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ビルゲイツに読めと言われて読んだら最高だった『ディズニーCEOが実践する10の原則』

ほぼ毎日読書し、ほぼ毎日読書ログを書いています。

『ディズニーCEOが実践する10の原則』(ロバート・アイガー)

恥ずかしい邦題が付けられていて、ちょっと買うのをためらってしまう本シリーズです。原題は「The ride of a lifetime」。

2020年の2月までディズニーのCEOを務めていたロバート・アイガーが、自身のこれまでの仕事人生と、決して平坦ではなかった成功までの軌跡を紹介するもの。

こうやって書くと、どんだけマッチョな経営者がでてくるのだろうと。どうせハーバード流の圧倒的突破力10の法則で秒速で企業買収で時価総額ウハウハだろうと思うかもしれない。

私は表紙をみてそう思った。だから、Amazonでランキングが上がっているのを見ても、カートには入れなかった。

だけど、この記事で、本を紹介する事に定評のあるビルゲイツがすすめていたので、つい買ってしまった。

ビルゲイツが薦める本は、大抵面白いから信頼しているのだけど、本書を読んでみたら、本当に面白い! 超面白い。

もちろん、ビジネス方面に強まりたい方におススメなのだけど、それだけにとどまらない、読み物としての面白さがある。

おススメ。タイトルが恥ずかしいけど買ってみてください。

これですよ、読んでみて。

とにかく、ロバート・アイガーの人柄が良くて眩しい。本当かどうかわからないけど、真面目でまっすぐだ。

多分、視線が遠くてキラキラしていると思う。

まず、誠実で努力をおしまない気質が凄い。ABCテレビの下っ端時代からディズニーのCEOになるまで、一貫して誠実さを崩していない。自分の立場が危うくなっても、ボスの不正にはノーを突きつけ、ミスをしたら正直に認め責任を取る。上も下も関係なく、全ての人に敬意をはらっており、良いところ、悪いところを公平に見て、悪いところは悪いと率直に指摘をし、良いところは徹底的にほめる。

さらに、カッコつけない自然さが凄い。本人が著者として書いてある本だから、カッコつけて自分の野心だとかそういったものは上手く隠し、あれが運命だったとか、時代の必然だったとか、良い感じに言い換えてもよさそうなのに、そのあたりも包み隠さない。自分はこうありたい、という気持ちを隠さないし、期待が外れて悔しかったとか、むかついたとか、わりと素直に心情を書いている。

最後に、絶対にへこたれない。どんなに逆境でも、すっごいミスをしても、辛くても、絶対に諦めない。ディズニーのCEO候補になり世間からも取締役会からも総スカンにされても、絶対に諦めないで、信念を通す。

実直でまっすぐで素直で粘り強い、こんな人物が出てくるの最近あったな、と思ったのだけど、そうだ、まるで竈門炭治郎みたいだなと。

ビジネスでは、人としての正しさ、誠実さが重要だと示してくれている。この物語に勇気をもらえる人は多いのではないかしら。おススメです。


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マエダヒデキ
「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。

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