![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/120584239/rectangle_large_type_2_55e588da68d54fe589a39b36baa5a422.png?width=1200)
綿帽子 第三十六話
季節が過ぎ行くのは早く、そして俺の歩みは遅い。
上手く伝えることはできないのだが、2月に差し掛かった頃には、もう俺の今年は終わったなと実感した。
多分色々な出来事が起こるのだろう。
しかし、変化して行くのは周りだけで俺の体と俺自身に大幅な変化が起こる兆しは全く見えず、自分に期待が持てなくなっていた。
今日は手術日が決まってから約一ヶ月後の経過観察の日。
今の所、抗生剤が効いているのか病状の大幅な進行はないそうだ。
このまま手術日までなんとか落ち着いていてくれることを願うのみだ。
事前にまたCTとレントゲンを撮って確認したらゴーなのだ。
一階に降りて会計を済ませてから、病院の外にある薬局に向かう。
薬局での待ち時間は長い。
やることのない俺は、この時間ついつい人間観察をしてしまう。
私の記事をここまでご覧くださりありがとう御座います。いただいたサポートはクリエイター活動の源として有意義に使わさせていただきます。大感謝です!!