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レビー小体型認知症と診断された母と私#2


医療に繋がるまで

#1で書いたように、医療につながるまでが大変な道のりでした。認知症は進行していく病気なので、できるだけ早く見つけたい。医療に繋げたいと思いますが、周りの協力、本人の協力が必要です。私はどれだけ異変を訴えても、信じてもらえない、むしろ私の方が変なことを言っているような雰囲気さえでていたので、孤独な闘いでした。

相談できる相手がいない

当時35歳の私の周りには介護をしている方がいませんでした。私自身が歳をとってからの子供なのもあり、まだ年齢的にも周りの親が元気な世代だからです。相談する相手がいない。もしくは誰かに相談したとしても、相手も返答に困ってしまう内容だなと思っていました。

友人からのアドバイス

唯一、病気の内容は違えど、若い頃から家族の介護をしている友人がいて、私の異変に気が付き連絡をくれました。母親へのアプローチの仕方、家族へのアプローチの仕方、市へ相談へ行ってはどうかという話や、私にとってありがたいアドバイスを沢山もらえました。

経験しないと分からないことや、携わっていないと分からないことってありますよね。私にとって母のことを相談できる良き友人がいてくれて本当に良かったと思っています。

市の相談窓口へ行く

市の認知症の相談窓口へ電話をしてみました。面談の日を決めてもらい、当時は夫と共に行きました。私は上手く話が出来なかったり、肝心なことを言い忘れたりするタイプなので、書き溜めていた#0で書いた母の症状をプリントアウトして持っていきました。

市の方は、担当者さん、看護師さんの2人で話を聞いてくれました。この時点で(体の症状もありますし、レビーかもしれないですね)という私には聞きなれない言葉が飛び交っていました。

母が病院へ行くのを嫌がること
家族が信じてくれないこと
どうしたらいいのか分からずここへ来たことを話しました。

市の方からのアドバイスは、まずかかりつけ医へ行くことでした。認知症の検査をしに病院へ行くとなるとハードルが高いので、一度、かかりつけ医に相談しに行く形で母を連れて行ってみてはどうかという提案です。そこから紹介状等を書いてもらい、医療へ繋げましょうと言われました。

スタート地点に立つ

市の方からのアドバイスを受けて、かかりつけ医に行き、事情を説明し、脳神経外科を紹介していただきました。友人からのアドバイス、市の方からのアドバイスがなければ、もっと医療に繋げるのが遅くなっていたと思います。

一人で抱え込まずに頼ることの大切さ

この時の私のように自分だけではどうしたらいいのか分からない状態になっている方がいれば、相談できる場所を探すのをおすすめします。高齢になれば、頑固になるとも言いますが、なかなかこちらの思うように動いてくれない場合も多いです。

言い方を変えれば、入る入口を変えれば医療に繋がる場合もある。私は行動に移して、グンっと進展できたので安心できたのを憶えています。ここまでの自分は一人で戦い続けていたイメージだったのですが、誰かに助けてもらえる、味方になってもらえるのが分かって、本当に安堵しました。

やっと家族が理解してくれた


#1でも書いたように、お母さんは元気だよと言っていた父も、市へ相談に行ったことや、内容を伝えるとようやく納得して動き出してくれました。
父も違和感を感じながらも認めたくないという気持ちがあったのかもしれません。

本来力を合わせて同じ方向を向いて母を支えるべき家族が、ちぐはぐなままだったので、この時点でようやくようやく治療へ向けて進めるようになったのです。自分の感じた違和感を見逃さなくてよかったと思います。



ご覧頂きありがとうございました。マイペースにですが、更新していきたいと思います。どなたかの参考になれば幸いです。

#3ではレビー小体型認知症と診断されるまでを書いたいと思います。

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