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東急目黒線「不動前駅」散策記
花粉症には辛いけれど、暖かくて天気が良かったので有言実行!東急目黒線「不動前駅」散策に早速出かけてみました。
東急目黒線、実は初めて乗りました。利用客はそれなりに多い感じでしたね。
「不動前駅」は「目黒駅」からたった一駅だけなのに、降り立ってみると確かに下町の匂いがプンプン!そのノスタルジックな雰囲気には驚かされました。
土曜だったのもあるとは思いますが人出が多く、地元の人々が口々に「『アド街』の影響だねー」と言っていました。おそらく私の仲間たちがたくさんいたんでしょう(笑)。
まずは腹ごしらえに、『アド街』でも紹介されていた「目黒不動尊商店街」にあるお蕎麦屋さん「海老民 本店」を目指しました。
実は「目黒不動尊」は「不動前駅」から程近いイメージだったんですが、坂道を上ったり下ったりと”方向音痴”にはなかなかに手ごわいルートでした…。
「海老民 本店」に着くと少し行列ができていました。いかにも地元の方に愛されるお蕎麦屋さんというイメージでした。
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かなりお腹がすいていたので(笑)、がっつりボリュームのある「親子皿定食」を頼みました。お蕎麦は二八で、非常に美味しかったです。”親子”の方も、こだわりの鶏肉がいい仕事していました。
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お腹もいっぱいになったところで「目黒不動尊」へ。正式な名称は「泰叡山護國院 龍泉寺」だそうです。
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仁王門をくぐると「独鈷(とっこ)の滝」という場所があり、ここは洗心浄魂の”水ごり道場”として親しまれてきたそうです。
西郷隆盛もここで水ごりをした一人で、今は自分ではできないので身代わりに水を浴びてくださる「水かけ不動明王」が立てられています。合唱参拝して「独鈷の冷水」をかけて幸運祈願をしました。
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ここから本堂までの急な階段がかなりハードでした。上りきったら本堂が見えてきます。予想より立派で驚きました。
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本堂の参拝を終えてから、写真撮影NGのため撮影はできなかったんですが「銅像大日如来坐像」を見に行きました。お顔が柔和な雰囲気で、とても心が癒される素敵な仏像でした。何気に仏像好きの私にとってはいい出逢いでした。
″御朱印″は三種類ありましたが、全部ありがたくいただいてきました。
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『アド街』で「目黒不動尊LOVE」というファンサイトを立ち上げた女性が紹介されていましたが、ここのお寺が好きになる気持ちは私も理解できた気がします。
ここからいよいよ今回の目的地の一つだった、先日noteに書いたばかりの「フラヌール書店」へ。
なんとなくこっちの方かなー?と、とりあえず駅に向かって歩いていたら行列ができているお店が!
実は『アド街』でも紹介されていたスイーツの有名店「エキリーブル」に偶然たどり着きました。テレビ番組などにも出演されている徳永シェフのお店で、何か買って帰りたかったんですが今回はながめるだけにしました(笑)。
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なんと「フラヌール書店」はそこからすぐだとGoogleマップで判明し、無事に到着。
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思った通りのかわいらしい感じのお店でした。本当にこだわりの本ばかり並んでいて、きっと普通の本屋さんとは違う楽しみ方ができますよ!
子供のためのベンチがあったり、読み聞かせのためのスペースもあったり、すべてDIYとは思えないほどの素敵な内装でした。
店主の久禮(くれ)さんはイメージ通りの優しい雰囲気の方で、どのお客さまとも気さくに話をされていました。
なので私も「Fino」を読んで、素敵なお店だと思って訪ねたことをお伝えしました。とても喜んでくれて、半年かけてDIYですべて店内を自分で内装した話などしてくれました。
「道楽みたいなところもあるんですよね」と笑っておっしゃっていましたが、こういうこだわりの本屋さんが長くあり続けてほしいと心から思いました。
面白そうな本がたくさんあったので悩みましたが、久禮さん手書きのポップの内容を見てぜひ読みたいと思った『STONER(ストーナー)』と、自分の感覚で選んだ『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』という二冊を今回は購入しました。お店オリジナルのカバーがまたかわいらしくて!
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『STONER』の帯には、以下の言葉が。
これはただ、ひとりの男が大学に進んで教師になる物語にすぎない。 しかし、これほど魅力にあふれた作品は誰も読んだことがないだろう。 ――トム・ハンクス
半世紀前に刊行された小説が、いま、世界中に静かな熱狂を巻き起こしている。 名翻訳家が命を賭して最期に訳した、“完璧に美しい小説”
実はこの本、昨年のオープン以来一番売れた本らしいです。「何者にもなれないと悩んでいる人へ」というようなメッセージもあったので、これはまさに私向きだなーと(笑)。
素敵な本屋さんに出逢えた喜びをかみしめながら、そこから駅前の昔からある雰囲気の喫茶店「モンド」でアイスコーヒーを飲んで「不動前駅」散策は終了しました。
「目黒不動尊」はパワースポットでもあるようですし、「フラヌール書店」にもまた訪れたいし、季節を変えてまた「不動前駅」散策をしてみようと思っています。本当に素敵なところで、幸せな時間を過ごさせてもらいました。