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スガシカオが通じない!~”たとえ”が”たとえ”にならない苦悩~
先日歌のレッスンの時、生徒が持参した課題曲がオーイシマサヨシの『君じゃなきゃダメみたい』という曲でした。「月刊少女野崎くん」というアニメのオープニングテーマだったみたいです。
曲調はファンクっぽいカッコいいビートで、サビはポップな感じで私好み♡出だしのスラップベースなんて血が騒ぐ感じです!
何となく”スガシカオ”っぽい匂いがプンプンしたのでその生徒に、
私:「スガシカオ知ってるよね?この曲スガシカオのファンクっぽい曲みたいでカッコいいよね」
生徒:「すみません。スガシカオさん知りません。”ファンクっぽい”が分かりません」
ま、マジか…。スガシカオを知らないのか…。ファンクが分からないのは仕方ないとして。
私:「NHKの『プロフェッショナル』の主題歌歌ってる、あのハスキーな声の人だよ!」
生徒:「『プロフェッショナル』という番組を知りません」
やはりZ世代。テレビを観ないのか…。
「○○世代」と”ひと括り”にすることは私自身も決して好きな方ではありません。でも”Z世代”だけはこれまでの「○○世代」とは違い、どこか特別な世代のように感じるところがあります。
あらゆる情報過多の時代にZ世代は生きているので、自分にとって興味がないカテゴリーに対してはあえてノータッチなのかもしれませんね。
その生徒が歌ってみたところ、予想通りの展開でした。そもそもこのファンキーなノリが自分の中にないタイプの生徒なので、このグルーヴを感じながら歌うのはかなりの高難度。
でも「チャレンジ精神」は大事にしたいので、これこれこういう曲なんかを聴いてみて、”ノリ方”をまず勉強した方がいいよねーということに。どこまでブラッシュアップさせてあげられるのかは未知ですが、何事も「Why don't you try some ?」精神でいきましょう!?
それにしても、近頃は様々な場面で”たとえ”が”たとえ”にならないことが増えてきたように感じます。世代の違いは重々承知していますが、どう分かりやすく相手に伝えたらいいのか?日々試行錯誤です。