ドラマ『めぐる未来』は今クール一番の”棚ぼた”ドラマでした!
今クール、私にとっての”棚ぼた”ドラマが『めぐる未来』でした。
想像以上にサスペンス要素満載で、次から次へと巻き起こる意外な展開の連続に毎回ハラハラ&ドキドキでした。
犯人が読めそうで読めなくて、次が早く観たいと思わせてくれるしっかりと練られた脚本だったと感じています。
これも”タイムリープ物”なんですが、感情の起伏が激しくなると過去に戻ってしまうという特殊な病気を抱えた襷未来が主人公。
その病気を隠すために、自分を押し殺して感情を出さないように生きていた未来に優しく寄り添ってくれたのが、奥さんの”めぐる”でした。通称めぐさん。
ところがその運命の人・めぐさんが、結婚記念日に会社の外階段から転落して死んでしまいました。「めぐさんがいない人生なんか、考えられない….」。未来は過去に戻ることに決めて…。
そこからめぐさんを助けてはまた殺されてしまい…そのたび未来が過去に戻ってめぐさんの死を阻止しようとするというストーリーでした。
何度も何度も同じようなシーンが出てきたりもしましたが、それが不自然ではなく少しずつ過去に戻るたびに状況が変化していくので、飽きずに新たな展開を楽しむことができました。
めぐさんだけではなく、めぐさんの会社の同僚や未来の母親も亡くなったり、事件はどんどん複雑になっていきました。
実は未来が十年前にその過去に戻る病気を使って命を助けた、鈴村和樹という人がいました。鈴村に虐待を受け続けていた奥さんと子どもたちが、鈴村を自殺に見せかけて殺そうとしていたまさにそれを未来が助けてしまった…。
そのことへの兄妹の恨みからの犯行で、未来の幸せを奪うためにめぐさんを殺そうとしたということでした。なんとその兄は、未来にずっと協力してくれていた刑事の暦亘でした。
第9話は鈴村の娘でありめぐさんの会社の同僚・阿頼耶清美が暦亘の妹ということが明かされ、その清美に未来が刺し殺されてしまうという衝撃的なラストでした。
ここから最終回。最終回のストーリーはかなり無理矢理感がありましたが(笑)、未来とめぐさんが再び出逢って結ばれるという美しいラストで良かったと思います。
刺されたはずの未来の目が覚めたら、十年前の自分に戻っていたところから最終回はスタートしました。
ここから未来は、今度は鈴村を助けずにもう一度人生をやり直す決意をしました。またいつかめぐさんにめぐり逢えることを信じて…。
そこから七年後。めぐさんと出逢ったカフェに行ってみると、めぐさんはお客さんとして来ていました。でも未来の知っている明るいめぐさんとはまるで別人の、暗い姿に未来は驚愕します。
未来が声をかけても「気持ち悪い」と言われ、避けられてしまいます。当然ですよね。めぐさんは未来のことを知らないんですから。
五年前に住んでいたアパートの火事の原因がめぐさんで、そのことから精神を病んで働けなくなったというアパートの住人だった半グレ男に、お金を毎月だましとられていたのでした。
実は火事の原因はその半グレ男で、めぐさんにはなんの落ち度もないことが判明。その事実を告げられたにもかかわらず、めぐさんは未来に対して相変わらずの冷たい態度。
そんなめぐさんに、勇気を出して未来は好きだと告白。火事がきっかけで人と関わることをやめためぐさんは「自分のために生きていいと言われても、失った時間はもう返ってこない…夢をあきらめた自分はなんのために生きていけばいいのか分からない」と未来に告げます。自分のことは放っておいてほしいと涙ぐむめぐさん。
未来はそんなめぐさんを抱きしめて、
こうして今度は、めぐさんの心を少しずつときほぐしていった未来。そんな未来にめぐさんも心を開いたようで、ある日メイクをして髪をバッサリ切って現れためぐさん。それは未来の知っている明るいめぐさんそのものでした。
未来のナレーション。
過去に戻れたら…と思うこともありますが、現実には今とこれからの未来を生きるしかないんですよね。
未来は何度も自分の人生を行ったり来たり繰り返しましたが、すべては愛するめぐさんとめぐり逢い、結ばれるため。
最後は待望の子どもも生まれてのハッピーエンド!これからの二人の未来が明るい日々であることを願いたくなりました。
サスペンス好きな方にはオススメのドラマですよ!