コーヒーが生み出す不思議な感情
変に完璧主義な私は、今日やると決めたことはやるべきという心構えで頑張ってしまう癖がある。
買うと決めたものを今日必ず買う。
行くと決めた場所に必ず行く。
自分に計画性がないと分かっていても、ついタスクを作っては全てをこなそうとする。
いつもは昼過ぎに起きるが、
今日は寒さのせいか、朝早くに目が覚めた。
前日に挽いておいたお豆とお湯を
コーヒープレスに入れ、コーヒーを抽出する。
TOKYOロースト。
オートミールやシナモンと相性の良いこのコーヒーを
ストロープワッフルとオーバーナイトオーツと共にいただく。
コーヒーのルーツを頭の中で想像する。
東京の有名なコーヒー店のロースターが手間暇かけて焙煎したコーヒー豆。
このお豆の特徴であるまろやかで心温まる味わいが、慌ただしい日常にとどめを刺すように口の中に広がる。
気がつくと、こういう、ふと一息つく時間が
近頃の自分には無かった。
目の前のことだけを済ませ、自分のためにやらなければいけないことは後回しにして、慌ただしく過ぎていく日々。
「後でやろう」とタスクを後回しにしている日々。
きっとタスクをリスト化してこなしていく習慣は、自分とは相性が良くないのだろう。
このコーヒーを味わってふと一息ついた瞬間から、
やろうと思ったことは後回しせずに、なるべくすぐにやる癖をつけた。
目についてやらなければ、と思い立ったことは、なるべくその瞬間にする。 トイレにいてトイレ掃除をしようかな、と思ったらその瞬間する。
気づくと何に対しても、行動力がある状態に持ってこれているような気がした。
心に余裕が出てきて、時間にもゆとりを持って出かけるようになっていた。
ふと窓から外を眺める。
今日は雲一つ無い空が広がっている。
少し遠回りをして、近くを散歩して、ゆっくり仕事に向かおう。