ドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』最終回は、タイトル「WE ARE FAMILY!!」にふさわしい感動のラストでした
『おっさんずラブ』シリーズ。実はずっと観てきました。今クールの”リターンズ”ももちろん初回から欠かさず観ていました。
今回改めて『おっさんずラブ』は、”春田&牧”の二人と武蔵(元黒澤部長)がいてこそだと実感しました。
牧役の林遣都が(ネットの噂レベルではありましたが)牧のイメージの定着を避けたくて”シーズン2”を降板したという気持ちも、確かに当時理解はできました。
田中圭にとっては大出世作になった『おっさんずラブ』ですが、林遣都は俳優として油が乗ってきた頃で、さまざまな役どころを演じたいという想いが強かったことは想像にかたくないので…。
でも今回の”リターンズ”のイベントの時に”春田&牧”と武蔵の復活に大興奮したファンの姿を見て、こんなにも愛されているすごいドラマなんだと感じて泣いたという記事を読んで、こちらまでジーンときちゃいましたね。
そのファンたちと初回を観た私も同じ気持ちで「これこれこれーーっ!!これぞまさに『おっさんずラブ-リターンズ-』!」と、夜中に一人で狂喜乱舞でしたから(笑)。
やっと新婚生活を送れることになった”春田&牧ふうふ″。二人のイチャイチャなシーンはどれも最高に愛おしかったです♡
そこにまさかの武蔵が”家政婦”として二人の元に乗り込んでくるとは…!
昔の恋敵、牧と武蔵との”地獄の嫁姑バトル”なる毎度の”小競り合い”が「本気でこの二人やりあってる感」があって見せ場の一つでしたね。二人とも”はるたん”のこと好きすぎです(笑)。
今回、井浦新演じる謎の部下・和泉と三浦翔平演じる同居人のおむすび専門店の店主・菊之介の存在もまたドラマのいいスパイスになっていましたよね。
春田のお母さん、牧のお父さんも出てきたり、ちずと鉄平一家、蝶子夫妻の”鬼渡問題”などなど…。
今クールの大きなテーマになっているそれぞれの≪家族≫の問題も描かれ、それらがすべてが最終回のタイトル「WE ARE FAMILY!!」に導かれていったんだと思うと、全9話で一つの大きなストーリーが完結したその見事な展開には脱帽でした。
マリッジブルーになりかけたこともあった春田と牧が、無事にバレンタインデーに結婚式を挙げたその姿には涙しました。その直後武蔵の吐血事件!?
”余命1か月”と医者に告げられた武蔵がエンディングノートを書き始め、”はるたん”と牧にビデオメッセージを残し…。
武蔵が”余命1か月”というのはどんでん返しがあると読んでいましたが「嫁が…イカゲームっつうのにハマってましてねぇ」を、”余命1か月”に聞き間違えるのは無理がありすぎです(笑)。
武蔵との涙の別れを経て「自分は明日死んでも後悔しないくらい一生懸命生きているのか?」「今のまま成長しない自分が牧や自分の周りのみんなを幸せにできるのか?」と深く悩み始めた春田。
そんな春田をみかねて、牧がサプライズでみんなを集めてくれて…。その名も「春田さんを幸せにする会」。人の幸せばかりを考えて一人パニクってる春田が何をすれば幸せなのかを考えた牧。
春田が好きなみんなと一緒に、思い切り笑っている時が一番幸せだろうと…。
みんなで撮影した記念写真。春田が「なんか…家族写真みたいだね」と。これこそまさに「WE ARE FAMILY!!」でした。
”家族になる”というのは、決して簡単なことではありませんよね。
今の時代は特にいろんな≪愛のカタチ≫があって、それに伴う≪家族のカタチ≫も十人十色。
それぞれがそれぞれに≪幸せ≫になりたいと模索しながら、自分たちなりの≪家族のカタチ≫を築き上げていく…。
”春田&牧ふうふ″はこれからも二人だけではなく、そこに武蔵も、そして周りのみんなも巻き込みながら「WE ARE FAMILY!!」精神で広い意味での≪家族≫として生きていくんだと思います。
最終回、桜並木を歩きながらの二人の会話。素敵な言葉オンパレードでした。
「凌太」
「なに?創一」
初めて下の名前で呼び合った二人…からの、桜吹雪の中のキスシーンはとても美しかったです。グッときました。
『おっさんずラブ』よ、永遠なれ!!また会える日を楽しみに…。