ギブ&テイク?ギバーは長生きする
「ギブ&テイク」という言葉がありますが、あなたはギブをする方が多いですか、それともテイクをする方が多いでしょうか?
前回の記事で、「困っている人に手を差し伸べると、自分の幸せ度がアップする」という話をしましたが、実はさまざまな研究によっても実証されています。
例えば、ハーバード・ビジネス・スクールの研究によると、誰かにお金をあげることは、自分のためにお金を使うことよりも参加者の幸福感を高めるという結果が出ました。
また、カリフォルニア大学の研究でも、6週間にわたり毎週5つの親切な行為をしてもらったところ、同じような結果が出たとのこと。
実は自分で感じる心理状態だけではなく、科学的にも脳に変化が起こることが裏付けされています。
利他的な行動は脳内のエンドルフィンを放出します。すると、喜び・社会的つながり・信頼に関連する脳の領域が活性化、ポジティブな感覚を生み出すということです。
さらに!人に親切にすることは、長生きにつながります!
いくつかの研究によると、ボランティア活動やほかの人へ精神的・実利的な手助けをしている高齢者は、喫煙などの健康上のマイナス習慣や年齢的な問題があっても、ボランティア活動をしていない高齢者に比べて、5年間で死亡する可能性が44%低いという結果が出たそう!
ちなみに援助を受けることは死亡リスクの低下には結びつかなかった、つまり「ギブすることは長生きにつながる」ということになりますので、幸福度を高めたい方・長生きしたい方は積極的にギブしていきましょう。
ギブすることはこのようにメリットばかりに見えますが、とらえようによってデメリットになることもあります。
「距離感に気をつける」これが大事です。
周りにも他人のことをいつも助けている人っていますよね。そういういわゆる「ギバー」に対して、周りの人は自然と困っているときには逆に助けてあげたい気持ちもわきますし、親切な人の周りには人が集まります。ギバーは「自分も周りも幸せにする」という行為を日常的に自然と行っています。
損得考えず手助けをしているとはいえ、それがいつもいつも自分からの一方的な行為の場合、「なんでいつも自分だけ?」と思ってしまう場合もあるかもしれません。
人から何からもらったり、何かやってもらうことを当たり前だと思っている、さらに自分では返さない人、こんな人周りにいませんか?
本来の本来であれば、何か人からしてもらったりした時は、じゃあ次は自分が返してあげようと思うもの思うのが当たり前なんですけれども、その親切心を利用しようとする図々しい人もいます。
「自分が人を助けたいと思ってそうしてるんだけれども、でもなんだかなあ」と思っている人は、誰に対しても親切にするのではなく、「なんだかなあ」と思う相手に対してのバウンダリー、いわゆる距離感を考えることも大切です。
人に何かをしてあげる、親切にしてあげるっていうのは、自分の幸福度も高まりますが、無理にそうすると、今度は負担になって自分を苦しめることになります。自分が精神的に苦しむ親切な行為は本末転倒です。
ギブするのはとても大事なんですけれども、それも相手との付き合い方によっても変わってくるので、状況見ながら適度にしていくことが大事です。自分が本当に楽な状態でギブしているのか、それとも精神的に辛くなってきているのか、この辺の見極めをしていきましょう。
「なんだかモヤモヤする」と思っていても簡単にノーを言えない人も多くいるでしょう。
「利用できるものは利用しよう」という人に対しては、そこで立ち上がらないといつまでも利用される一方になります。時には「ノー」という勇気はとても大事。ではどうすればいいのか。
まず自分の価値を認めましょう。ノーといえない人の中には、自分の本来の価値を軽く見ている人がいます。どんな人も価値があり、それは決して低く見てはいけないものです。
利用されてしまう形になることが多い人は、相手にそういった部分を見透かされていることが多いです。自分のいいところ、自信があるところ、好きなところを書き出してみてください。
自己肯定感があまりに低くて、どうしてもいいところ・好きなところが見つからない場合は、周りの人に聞いてみましょう。意外な答えが返ってくるはずです。
これは自己肯定感がそれほど低くない人にもやってもらいたいこと!自分が思っていること、他人から見える自分は異なることも結構あります。大切な人、友達や家族には積極的に相手の好きなところ・いいところを伝えてあげてください。酷い嫉妬心や見せかけの自己肯定感は、劣等感の裏返しの場合がほとんどです。大切な人に、その人のいいところを伝えてあげることで、本当の意味での自信や寛容な心を育てる手助けをするになります。
ギブするのはとても大事なんですが、それも相手との付き合い方によっても変わってくるので、状況見ながら適度にしていくことが大事です。自分が本当に楽な状態でギブしているのか、それとも精神的に辛くなってきているのか、この辺の見極めをしてください。
プレゼント!
12月はクリスマス月間で、キリスト教の国では「幸せを分けてあげる」という気持ちが高まる時期でもあります。日本はキリスト教がメインの国ではないので、ボランティアを積極的にやると言うのはないですよね。
でも、「自分で何ができることがないか?」ということを考えてみるとのも大事だと思います。
そこで!この記事を最後まで読んでくださった方に、12月のプレゼントとしてアドベントカレンダーをつくりました。
私は海外向けに、「本当に必要な人に届けばいい」というスタンスで、お題つきジャーナルの製作・販売を細々としています。クリスマス時期は変則的にちょっと違うタイプのものも出していますが、このアドベントカレンダーもその一つです。中身は日本の文化的にそぐわないものもあるので、アレンジしました!全部やるのは難しいと思いますが、ご家族と一緒に取り組んでいただけたらと思います。
全部やる必要はないですし、状況によっては難しいと思います。この中のいくつかでも実践していただけたら嬉しいです!ぜひコメント欄で感想をシェアしてください。メルマガやブログを書いている方なら、実践した感想にインスパイアされたことを題材にしてもいいかもしれませんね。
クリスマス月間はハッピーな気持ちが高まる時期です。自分も周りも幸せな気持ちで一年を終えましょう!
ファイルを印刷して、やったことにXをつけていってもいいですし、PCや携帯の待ち受けにして、思ったとき・機会があったときに行動してもいいでしょう。できる範囲で実践してくださいね。
12月という世界中でもっとも幸せな気持ちが高まる時期を、ハッピーな気分で迎えられることを願っています♪
<今日のジャーナルお題>
ジャーナリングは自分を見つめ、成長していく上で欠かせないもの。
モーニングページのように、ただただ頭に浮かんだことを書いていくのもいいですが、
習慣になるまで「面倒」「書くことがない」という人もいると思います。
毎回記事の最後は記事テーマに関連するジャーナルお題を載せています。
今日のお題は、
普段ジャーナリングをしない人も、数行やリスト的な感じでもいいので
ぜひ書いてみてくださいね。