夕書房

京都市北区を本拠地とするひとり出版社。2017年より人文・芸術書を中心に刊行しています。こちらには連載や新刊にまつわるエッセイ、イベントレポートを掲載します。https://www.sekishobo.com/

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マガジン

  • 文庫喫茶・パフェの日

    夕書房1Fの文庫喫茶で不定期に開催する「パフェの日」。毎回、パフェの構想と込められた思いを、パティシエのMA-Oさんがエッセイとスケッチで伝えます。

  • ぼくらの「アメリカ論」

    ぼくらのどこかに、いつも「アメリカ」がある。 高知、神戸、東吉野。文学者、建築家、歴史家。居住地も職業も違う3人が、互いの言葉に刺激されながら自分にとっての「アメリカ」を語る、これまでにないリレーエッセイ連載です。

  • 土着への処方箋 ルチャ・リブロの司書席から

    誰にも言えないけれど、誰かに聞いてほしい。 ここは、そんな心の刺を打ち明ける相談室です。 奈良県東吉野村で「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開く本のプロ、キュレーターの青木真兵さんと司書の青木海青子さんが、閲覧室に並ぶ2000冊を超える人文系の図書の中から、あなたのお悩みにぴったりな3冊を処方します。 毎月10日更新。お悩みは info@sekishobo.com へ。

ストア

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    ぼくらの「アメリカ論」/青木真兵・光嶋裕介・白岩英樹

    ぼくらの「アメリカ論」青木真兵 光嶋裕介 白岩英樹=著ぼくらのどこかに、いつも「アメリカ」がある。思想家、建築家、文学者。東吉野、神戸、高知--専門も居住地も違う3人が、互いの言葉に刺激されながら「アメリカ」「日本」、そして自らを見つめる、対話型リレーエッセイ。-----分断が進み、ますます混沌とする世界情勢。11月のアメリカ大統領選が話題となる一方、「アメリカ」をどう捉えたらいいのかわからない状況が続いています。危機感を抱いた青木真兵さん(人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター)の呼びかけに、米国で生まれ育った建築家の光嶋裕介さん、米文学を研究する白岩英樹さんが賛同。2023年10月、それぞれが自らの中の「アメリカ」を問い直すリレーエッセイが始まりました。「生き直し」の先駆者、公平性にもとづく自由な社会、ヨーロッパの支流としての新しい国……3人が抱くアメリカのイメージは、対話を重ねるほどに深化し、ぶつかり、離れたかと思うとまた1つになっていきます。読むうちに、「自分にとってのアメリカ」がやさしく揺さぶられ、世界を見る目が更新される--今このときに多くの人に届けたい、真摯で率直な全18回の対話集です。-----ぼくたちの「未来を見る目」には、「アメリカ的なるもの」が標準装備されているのに、今、自分の中の「アメリカ」と現実の「アメリカ」は、あまりにかけ離れている。--青木真兵(思想家)世界は今、空間的にも、時間的にも、引き裂かれている。心の目で世界と対話し、希望の光を建築に宿すことはできるだろうか。二つの言語(自我)を往来しながら、跳躍を重ねる対話をしてみたい。––光嶋裕介(建築家)なぜいまさらアメリカなのか。それは、彼の地がいまなお「未完」の革命を繰り返す「生き直し・再生(rebirth)」の場であり続けているからである。––白岩英樹(アメリカ文学者)----[目次]はじめに青木真兵1 生き直しのヒントを探す旅へ白岩英樹2 小さな跳躍を重ねて、獲得する大きな自由光嶋裕介3 僕の人生に「アメリカ」は関係がないと思っていた青木真兵4 「移民国家」アメリカ--「文明人」はどちらなのか白岩英樹5 「アメリカ」をどこから見るべきか青木真兵6 オフィスビルという欲望の建築の終焉光嶋裕介7 戦争と分断に抗って「線路」を延ばす白岩英樹8 アメリカの「自由と民主主義」が抱えるもの青木真兵9 フラーから考える建築家の倫理光嶋裕介10 What Are You Standing On?白岩英樹11 食糧から見る、アメリカの現在地青木真兵12 モグラの手つきで--抵抗と連帯の詩学へ 白岩英樹13 自然と対峙した完全芸術家のまなざし光嶋裕介14 「ちょうどよく」とどめる精神で青木真兵15 沈黙と光を愛した遅咲きの建築家光嶋裕介16 同じ筏のうえで--あなたはわたしになったあなたを殺せない白岩英樹17 原爆、安保、沖縄青木真兵18 終わらない会話のために光嶋裕介おわりに白岩英樹[プロフィール]青木真兵(あおき・しんぺい)1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。博士(文学)。社会福祉士。2016年、移住先の自宅を私設図書館として開く。奈良県東吉野村在住。著書に『武器としての土着思考』(東洋経済新報社)、『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著に『彼岸の図書館』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、光嶋裕介との共著に『つくる人になるために』(灯光舎)がある。光嶋裕介(こうしま・ゆうすけ)1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。博士(建築学)。ドイツの建築設計事務所で働いたのち帰国、独立。神戸市在住。著書に『ここちよさの建築』(NHK出版 学びのきほん)、『これからの建築』『つくるをひらく』(ミシマ社)、『建築という対話』(ちくまプリマー新書)、『増補 みんなの家。』(ちくま文庫)など。白岩英樹(しらいわ・ひでき)1976年、福島県生まれ。高知県立大学文化学部准教授。専門はアメリカ文学、芸術、思想。博士(芸術文化学)。AP通信、東京都市大学、国際医療福祉大学等を経て、2020年より高知市在住。著書に『講義 アメリカの思想と文学――分断を乗り越える「声」を聴く』(白水社)、共著に『ユニバーサル文学談義』(作品社)、訳書にキャスリーン・マシューズ『祝福の種』(作品社)など。本体2000円+税四六判/並製/280頁978-4-909179-11-1 C0036装幀・組版 川名潤2024年10月刊行
    ¥2,200
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    まちで生きる、まちが変わる つくば自立生活センター ほにゃらの挑戦/柴田大輔

    まちで生きる、まちが変わるつくば自立生活センター ほにゃらの挑戦柴田大輔=著「助けられる存在」から「まちづくりの主人公」へ。重度障害者が拓く、インクルーシブ社会への道----------70年代に国家プロジェクトとして建設された「筑波研究学園都市」(茨城県つくば市)の片隅で、重度身体障害者たちによるインクルーシブな社会への挑戦が20年以上にもわたって行われてきたことは、あまり知られていない。本書は、いつ、どこで、誰と、何をするのかを自分で決める暮らしを、障害の重さにかかわらず実現するための当事者団体「つくば自立生活センター ほにゃら」をめぐる物語だ。「ほにゃら」に魅せられ、介助者としてもかかわるフォトジャーナリストが、当事者と支援者を丹念に取材。かれらの物語の中に、障害者の現実と闘いの軌跡、そして誰もが住みよいまちづくりのヒントを見出していく。障害者たちが「まちで生きる」ことによって、まちは確実に「変わっていく」。インクルーシブ社会に関心がある人、生きづらさを抱えた人必読!「行動すれば、社会は変わる」と思える1冊。----------70年代に国が築いた先端科学のまちつくばの片隅で、21世紀的価値観による「発展」が、障害のある人たちの手によってもたらされてきた。本書が描くのは、(…)情熱とユーモアと、愛に満ちた20年の軌跡の物語であり、このまちのもう1つの実験の成果である。(「はじめに」より)----------[目次]はじめに1 旅のはじまり2 自分たちの手でまちを作る 斉藤新吾さん3 ほにゃら前史 宮本早苗さんの闘いとつくばの障害者運動[介助者のつぶやき]介助に発生する磁場 尾和忠直さん4 受け取った「自立生活」のバトン 栗山朋美さん[親のつぶやき]娘が自立生活をするなんて 栗山ツヤ子さん5 自立生活を支えるということ 森下直美さん6 信じる人と生きていく 川島映利奈さん・細島秀哲さん[介助者のつぶやき]介助を通じて地域の一員に 前川湧さん7 ほにゃらで人生が変わった 生井祐介さん8 まちの形を変える制度を作る[介助者のつぶやき]みんなで楽しく社会を作る 成田恵理さん9 誰もが自分らしく生きられる社会へ 川端舞さん10 パラグアイで見た青空あとがき年表・ほにゃらと日本の障害者運動[プロフィール]柴田大輔(しばた・だいすけ)1980年、茨城県生まれ。写真家・ジャーナリスト。写真専門学校を卒業後、フリーランスとして活動。ラテンアメリカ13か国を旅して、多様な風土と人々に強く惹かれる。2006年よりコロンビアに深くかかわり、住民と生活を共にしながら、紛争、難民、先住民族、麻薬などの問題を取材し続けている。その他、ラテンアメリカ諸国、国内では障害福祉、地域社会をテーマに活動する。www.daisuke-shibata.comつくば自立生活センター ほにゃら「自分たちのことは自分たちで決める。自分たちのことは自分たちが一番よく知っている」を合い言葉に、どんなに重い障害があっても普通に生活できるまち、誰もが安心して暮らせる社会の創造を目指す、障害者の自立生活を支援する自立生活センター。2001年、茨城県つくば市で設立。運営・活動は障害当事者を中心に行われている。https://peraichi.com/landing_pages/view/honyara本体2000円+税四六判/並製カラー/272頁978-4-909179-10-4 C0036装幀・組版 山田和寛、竹尾天輝子(nipponia)2024年2月刊行
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    ぼくらの「アメリカ論」/青木真兵・光嶋裕介・白岩英樹

    ぼくらの「アメリカ論」青木真兵 光嶋裕介 白岩英樹=著ぼくらのどこかに、いつも「アメリカ」がある。思想家、建築家、文学者。東吉野、神戸、高知--専門も居住地も違う3人が、互いの言葉に刺激されながら「アメリカ」「日本」、そして自らを見つめる、対話型リレーエッセイ。-----分断が進み、ますます混沌とする世界情勢。11月のアメリカ大統領選が話題となる一方、「アメリカ」をどう捉えたらいいのかわからない状況が続いています。危機感を抱いた青木真兵さん(人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター)の呼びかけに、米国で生まれ育った建築家の光嶋裕介さん、米文学を研究する白岩英樹さんが賛同。2023年10月、それぞれが自らの中の「アメリカ」を問い直すリレーエッセイが始まりました。「生き直し」の先駆者、公平性にもとづく自由な社会、ヨーロッパの支流としての新しい国……3人が抱くアメリカのイメージは、対話を重ねるほどに深化し、ぶつかり、離れたかと思うとまた1つになっていきます。読むうちに、「自分にとってのアメリカ」がやさしく揺さぶられ、世界を見る目が更新される--今このときに多くの人に届けたい、真摯で率直な全18回の対話集です。-----ぼくたちの「未来を見る目」には、「アメリカ的なるもの」が標準装備されているのに、今、自分の中の「アメリカ」と現実の「アメリカ」は、あまりにかけ離れている。--青木真兵(思想家)世界は今、空間的にも、時間的にも、引き裂かれている。心の目で世界と対話し、希望の光を建築に宿すことはできるだろうか。二つの言語(自我)を往来しながら、跳躍を重ねる対話をしてみたい。––光嶋裕介(建築家)なぜいまさらアメリカなのか。それは、彼の地がいまなお「未完」の革命を繰り返す「生き直し・再生(rebirth)」の場であり続けているからである。––白岩英樹(アメリカ文学者)----[目次]はじめに青木真兵1 生き直しのヒントを探す旅へ白岩英樹2 小さな跳躍を重ねて、獲得する大きな自由光嶋裕介3 僕の人生に「アメリカ」は関係がないと思っていた青木真兵4 「移民国家」アメリカ--「文明人」はどちらなのか白岩英樹5 「アメリカ」をどこから見るべきか青木真兵6 オフィスビルという欲望の建築の終焉光嶋裕介7 戦争と分断に抗って「線路」を延ばす白岩英樹8 アメリカの「自由と民主主義」が抱えるもの青木真兵9 フラーから考える建築家の倫理光嶋裕介10 What Are You Standing On?白岩英樹11 食糧から見る、アメリカの現在地青木真兵12 モグラの手つきで--抵抗と連帯の詩学へ 白岩英樹13 自然と対峙した完全芸術家のまなざし光嶋裕介14 「ちょうどよく」とどめる精神で青木真兵15 沈黙と光を愛した遅咲きの建築家光嶋裕介16 同じ筏のうえで--あなたはわたしになったあなたを殺せない白岩英樹17 原爆、安保、沖縄青木真兵18 終わらない会話のために光嶋裕介おわりに白岩英樹[プロフィール]青木真兵(あおき・しんぺい)1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。博士(文学)。社会福祉士。2016年、移住先の自宅を私設図書館として開く。奈良県東吉野村在住。著書に『武器としての土着思考』(東洋経済新報社)、『手づくりのアジール』(晶文社)、妻・青木海青子との共著に『彼岸の図書館』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、光嶋裕介との共著に『つくる人になるために』(灯光舎)がある。光嶋裕介(こうしま・ゆうすけ)1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。博士(建築学)。ドイツの建築設計事務所で働いたのち帰国、独立。神戸市在住。著書に『ここちよさの建築』(NHK出版 学びのきほん)、『これからの建築』『つくるをひらく』(ミシマ社)、『建築という対話』(ちくまプリマー新書)、『増補 みんなの家。』(ちくま文庫)など。白岩英樹(しらいわ・ひでき)1976年、福島県生まれ。高知県立大学文化学部准教授。専門はアメリカ文学、芸術、思想。博士(芸術文化学)。AP通信、東京都市大学、国際医療福祉大学等を経て、2020年より高知市在住。著書に『講義 アメリカの思想と文学――分断を乗り越える「声」を聴く』(白水社)、共著に『ユニバーサル文学談義』(作品社)、訳書にキャスリーン・マシューズ『祝福の種』(作品社)など。本体2000円+税四六判/並製/280頁978-4-909179-11-1 C0036装幀・組版 川名潤2024年10月刊行
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    まちで生きる、まちが変わる つくば自立生活センター ほにゃらの挑戦/柴田大輔

    まちで生きる、まちが変わるつくば自立生活センター ほにゃらの挑戦柴田大輔=著「助けられる存在」から「まちづくりの主人公」へ。重度障害者が拓く、インクルーシブ社会への道----------70年代に国家プロジェクトとして建設された「筑波研究学園都市」(茨城県つくば市)の片隅で、重度身体障害者たちによるインクルーシブな社会への挑戦が20年以上にもわたって行われてきたことは、あまり知られていない。本書は、いつ、どこで、誰と、何をするのかを自分で決める暮らしを、障害の重さにかかわらず実現するための当事者団体「つくば自立生活センター ほにゃら」をめぐる物語だ。「ほにゃら」に魅せられ、介助者としてもかかわるフォトジャーナリストが、当事者と支援者を丹念に取材。かれらの物語の中に、障害者の現実と闘いの軌跡、そして誰もが住みよいまちづくりのヒントを見出していく。障害者たちが「まちで生きる」ことによって、まちは確実に「変わっていく」。インクルーシブ社会に関心がある人、生きづらさを抱えた人必読!「行動すれば、社会は変わる」と思える1冊。----------70年代に国が築いた先端科学のまちつくばの片隅で、21世紀的価値観による「発展」が、障害のある人たちの手によってもたらされてきた。本書が描くのは、(…)情熱とユーモアと、愛に満ちた20年の軌跡の物語であり、このまちのもう1つの実験の成果である。(「はじめに」より)----------[目次]はじめに1 旅のはじまり2 自分たちの手でまちを作る 斉藤新吾さん3 ほにゃら前史 宮本早苗さんの闘いとつくばの障害者運動[介助者のつぶやき]介助に発生する磁場 尾和忠直さん4 受け取った「自立生活」のバトン 栗山朋美さん[親のつぶやき]娘が自立生活をするなんて 栗山ツヤ子さん5 自立生活を支えるということ 森下直美さん6 信じる人と生きていく 川島映利奈さん・細島秀哲さん[介助者のつぶやき]介助を通じて地域の一員に 前川湧さん7 ほにゃらで人生が変わった 生井祐介さん8 まちの形を変える制度を作る[介助者のつぶやき]みんなで楽しく社会を作る 成田恵理さん9 誰もが自分らしく生きられる社会へ 川端舞さん10 パラグアイで見た青空あとがき年表・ほにゃらと日本の障害者運動[プロフィール]柴田大輔(しばた・だいすけ)1980年、茨城県生まれ。写真家・ジャーナリスト。写真専門学校を卒業後、フリーランスとして活動。ラテンアメリカ13か国を旅して、多様な風土と人々に強く惹かれる。2006年よりコロンビアに深くかかわり、住民と生活を共にしながら、紛争、難民、先住民族、麻薬などの問題を取材し続けている。その他、ラテンアメリカ諸国、国内では障害福祉、地域社会をテーマに活動する。www.daisuke-shibata.comつくば自立生活センター ほにゃら「自分たちのことは自分たちで決める。自分たちのことは自分たちが一番よく知っている」を合い言葉に、どんなに重い障害があっても普通に生活できるまち、誰もが安心して暮らせる社会の創造を目指す、障害者の自立生活を支援する自立生活センター。2001年、茨城県つくば市で設立。運営・活動は障害当事者を中心に行われている。https://peraichi.com/landing_pages/view/honyara本体2000円+税四六判/並製カラー/272頁978-4-909179-10-4 C0036装幀・組版 山田和寛、竹尾天輝子(nipponia)2024年2月刊行
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    【電子版】まちで生きる、まちが変わる つくば自立生活センター ほにゃらの挑戦/柴田大輔

    *こちらはEPUB(リフロー型・縦版)による電子書籍です。=====まちで生きる、まちが変わるつくば自立生活センター ほにゃらの挑戦柴田大輔=著「助けられる存在」から「まちづくりの主人公」へ。重度障害者が拓く、インクルーシブ社会への道----------70年代に国家プロジェクトとして建設された「筑波研究学園都市」(茨城県つくば市)の片隅で、重度身体障害者たちによるインクルーシブな社会への挑戦が20年以上にもわたって行われてきたことは、あまり知られていない。本書は、いつ、どこで、誰と、何をするのかを自分で決める暮らしを、障害の重さにかかわらず実現するための当事者団体「つくば自立生活センター ほにゃら」をめぐる物語だ。「ほにゃら」に魅せられ、介助者としてもかかわるフォトジャーナリストが、当事者と支援者を丹念に取材。かれらの物語の中に、障害者の現実と闘いの軌跡、そして誰もが住みよいまちづくりのヒントを見出していく。障害者たちが「まちで生きる」ことによって、まちは確実に「変わっていく」。インクルーシブ社会に関心がある人、生きづらさを抱えた人必読!「行動すれば、社会は変わる」と思える1冊。----------70年代に国が築いた先端科学のまちつくばの片隅で、21世紀的価値観による「発展」が、障害のある人たちの手によってもたらされてきた。本書が描くのは、(…)情熱とユーモアと、愛に満ちた20年の軌跡の物語であり、このまちのもう1つの実験の成果である。(「はじめに」より)----------[目次]はじめに1 旅のはじまり2 自分たちの手でまちを作る 斉藤新吾さん3 ほにゃら前史 宮本早苗さんの闘いとつくばの障害者運動[介助者のつぶやき]介助に発生する磁場 尾和忠直さん4 受け取った「自立生活」のバトン 栗山朋美さん[親のつぶやき]娘が自立生活をするなんて 栗山ツヤ子さん5 自立生活を支えるということ 森下直美さん6 信じる人と生きていく 川島映利奈さん・細島秀哲さん[介助者のつぶやき]介助を通じて地域の一員に 前川湧さん7 ほにゃらで人生が変わった 生井祐介さん8 まちの形を変える制度を作る[介助者のつぶやき]みんなで楽しく社会を作る 成田恵理さん9 誰もが自分らしく生きられる社会へ 川端舞さん10 パラグアイで見た青空あとがき年表・ほにゃらと日本の障害者運動[プロフィール]柴田大輔(しばた・だいすけ)1980年、茨城県生まれ。写真家・ジャーナリスト。写真専門学校を卒業後、フリーランスとして活動。ラテンアメリカ13か国を旅して、多様な風土と人々に強く惹かれる。2006年よりコロンビアに深くかかわり、住民と生活を共にしながら、紛争、難民、先住民族、麻薬などの問題を取材し続けている。その他、ラテンアメリカ諸国、国内では障害福祉、地域社会をテーマに活動する。www.daisuke-shibata.comつくば自立生活センター ほにゃら「自分たちのことは自分たちで決める。自分たちのことは自分たちが一番よく知っている」を合い言葉に、どんなに重い障害があっても普通に生活できるまち、誰もが安心して暮らせる社会の創造を目指す、障害者の自立生活を支援する自立生活センター。2001年、茨城県つくば市で設立。運営・活動は障害当事者を中心に行われている。https://peraichi.com/landing_pages/view/honyaraカラー/272頁装幀 山田和寛、竹尾天輝子(nipponia)2024年2月刊行=====Apple iBook、Google Playブックス(Android/iPad/iPhone)、Amazon Kindleなどで閲覧および音声読み上げが可能ですが、版元では使い方のご説明はしかねますので、ご了承ください。
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最近の記事

#3 モンブランパフェ MA-O

栗の山へ。秋深まる11月、今回のパフェは「モンブランパフェ」です。 茨城県笠間市「かねこ農園」さんの美味しい人丸栗を、たっぷりと使いました。栗本来の優しい甘さを味わっていただきくて、全体の味はシンプルにまとめています。 栗は3つのパーツで登場します。 トップには、蒸した栗に砂糖を加えて炊きあげた栗のペーストをフワフワに裏ごしたものをこんもりと。 中央には、コクのあるきび砂糖でじっくりと炊いた渋皮煮を忍ばせます。 そして最後の一口として、フランス・アルザスの洋梨リキュールを

    • #2 初秋の豆花 MA-O

      初秋の豆花夏の暑さに疲れた身体にも馴染むデザートをお楽しみいただきたくて、今回は「豆花」をご用意します。 豆花とは、豆乳をつるんと固めたもの。やわらかく、なめらかな食感が特徴です。 ふるふるの豆花と定番の小豆煮に、蜂蜜レモン味の白きくらげと、お出汁で青大豆を炊いたひたし豆。さらに、秋を感じるかぼちゃ団子、無花果のコンポートと巨峰など、旬の果物を組み合わせました。 豆花定番のトッピングであるほろ苦い仙草ゼリーに代えるのは、コーヒーゼリー。アクセントに、ひんやりとした新生姜

      • #1 チェリーと桃のパフェ MA-O

        チェリーのおわりと桃のはじまりチェリーの旬が終わりを迎えつつあるこの時期は、同じバラ科の果物、桃が出回り始める季節でもあります。 果物にとってそんな季節の変わり目である7月にぜひ食べていただきたいのが、今回ご提供する「チェリーと桃のパフェ」です。 各パーツは、「さくらんぼの木」をイメージして構成しました。 まずは桜の花から。 夏でも桜餅が食べたい! と思うほど、甘塩っぱい桜のお菓子が好きな私。桜の塩漬けを使った白くてサクサクのメレンゲをお花に見立て、パフェの表面にあしらっ

        • 18 終わらない会話のために 光嶋裕介

          アメリカ・ニュージャージー州に住んでいた少年時代、夏休みになると、家族で父の運転するダットソンに乗ってどこまでも続く広いハイウェイをよくドライブした。 行き先は、週末に行くマンハッタンと違って、ボストンやフィラデルフィアなど少し遠方の街。どこに行っても、必ずその街の美術館に連れていかれたのが、私にとって最も古い記憶のひとつである。 映画《ロッキー》で有名になった《フィラデルフィア美術館》のあの大きな階段(通称ロッキー・ステップ)も、兄と走り回った。当時小学生低学年だった僕に

        マガジン

        • 文庫喫茶・パフェの日
          3本
        • ぼくらの「アメリカ論」
          18本
        • 土着への処方箋 ルチャ・リブロの司書席から
          23本
        • 『闘う舞踊団』をめぐる対話 金森穣×田中辰幸
          5本
        • 本のある場所にできること
          2本
        • もっと知りたい『そこにすべてがあった』
          3本

        記事

          17 原爆、安保、沖縄 青木真兵

          『はだしのゲン』の衝撃たぶん小学3年生か4年生のころだったと思う。道徳の時間に観た『はだしのゲン』のビデオで、原爆は僕の中で完全にトラウマになってしまった。 アニメーション映画『はだしのゲン』は太平洋戦争末期の1945年8月6日、広島に原爆が投下された後の数年間にわたる主人公、中岡ゲンとその家族・友人たちの生活を描いた漫画作品が原作である。観たことのある人は知っていると思うが、まず冒頭のシーンが衝撃的なのだ。 「観ない」という選択をした同級生もいたから、担任の先生は事前に注

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          16 同じ筏のうえで――あなたはわたしになったあなたを殺せない 白岩英樹

          本リレーエッセイの初回「「生き直し」のヒントを探す旅へ」がWeb上で公開されたのは、およそ7カ月前、昨年の10月9日(月)であった。編集者への原稿送付期日はその5日前、10月4日(水)に設定されていたと記憶している。 ガザでのジェノサイドが公然と開始されたのは、その狭間だった。国連の報告によれば、パレスチナ自治区ガザ地区の犠牲者総数はすでに3万5000人を超えた。その7割以上を女性と子どもが占め、1万人以上がいまだ瓦礫のしたに埋まったままである。 きわめて非対称かつ圧倒的な

          16 同じ筏のうえで――あなたはわたしになったあなたを殺せない 白岩英樹

          15 沈黙と光を愛した遅咲きの建築家 光嶋裕介

          海外に行く際の入国審査などの書類には、必ず職業(occupation)欄がある。私は、建築を勉強し始めてまもない頃から、そこに「Architect」と書いている。大学で建築を専攻して以来、建築家への志は変わることがなかったし、夢が叶った今も、建築家であることに誇りを持って仕事をしている。生業の中心は、建築設計と現場監理だが、ドローイングを描いたり、文章を書いたり、大学で教えたりすることも、すべて「建築家」としてやっていることである。 ちょっとキザな言い方になってしまうが、建築

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          14 「ちょうどよく」とどめる精神で 青木真兵

          幼い頃から「戦争」というものに関心があった。 一口に戦争といっても、さまざまな側面がある。兵器か軍隊か。国内政治か銃後の生活か。国際政治や戦地での日常について……こう列挙してみると僕の関心が見えてくる。 やはり軍人として戦地に赴くこと。そして日常のルールが一気に変わってしまうことに興味があったのだと思う。それは自らの意志が尊重されず、半ば強制的に戦いに駆り出されることを意味するからだ。 沖縄戦の衝撃印象に残っているのが、明石家さんまが主演していたドラマだ。調べてみると『さと

          14 「ちょうどよく」とどめる精神で 青木真兵

          13 自然と対峙した完全芸術家のまなざし 光嶋裕介

          作品集のページがボロボロになるまで見ていた建築を、実際に体験したときの感動は大きい。 鬱蒼とした森の中に垂直に立ち上がる石積みの壁と、水平に広がる上品なクリーム色のテラスのコントラストが、ひときわ端正な輝きを放つ。その圧倒的な浮遊感は、水平に連続する赤枠のガラスの広がりからよりも、川のせせらぎや風で揺れる木々の音からより強く感じられた。鳥のさえずりも心地よく響き、まわりの自然を五感で受け止めて、パッと同化する一体感が《落水荘》にはあった。 ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外の

          13 自然と対峙した完全芸術家のまなざし 光嶋裕介

          12 モグラの手つきで——抵抗と連帯の詩学へ 白岩英樹

          期せずして迎えた5巡目。来週は卒業式だ。いつもこの時期になるとシャーウッド・アンダーソンを読み返すことにしている。わたしがアメリカ文学を読み始める端緒を開いてくれた作家である。会社経営と創作と家庭のはざまで深い葛藤を抱えながら、4度の結婚と3度の離婚を経験し、アメリカの陰影をひとりで背負い込んだような人物を生涯描き続けた。 アンダーソンはもともと詩人への憧れが強かった。生前には2冊の詩集が刊行されている。しかし、発行部数から察するに、当時もいまも、それらをひもとく読者はごく

          12 モグラの手つきで——抵抗と連帯の詩学へ 白岩英樹

          11 食糧から見る、アメリカの現在地 青木真兵

          前回の白岩さんの論考を受け、〈征服者/強者〉〈非征服者/弱者〉の関係を考えようとして気づいたのは、私たちが二項対立の枠組みのなかに固定化されがちだということだ。 支配と被支配、帝国と植民地、勝者と敗者……。これらの図式は、確かにある特定の場面には適応できるのだが、そもそも完全なる強者、完全なる敗者というものが存在するのかと考えると、疑わしくなってくる。 なにも言葉遊びをしようとか、概念を捏ねくりまわそうというのではない。例えば時間軸を伸ばすことで、「あのときの負け」が今の自分

          11 食糧から見る、アメリカの現在地 青木真兵

          土着への処方箋——ルチャ・リブロの司書席から 23(最終回)

          誰にも言えないけれど、誰かに聞いてほしい。そんな心の刺をこっそり打ち明けてみませんか。 この相談室では、あなたのお悩みにぴったりな本を、奈良県東吉野村で「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開く本のプロ、司書・青木海青子さんとキュレーター・青木真兵さんが処方してくれます。2020年から続けてきたこの連載も、いよいよ最終回。さて、今回のお悩みは……? ◉処方箋その1 青木海青子/人文系私設図書館ルチャ・リブロ司書 まずはつらさをそのまま受け止めてもらおう不思議な水車場に迷い

          土着への処方箋——ルチャ・リブロの司書席から 23(最終回)

          10 What Are You Standing On? 白岩英樹

          ゼミ生の卒論を読んでいる。どれも本当におもしろい。しかし、指導教員の立場上、おもしろい、おもしろいと連呼しながら読むだけでは済まず、添削と称して朱字で加筆を促したり、修正案を提示したりせねばならない。全員の文字数を合わせれば優に書籍化できるくらいのボリュームがあるから、膨大な時間と労力を要する。それでも、誰が何のために読んでいるのかわからない書類を作ることに比べれば、大学教員としての冥利を感じる学務である。 わたしがおもしろいと感じる卒論は、総じて以下の2種類である。 (

          10 What Are You Standing On? 白岩英樹

          9 フラーから考える建築家の倫理 光嶋裕介

          「建築家は家屋の海原の中にたとえば聖堂をつくる。ヨコのひろがりの内に、タテの力が働く場をつくり出そうとする」(『ヨコとタテの建築論』慶應大学出版会、2023、p.128)とは、建築史家の青井哲人の言葉である。 青井はまた、「新しい制作のきっかけは、いつも所与の豊穣な世界にある。素材もそこから集められ、集まったものが交雑する。ところがそこに世界からの超越が兆す。接続しない自律はありえない。ヨコのないタテはありない」(同上、p.34)とも述べている。 ヨコに展開するのは、白岩さ

          9 フラーから考える建築家の倫理 光嶋裕介

          8 アメリカの「自由と民主主義」が抱えるもの 青木真兵

          何度も繰り返すが、このリレーエッセイにおいて僕は自分の中にある「アメリカ」を見つめ言葉にし、現代社会とどうにか折り合いをつけられるようになりたいと考えている。なぜなら、自分の中にある「アメリカ」と現実のアメリカとのあまりにも矛盾した状態に、正直なところ大きく失望しているからだ。それは一言でいうと、「自由と民主主義」の問題である。 「自由と民主主義」のアメリカはどこへ行ったのか僕が幼少・青年期を送った1980、90年代にアメリカの存在感の大きさを疑う者はいなかっただろう。ベル

          8 アメリカの「自由と民主主義」が抱えるもの 青木真兵

          7 戦争と分断に抗って「線路」を延ばす 白岩英樹

          元旦に迎える3巡目。戦争と分断の時代にリレーエッセイを書きつなぐ意義をつらつら考えている。 その場にふたりしかおらず、相手の話に慎重に耳を傾けようとすると、どうしても顔を見つめあうことになる。すると、お互いの面持ちか、その背後に延びる線上の空間しか視界に入ってこない。次第に両者の距離は近づき、対話の密度が高まっていく。呼吸が浅くなり、言葉のラリーは緊張感を増す一方である。 そのように関係性が閉ざされていくなか、ラリーに必要な距離を保つには第3者の存在が欠かせない。たとえば

          7 戦争と分断に抗って「線路」を延ばす 白岩英樹