農業・林業に従事している方が笑顔になる事業を。積水樹脂アグリ事業の新たなる挑戦のいま。~SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT~
こんにちは。積水樹脂グループ公式note編集部土井です。
今回は当社のアグリ事業の新しいチャレンジを紹介します。
SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT
ここ数年、担当者は悩んでいました。
現在当社で販売している「農園業支柱」や「獣害対策」の製品は農家の方に喜んでいただいているけれど、もっと農家や林業に携わる方を笑顔にできないか、と。農業用支柱ではトップシェアを誇る当社。だからといって現状の製品やその派生製品の検討などでは限界を感じていました。
そんな時、オープンイノベーションを活用してより農家や林業に携わる方を笑顔にできないか、と選択したのが
Wemake(ウィーメイク)です。
Wemakeって?
それは企業主催のプロジェクトに、一般の方(個人or法人)がお持ちのアイデアを提案することができるオンライン共創プラットフォーム。ただ提案して終わりではなく、ファイナリスト(一次審査を通過した方)はプロジェクト主催企業の社員とチームを組んで企画を改善していくしくみです。
そのWemakeのしくみを使って
を広く募集することにできないか、と社内で議論。
そして、それは5月に始まりました。
SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT - Wemake(ウィーメイク)
スケジュールとしてはこのような感じです。
なぜこのようなオープンイノベーションをやろうと思ったのか。
このプロジェクトのリーダーでもある吉田さんに話を伺います。
土井)吉田さん、初めての取組みかと思いますが、なぜこのような取り組みをされようと思ったのですか?
吉田さん)既存の製品群やその派生だけでは限界を感じていたからです。長期的な成長のためには社外のフラットな意見を取り入れたく、「オープンイノベ-ション」の活用を検討しました。「オープンイノベーション」は積水樹脂グループビジョン2030でも成長戦略の一つとしてかかげています。
土井)プロジェクトのメンバーはどのような体制ですか?
吉田さん)アグリ事業のメンバ-は私だけで、新規事業を検討する部署、新技術を研究する部署など、アグリの既存製品に対し固定観念のないメンバ-を選ばさせていただきました。
土井)実際にWemake プロジェクトをやってみてどうですか?
吉田さん)まず、説明会にも多くの方が参加してくだったうえ、150件以上ものアイデアをいただけたことに驚きました。その中でもいい意味で私たちが思いつかないアイデアが数多くありました。
本当にご提案いただいた方々には感謝です。ありがとうございました。
提案受付から一次審査まで
説明会を実施して提案を受け付け、今は一次審査が終わって改善のタイミング。いただいた提案から、一次審査を経て、10件ほどの案が通過します。
土井)一次審査はどうでしたか?
吉田さん)150件以上集まった提案の中からメンバ-各自で選び、30案ほどまで絞ったのち、最終8案に絞り込みました。次の事業の核になるようなものを選んでいくのは非常に難しく、どの案もしのぎあいのような形でした。
土井)今はスケジュール的には「改善」の時期なのですね?
吉田さん)はいそうです。最終的に8案に絞り込んだのでメンバ-ひとり1案ずつ担当に付いて、12月初旬の最終審査に向け、提案を実現可能なレベルまでブラッシュアップしていきます。
そして提案者とともに企画を改善
グロ-イング事業本部 新規基盤技術研究所という立場で参加されている
桑名さんにも話を伺いました。
土井)桑名さん、プロジェクトへの参加は初めてと伺いましたが、実際にプロジェクトに参加してみていかがでしたか?
桑名さん)他のメンバーが10歳以上は上の方ばかりで心配していましたが、みなさんそんなことは関係なく全員フラットに1人の意見として聞いてくれます。また、提案をくださる一般の人の発想や意見は普段の私の業務ではあまり聞けないものなのでとても興味深いです
土井)今改善の段階ですが、生みの苦しみのようなものはありますか?
桑名さん)「お客様がどういう課題を持っていて、どうやって解決していくか」ということを最も重要視していくので、面白いから、とか斬新だからという理由では選ばず皆がその指針を共有して検討していけていると感じます。提案の中にある課題やソリューションをどうやって検証、改善していくかというと、アンケートサイトでの集計や実際の農業従事者の方へのインタビューといった方法をとります。また、Wemakeの運営の方が検証に使えるサービスを紹介してくれることもあります。これから、提案者の方と一緒にいろいろなやり方でアイデアを改善していく予定です。
こんな風に研究とは違う業務に触れるのは難しくも面白くもあり、今後の仕事に新しい考え方を生かしていけると思います。
土井)このプロジェクトの経験が今後の仕事に生かせそうですか?
桑名さん)オープンイノベーションってなかなか簡単にはうまくいかないかもしれません。でも新しいことに取り組んだり、社外の方と意見交換するのはとても勉強になることが多いです。
このプロジェクトをきっかけにして、オープンイノベーションのような新しい取り組みが社内で広まっていくといいなと感じています。
社会課題をオープンイノベーションで解決していく
「Wemake」を運営する株式会社A(エイス)の矢野さんからも当社のプロジェクトについてコメント頂きました。
最後に吉田さんに今後の展開などを伺いました。
吉田さん)今は2か月間の改善の途中で、12月初旬の最終審査にて最優秀賞・優秀賞・特別賞の3案を選びます。
最初に提案に求めていたことですが、1年から2年後には現場に試験導入し、2030年には事業として20億円程度の売上が期待できること、としておりました。
この2030年というのは当社が4月に発表した積水樹脂グループビジョン2030にも連動しています。
受賞したコンセプトについては、事業化を目指して動き出します!
これからの最終審査まで、どう一次審査をクリアしたアイデアが実現化につながるものになるか楽しみですね!また結果が決まったらこの取組みは報告いたします。私も楽しみです。
一企業の枠を超えて社会課題を解決していきたいですね 広報担当土井