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永乱14年 秦国→羽如国23番領、貞蜀攻略戦

羽如国はこれまでの秦国への侵攻を取りやめ、新しく無所属領の平定を行うことで国土の拡張を謀った。

一方、秦国はまた侵攻されることを見越して羽如国への侵攻は永乱14年に新規登用された有力な新生武将らで構成した軍を派遣した。

ところが、今までと異なる点は羽如軍はその主力を温存した為、羽如国筆頭将軍の黄大将大将軍直属の軍勢と秦軍は交戦しなくてはならなくなった。

これまでは、ずっと秦軍が優勢で戦を始めて勝利を納めてきたが、今年の戦の行方が不透明で総大将を務める鬮香将軍は焦りを感じた。

以下、両軍を紹介する。

☯戦況中継1日目

先に秦軍を紹介します。

〇秦軍
・総大将:鬮香将軍(10)
・副将:鬼淳将軍(9)
・第一軍長:李霾将軍(9)
・第二軍長:粼会将軍(8)
・第三軍長:丹妙将校(7)

以下将校3名でなる総勢8将の軍

秦国は永乱14年に起用された武将を今回の侵攻に派遣した。

次は羽如軍を紹介する。

〇羽如軍
・総大将:黄大将大将軍(17)
・副将:天蛇大将軍(12)
・第一軍長:五蛇大将軍(11)
・第二軍長:赤蛇将軍(10)
・第三軍長:四蛇将軍(9)

以下将軍3名、将校4名からなる総勢12将からなる軍であった。

秦国は永乱14年に新規登用した武将のみで出撃した。
その中で、秦国七将に初年から抜擢された「鬮香」将軍を総大将に立てて、進軍を行った。

一方羽如国は無事、無所属領を手中に収め、秦軍に対する防衛戦の総大将には例年通り筆頭将軍の黄大将大将軍が総大将に立った。

今年は秦国が劣勢の中始まった戦だったが、秦国武将は手柄を上げようと闘気を滲ませていた。不利な状況からの戦とはいえ、みな若い将はこれを勝ち抜いたら大いなる恩賞を受けられると闘気に満ちていた。

しかし、ここで笑ったのは羽如軍総大将、黄大将であった。彼からすれば、いくら闘気を突き付けらようが、あの王騎馬陽を相手にするのとでは比べ物にならなかった。

この日の秦軍の攻勢の殿には副将の鬼淳将軍と副官として第一軍長李霾将軍第二軍長粼会将軍が立っていた。初日から階級の高い将が三人最前線に並ぶ光景は不利な状況の中秦兵の士気を大いに上げるものとなった。

これに対峙する羽如軍の攻勢の殿には第一軍長五蛇大将軍が立っていた。秦軍有力将軍三人を一人で相手にするだけのことはあって、五蛇大将軍の武力は確かなものであった。

黄大将大将軍は今日の戦い方をもとに作戦を立てようとこの秦軍若手三人衆の動きを羽如軍本陣の奥でゆっくり分析していた。

秦軍若手三人衆は一気に三方位から突撃隊を率いて五蛇大将軍の軍勢に立ち向かい包囲しながら三人同時に五蛇大将軍に切りかかった。

しかし、少しだけ苦しい顔を見せたかと思いきや、五蛇大将軍は大きく矛を振り回し、粼会将軍の脇腹を大きく切り裂いた。これにより、一度秦軍は本陣まで撤退した。五蛇大将軍もわずかに手負いはしたものの、さすがは大将軍格の意地を見せつけた。

☯戦況中継2日目

先日の戦を本陣の奥で分析していた羽如軍総大将だったが、この日黄大将が自ら殿に立ち、先日最前線に立った秦軍若将三人衆を狙った。

彼の分析によれば、初日の開戦早々、秦軍の若手三人衆が最前線に立ったことで士気が上がったことを見て、彼らをつぶせばそれだけで一気に勝利が見えてくると予想したからであった。

これを察知した秦軍は総大将の鬮香将軍が自ら殿に立ち、副将の鬼淳は本営指揮に残した。この日の副官は粼会将軍である。先日脇腹を大きく切り裂かれたと思われたが実際は大きく身をそらして、内臓までは傷が達しなかったのでこの日副官として立つことができた。

粼会は若手ながら、武力に自信があり一気に最前線に立った。さらに昨日の恨みも相まって、より一層やる気に満ちていた。

この粼会将軍の勢いは手練れの統率者がいれば止めるべきものであったが、秦国はみな若将衆故にこれを止めず、むしろ全員で突撃を行った。

これをめがけ、羽如軍攻勢の副官、第三軍長四蛇将軍が指揮を執り集中攻撃を加えた。

開戦初日に秦軍若手三人衆が仕掛けたように集中攻撃を受け、これに圧倒された粼会は撤退が間に合わず、羽如軍の無名の将校によりむなしく討ち取られた。

☯戦況中継3日目

二日目に若手三人衆のうち一人を落としたことで安心した羽如国からは総大将に代わり副将の天蛇大将軍が指揮を執った。その狙いは秦軍副将鬼淳将軍であった。副将が出るときはやはり、敵軍の副将を落としにかかるのが定石である。

一方、それに対する秦軍は今まで押され気味であった勢いを取り戻す日になった。

この日、秦軍攻勢の殿には総大将鬮香自らが立っていた。
副官にはなんとただの将校である賻潤将校を起用した。

開戦早々、羽如軍前線で奮戦していた末席将校の虎蛇の首級を秦国総大将自ら討ち取った。この日まであまり前線で交戦を行わなかったが、永乱14年に起用された将軍の中で最も武力が高い為、総大将に抜擢された理由が頷けた。

これは、劣勢の中初めて秦軍が首級を挙げたことにより大きな歓声が上がった為、今まで下がっていた秦軍の士気が一気に上昇した。

しかし、これを見た羽如軍は早急に対処しようと動き、近くに布陣していた第二軍長の赤蛇将軍をその場に急行させた。赤蛇将軍もまた永乱14年に羽如軍に起用された有力な将軍であり、秦軍総大将と同格の武将である。

数年前の羽如軍に在籍していた大将軍と同名であるが、これはただの同姓同名であるだけで大きな意図はない。

急行した赤蛇将軍と、秦軍総大将は同格の将軍であった為、秦軍総大将の軍勢を一気にかき分けて、両将軍による一騎打ちが行われた。

一騎打ちというよりは羽如軍と秦軍は入り混じった乱戦のような不完全なもので、なかなか苦しい戦いであった。しかし、鬮香総大将も好戦的な性格な事も相まって、ますます戦が激しくなった。

若将同士の打ち合いであったが、わずかに力負けして鬮香は赤蛇によって一太刀入れられ、一度撤退した。

秦軍は総大将が一騎打ちで引けを取った事を見かけ、丹妙将校が自ら間に割って入り、討ち取られはしたものの、秦国総大将の救出に成功した。

鬮香の手傷は深くすぐに復活できるようなものではなかった。秦軍からは総大将自らが出張って、将校を討ち取ったと言えこの程度かと落胆の色が見えていた。

しかし、ここで意外な出来事起き、秦軍の指揮を副官の賻潤将校に代わり、交戦を進めた。これで何とか秦軍を立て直した。

羽如軍総大将、黄大将は秦軍総大将に手傷を負わせたことで、秦軍の勢いが下がると予想していた為、なぜか変わらない攻勢に不意を突かれた。

そして指揮官の賻潤将校自らの手により、羽如軍将校の青大将を討ち取った。これは総大将が将校を討ち取ったものとは重みが異なり、将校同士の打ち合いで将校の勝利となれば、一気に秦軍の士気は上昇した。

秦軍は一日で晴れて二つの首級を挙げたことになった。

☯戦況中継4日目

当初、格下の秦軍を総大将の黄大将大将軍は甘く見ていた。しかし、総大将が手傷で追いやられ、一将校の指揮のみでここまで動ける秦軍を脅威とみなした。特に将校と侮っていたが、賻潤将校を甘く見てはいけないと長年の経験から悟った。

そこで、羽如軍はこの日、本格的に戦を畳みかけにでた。

そのころ、秦軍は総大将が負傷した為、新しく指揮官を選ぶん中攻勢の指揮権を第一軍長の李霾に託した。

やはり秦軍若手三人衆の一角なだけあって、その審美眼は確かなものであった。秦軍は先日秦軍の指揮上昇に貢献した賻潤将校を副官に起用して、この日も猛攻に出た。

しかし、羽如軍の様相が今までとは違い、秦軍の攻撃がほとんど通じなかった。黄大将総大将が自ら防衛陣の指揮を執っていたからである。

これに焦りを感じた秦軍に羽如軍は突撃隊を派遣した。

羽如軍突撃隊の殿は糖蛇将軍が務めたが、李霾将軍と交戦して、討ち取られてしまった。

しかし、この突撃隊の本当の目的は別にあって、ここで突撃隊の副官を務めていた二蛇将軍が隙をついて、なんと賻潤将校を討ち取った。

羽如軍の狙いは最初から賻潤であった。
これは秦軍にとってあまりにも痛手だった。この先帰還すれば間違いなく第一功を受けていたであろう将校を失ったのは軍の士気を大きく下げるものとなった。

以下、戦況と結果は続くが詳細は以下の諜報員により販売される。

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