見終わった後の商品をどうしていますか?《販売力向上講座note》
*こちらは無料記事です
こんにちは。接客販売トレーニング&コンサルティング事務所 kocori(ここり)代表の坂本りゅういちです。今回の記事はこんな内容です ↓
■見終わった後の商品
衝撃の一言
接客中に多くの商品を提案することは、客単価アップのためには欠かせません。
もちろん商品の種類にもよる話ですが、多くの商品の場合はいくつかの商品をお客様にご提案していくことで客単価が上がっていくというのは定石です。
しかしそんな接客をする際には、必ず注意しておかなければいけないこともあります。
それは、見終わった後の商品の扱いをどうするかということです。
以前あるアパレルショップで接客を受けていた時に、ものすごく残念な経験をしました。
店員さんは客(僕)に対して定石通り、「これも良いですよ、あれも良いですよ」と多くの商品を提案してくれました。
提案自体はとても上手で、僕もいろんな商品を見せてもらいながら「これも良いなぁ」「あれも良いなぁ」と商品を買う気持ちがどんどん膨らんでいったのです。
お安めの店だったこともあり、たくさんの服を買うつもりになっていました。
ですがそこからいざ、『どれを買うか』という話になりだしてからのことです。
店員さんが買わないであろう商品を減らしていってくれたのですが、その扱いに問題がありました。
商品である洋服をくしゃくしゃのまま、どんどん重ねていっていたのです。
客である僕が買わないであろうことから、つまり興味の対象から外れたことから、急に扱いが雑になってしまっていたのですね。
衝撃だったのは、「そっちの商品大丈夫ですか?」とくしゃくしゃの商品を指して僕が言うと、店員さんは「大丈夫ですよ、安物ですから!」と笑顔で言ってきたのです。(実話ですよ、これ)
たとえ自分が買わないからといっても同じ商品なのですから、私に限らずそれを聞いて良い気持ちになるお客様はいないはずです。自分がこれから買おうという商品も大事にしてはいないんだろうなと感じてしまいます。
外れた商品も”商品”
少し考えればわかることなのですが、実はこんなシーンが多くの店で見られます。(ここまで極端ではないでしょうが)
お客様に提案している商品を、丁寧な所作で丁寧に扱うのは当たり前です。
でもそれ以外の商品も、目の前のお客様の興味の対象ではなくなったというだけで、同じ商品であることには変わりありません。
他のお客様が買うのかもしれないし、もしかしたら目の前のお客様が「やっぱりさっきの商品も」と、また興味を示してくれるかもしれません。
すべての商品が、誰かの手にわかる可能性を秘めています。
だからこそ、お客様が見終わった後の商品でも必ず丁寧に取り扱いをする。
基本行動なのですが、特に忙しい時期などは意外と忘れがちです。
接客中だけでなく、日頃からくれぐれも気をつけておきたいですね。
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