できないことを明確にしておくと、自分も店もお客様も助かる《販売力向上講座note》
*こちらは無料記事です
こんにちは。接客販売トレーニング&コンサルティング事務所 kocori(ここり)代表の坂本りゅういちです。今回の記事はこんな内容です ↓
■できないことを明確に
自分自身や店舗として、仕事の上でできないことがどのくらいあるかを理解しているでしょうか?
例えば商品の修理があります。
時計屋だとすると、時計の修理に関しては店舗での設備上無理があるために全て修理工房に委託しているとなれば、これは自分では不可能なできないことになります。
不可能なことを「できますよ」と請け負ってしまえば、お客様には不利益を与えてしまうことになりかねません。
だったらお断りをする方が、お客様にとっても良いわけです。
こういった”できないことを明確化”しておくことは、お客様側にも販売員側にもメリットがあります。
お客様からすれば、中途半端な知識や技術で損をすることも無くなりますし、はっきりできないことがわかれば別の方法を探すことができます。
販売員側からすると、自分が今持てるものを総動員してもできないことがわかれば、それに対する勉強や練習がしやすくなりますし、どうしても無理なものはキッパリ諦めることもできます。
要するに、お客様が求めていることに対して次の行動が取れるわけです。
勉強や練習をしても習得できない専門外の分野であれば、それについての専門の人を探すことができますからお客様に紹介もできます。
もしそうすることができれば、「この店は真っ当に客のことを考えている」とお客様からの信頼も得られます。
何でもできることが良いことかのように思われがちですが、できないことをきちんと理解しておくというのは実はとても大切なのです。
できないことを探すには、2つのポイントがあります。
『お客様の要望を知ること』と『周りの人の仕事を観察すること』です。
お客様の要望に対しての自分の現状や、周りの人がやっている仕事に対しての自分の現状について判断すればいいのです。
お客様がどんな要望を持っているか。
その要望に対して、自分(や店)はできるのかできないのか。
周囲との仕事の差に関しては、周りの人(や店)がやっている仕事を自分たちができるのかできないのか。
できないことを卑下する必要はなく、できないならできないとただ認めることが大切です。
それをできるようにする選択もあれば、どうしようもないことであれば時にはお断りすることを定めるなどの選択肢もあります。
これは店や企業として考えるべきことでしょう。
何でもかんでもやればいいというものではありませんから、ルール化をするためにもできないことをきちんと理解しておきましょう。
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