感じたい。

日焼けのしやすさがとんでもないわたしの肌は、あまり外に出られなかった今年の夏でもうっすら日に焼けてしまっていて余計に悔しい気もする。けれど太陽に愛されたと思えばこの焼けた肌も自慢にすら感じられる。

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季節が過ぎるのは本当に一瞬で。
けれどそれが分かるのは過ぎたあと。最中にいるときにはなかなか気が付くことができない。

だから一つも見落とさないように、愛しい日常の全てを大切にしていたい。

季節の移ろいを感じ、触れて、楽しむ。
今このときにしかないものを、一日一日を、大切にしよう。

今日もまた一歩秋に近づいている。
夏と秋の狭間、今日という日もとても愛おしい。

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前向き思考｜Chiharu｜note

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