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月9ドラマ『君が心をくれたから』脚本家・宇山佳佑氏の描くストーリー展開とその世界観に期待してみたくなりました

永野芽郁は泣き顔がよく似合う俳優さんだといつも感じています。思いつめた表情で、ポロポロと涙を流されるとこちらまで切なくなってしまいます。

月9『君が心をくれたから』。初回からあまりにも悲しい展開に、心がズシンと重たくなりました。

今年に入ってから辛いニュースが日本を駆けめぐっているので、もう少し晴れやかな気持ちになれる「ラブストーリー」を待ち望んでいた自分がいたんでしょうね。

いわゆる”自己肯定感”が低い主人公は共感されやすいのか否か、どちらなんでしょう?最近この手の主人公のドラマがなんとなく多い気がしています。

今回の主人公・雨も変わった名前のせいで”ザー子”と呼ばれてからかわれ、母親から虐待されていたことによって「どうせ私なんて…」と自分に自信がなく、他人と距離を置いて生きてきました。

一方そんな雨を一途に想ってくれる太陽は明るく真っすぐなキャラクターで「雨はこの世に必要だよ」といつも励ましてくれて、雨が唯一心を開ける友だちになってくれました。

二人の出逢いは高校時代。花火師になる夢を持っていた太陽は、十年後の大みそかに自分のあげる花火を見てほしいと雨と再会の約束を交わします。

東京でパティシエとして働いていた雨は、久しぶりに故郷の長崎に帰って来ました。実際にはパティシエの夢破れて。でも太陽との約束を守りたかったんでしょうね。

太陽は大みそかの花火を任せてもらえないことへの不満を爆発させますが、実は”赤い色”が認識できないという色覚異常を持っていることを妹に指摘され…。父親に「目を言い訳にしてるなら今日で辞めろ!」と言われてしまいます。

東京へ戻ろうとする雨を引き留めに向かう太陽。そこで二人は再会を果たします。もう一度雨のために花火を作りたいと思い直した太陽。そんな矢先、太陽が車にひかれてしまい…。

ここからが「ファンタジーラブストーリー」という言葉ならではの展開でした。あの世からの”案内人”の日下と千秋が突然雨のもとに現れます。この二人が”案内人”になったいきさつがこれから明かされていくんでしょうけれど、ストーリー的には急激に”ファンタジー”要素が濃くなりました。

日下は、もしも太陽の命を救いたければ雨の”心を差し出す”ように言います。その意味は=ここから3か月かけて雨の”五感”を奪っていくということ。「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」。これらを順に奪われていくということがどれだけ過酷なことか…。

雨は太陽が自分を必要としてくれたこと、初めて友だちになってくれたこと、何より”心をくれたこと”に感謝して自分の”五感”を捧げる決意をしました。太陽は”奇跡”が起きて目を覚ましましたが、雨の選択を知ったらどう思うんでしょう…。早速第2話では雨の「味覚」が奪われていくようです。

ドラマは第1話が肝心だと思いますが、このドラマの場合ここから雨に一つずつ降りかかる出来事が想像できるだけに切なくて胸が痛くなります。もちろん太陽との関係性においては、二人が愛を深め合っていくような展開になると思われるので、その辺は楽しい時間も観られるとは思うんですが…。

脚本家について調べてみたところ、私の大好きな映画『今夜、ロマンス劇場で』の脚本・宇山佳佑氏だと分かりました!『今夜、ロマンス劇場で』については、いずれnoteで記事にしたいと思います!本当に素敵な”ファンタジー”で、私はその世界観にどっぷり浸かってしまった派でした。

なので、今回のドラマ『君が心をくれたから』についても、宇山佳佑氏の描くストーリー展開とその世界観に期待してみたくなりました。太陽の命が救われた”奇跡”があるのなら、その太陽を救った雨の”五感”が結果的に奪われずに済むような”奇跡”も起こると信じて…。

ここから冬ドラマのスタートが本格的になるので、またドラマのネタが増えていく感じになりますかね(笑)。

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