![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147444054/rectangle_large_type_2_cb67684a8fa29a5bf29042f5c58c3d67.png?width=1200)
教えたことをスタッフにやってもらいたいと思うなら:lesson 94《スタッフ育成向上講座》
■lesson 94:やりたくなることをうまく使う 《スタッフ育成向上講座》
覚えたことを使いたがる生き物
人間というのは単純な生き物でして、ほとんどの人は覚えたことをすぐに使いたがります。
僕も典型的なタイプですが、何かで見聞きしたり、自分がちょっと聞き齧ったようなことはすぐに誰かに言いたくなってしまいがちです。
発信者としてはそれは危険なのでちゃんと自重はして裏を取るなどの工夫はしていますが、この欲求というのは誰もが持っているものなのかもしれません。
子供はこれが本当に顕著に出ますよね。
本やテレビなどで見聞きした知識をすぐに誰かに「こうなんだよ」と言いたがる。あれがまさに今回の話の主題です。
・・・・・・
接客業に置き換えると、新人スタッフはこうした傾向が特に出やすいものです。
たとえばアパレルショップなどでは、洋服に関する知識を最初のうちは色々と覚えることになります。
先輩や上司が教えてくれたり、自分で学ぶこともあるでしょう。
そうした知識を仕入れると最初のうちは楽しくて仕方がなくて、どんどんいろんなことを吸収していきます。
そして吸収したことをすぐに接客の中に取り入れようとするわけです。
特に知識に関しては、何かしらの知識を仕入れたらすぐにお客様に言いたくなってしまう。
と言うよりも、実際に言ってしまいます。
「この部分は〇〇という名前なんですよ」
「だからこうなってるんですよ」
などなど、とにかく覚えた知識を披露したがるんですね。
ある程度大人になればそういう光景を見てかわいいなと思うこともありますが、当の本人は知識を持っている自分、披露している自分に酔っていることも少なくありません。
もちろんそれが悪いとは言いません。
あまりに披露したがりになってしまうと危険なので注意は必要なのですが、(たまに知らない相手に対してマウントを取ろうとする人もいるので)実際に正しい知識や技術を身につけているということであれば、どんどん披露してもらえればお客様により良い買い物体験を促すことに近づいていきます。
そしてこの人としての欲求を、教える側はうまく使うこともできます。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?