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【私訳】『シモーヌ・ヴェイユとの対話』(5)
『シモーヌ・ヴェイユとの対話』
ジョゼフ=マリー・ペラン 著
関野哲也 訳
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第1部
第4章 証言の真価 ー 真実か幻想か ー
われわれは、このような体験、つまりすべての神秘家の体験、そして特にシモーヌ・ヴェイユの体験の信憑性についてよく考えねばならない。私は、彼女がどれほどこの問いに身を投じていたかを知らなかったけれども、私た
【私訳】『シモーヌ・ヴェイユとの対話』(4)
『シモーヌ・ヴェイユとの対話』
ジョゼフ=マリー・ペラン 著
関野哲也 訳
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以下の「シモーヌ・ヴェイユにおける霊的体験の軌跡」は、訳者が作成したものです。参考資料として、冒頭に付します。読み飛ばしていただいても構いません。
第1部
第3章 大いなる天啓
唯一シモーヌ・ヴェイユの言葉(話されたもの、書かれたもの)をとおして、わ
【私訳】『シモーヌ・ヴェイユとの対話』(3)
『シモーヌ・ヴェイユとの対話』
ジョゼフ=マリー・ペラン 著
関野哲也 訳
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第1部
第2章 カトリックとの三つの「接触」
ー ポルトガル、アッシジ、ソレム ー
ポルトガル
シモーヌ・ヴェイユ自身が「霊的自叙伝」と呼んだ手紙(『神を待ちのぞむ』所収、手紙IV)において、彼女が経験したカトリックとの三つの接触について私に伝えて
【私訳】『シモーヌ・ヴェイユとの対話』(2)
『シモーヌ・ヴェイユとの対話』
ジョゼフ=マリー・ペラン 著
関野哲也 訳
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第1部
第1章 「本の冒頭」
シモーヌ・ヴェイユはいくつかの大変美しい詩を残している。彼女にとって、それは自身のひとつの表現方法であった。以下の詩は特に重要である。私がここに引用する詩に彼女がつけた題[プロローグ]がわれわれにその重要性を知ら
【私訳】『シモーヌ・ヴェイユとの対話』前書き(1)
『シモーヌ・ヴェイユとの対話』
ジョゼフ=マリー・ペラン 著
関野哲也 訳
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まえがき
この信頼の込もった、かつ差し迫った呼びかけは、帰国する希望なく離れていくシモーヌ・ヴェイユが私に宛てた別れの手紙の結びである。友情への責任感、彼女と私が得た使命への義務感、それは大切な、様々