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毎日読書#257 『攻殻機動隊(1)、(1.5)、(2)』(士郎正宗)

とうとう緊急事態宣言が出ましたね。毎日不安を抱えながら生活するよりも、国や自治体から出歩くなとキッチリ宣言してもらったほうが吹っ切れるってなもんです。

緊急事態宣言って、なんの前触れも無くJアラートみたいなのがブーブーと鳴って、首相が緊急記者会見で「今から非常事態宣言を発令する! ダー!」とかやるのかなと漠然と思っていたのだけど、実際は前日から「発令するつもりになった」みたいな記事が出てきて、都知事も「明日でるみたいなんでー」と内容をしらせてきたりして、見ている方も「あーそうなんだ、やっと出るんだー」とのんびりかまえちゃったりして、これはこれで慌てなくてよいですね。

自粛と言われても、3月の頭からリモートワークだし、外で飲むこともしていないので、宣言が出ても生活は変わりません。外出するのは散歩と食料品の買い出し。

ただ、海外ではスーパーマーケットでの感染が多いなんてニュースもあったので、なるべく買い物の回数をへらす準備をしておきたいなとは思う。

いざ買い出しと思っても、何を買って良いものか悩みます。米は、いつも買っている農家さんが「米はなくならないから安心して」と言ってくれているし、紙類は一月は持ちそうだから慌てて買うことも無いし(売り場が混んでそうだし)、マスクはそもそも売ってないし。

結局、無くなると大いに困るもので、且つ、通販で買いにくいものは、と考えた結果、醤油1本と味噌2パックを、ひと月分の調味料として買ってきました。

なにせ、休校、休園、在宅勤務と全員が家にいるので、物凄い勢いで醤油と味噌がへっていくんですもの。

醤油と味噌を抱え、ついでに本屋にも立ち寄ろうかとおもったのだけど、本屋は控えておきました。だって、皆、選ぶときに本を手にしながら選ぶだろうから。念のため。ごめんねいつもの本屋さん。騒ぎが終わったら沢山買うので許してください。

まっさらの新刊はやっぱり前書きと目次をみてから買いたいので、ネット書店では買いにくい。このnoteの更新は積読(沢山ある!)からと、手持ちの本の再読でつないでいこうと思っています。

例外は友人や信頼する読み手のレコメンド。友人が進めている本は、気になったら無条件で買ってしまう。

先日、本読みの友人からFacebookで #7days #7bookcovers というバトンを渡されました。受け取りました。七日間、好きな本の表紙をアップし続けるというもの。説明不要、解説不要。とにかくカバー写真を上げ続ける。

この手のバトン、普段なら申し訳なさそうな顔をしながら断ってしまうんだけど(なにせバトンを受け取る器量が無いので)、こんなご時世だし、誰かの暇つぶしに少しでも役立てるならそれはとても良い事だ。ということで、受け取る事にしました。

これが結構面白かった。何が面白いって、バトンを受け取った方々が紹介する本が御馳走。おいしそう。みな、あれこれと考えてアップしてくれるのだけど、未読の本が多くてワクワクしてしまう。何冊かは買ったので、いずれnoteでも紹介しますね。

私が紹介したのは次の7冊

『料理人』(ハリー・クレッシング)
『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)
『ライト、ついてますか―問題発見の人間学』(ワインバーグ)
『攻殻機動隊』(史郎正宗)
『グレート・ギャッツビー』(スコット・フィッツジェラルド)
『失敗の本質』
『ボーンコレクター』(ジェフリー・ディーヴァー)

軸の無さが凄い。

このバトン、表紙の写真をとってアップロードするだけなんだけど、どうしても読んじゃうよね。ということで、掘り出した攻殻機動隊の三冊を読んでしまいました。いやぁ、久しぶりに開いたけどおもしろかった。

ニューロマンサーの二次創作という位置づけにとらえている方も多いし、著者も否定はしていないようだけど、トランスヒューマニズムな世界観を漫画で表現できるまで消化したうで社会の葛藤をエンタメとして描いたのは士郎正宗の功績だしオリジナリティだと思う。

映画や漫画とは雰囲気が違うというか、キャラクターを前に出した漫画ではないので、ちょっと違う作品に見えるかもしれない(素子が別人だし)けど、私としてはこちらのほうがグッとくる。面白いんだよね。

ディックやギブソンはもちろん素晴らしいのだけど、面白いかと問われるとそうでもないじゃない?(すみません)。その点、攻殻機動隊は面白い。

(2)は別モノだが、流れる通奏低音は同じ。トランスヒューマニズムの新しいフロンティアとして、科学技術によるポストヒューマン化を模索する。

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マエダヒデキ
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。

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