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ひながたそばにある。

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『千読』のコンテンツ。ひながたの親心に思いを馳せる。『稿本天理教教祖伝』の一文をとりあげ行間を味わう。当時の時代背景や風景を想像し、現代におけるひながたの歩み方を探求。「ひながた…
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#天理教

30.誠にする⑤

 マルコ・ポーロの『東方見聞録』に触発されたコロンブスは、黄金に憧れ、地球が球体であるこ…

29.不思議が神④

「不思議」とは、とても不思議である。  日頃、私たちは「不思議」という言葉をよく使う。 …

28.与える一方の喜び③

 前回からの続き。教祖は、①「信じていない人」に対し、どのように導かれたかを考察して参り…

27.堪忍これが一つの理②

 にをいがけを思案する上で、他ではなく教祖のひながたから学ばせて頂きたい。  前回の序章…

26.にをいがけのひながた①

 心から、お道の教えは素晴らしいと思う。  言葉では表現できないほど、教祖の教えは魅力的…

25.善兵衞様の御決断

 教会長の理のお許しを戴いて、はや半年が経ちます(令和5年7月現在)。  まだまだ分から…

23.阿呆になる

 前回まで、貧に落ちきるひながたの道を「裸になる」というテーマで思案してきました。  そして、物の裸・形の裸だけでなく「心の裸」が重要ではないか。  そんな考察を進めてきました。  では、一体どうすれば「心の裸」に近づけるのか。  私は、ひながたを思案する上で二つのポイントを見出しました。   ① 阿呆になる。   ② 欲を忘れる。 「心の裸」を目指すことは、決して簡単ではありません。  けれども、この二点が手掛かりになるのではないかと考えたのです。  そこで今回は

22.物の裸・心の裸

 青年会本部の一月例会で、大亮様のお話に感激した。  基本方針は昨年と同じ。活動目標の一…

21.貧に落ちきる意味

 今回は、 「貧乏」という言葉について考えてみたい。 「言葉」は、それらが指し示すイメー…

12.おふでさき執筆年代

   今回は、ちょっと変わった視点でおふでさきを眺め、教祖のひながたについて思案してみた…

20.難儀なる者の味

 これから神様のお言葉を頼りに、ひながたの道を思案していきたいと思います。  中でも「お…

19.言葉とお手本

前回、ひながたの道は、人間の常識的な価値観や倫理観で解釈するのではなく、神一条のモノサシ…

16.五重の相伝は…

『稿本天理教教祖伝』 p16    文化十三年春、十九歳の時、勾田村の善福寺で五重相伝を受け…

15.三昧田村

  『稿本天理教教祖伝』 p11  教祖中山みきは、寛政十年四月十八日朝、大和国山辺郡三昧田に生れられた。(第二章 生い立ち)  教祖は、ご幼少の頃から信仰熱心なお方であった。  前川家は、代々浄土宗の檀家であったので、幼い頃からお母様に連れられてお寺参りをされるようになり、早くもお経や和讃を暗唱されていたらしい。  御年十二、 三歳の頃には、浄土への憧れがつのり、尼になることを懇願され、それが為に、縁談を断られたほどである。 「信仰」というものは、そんな幼くして