神学生による随筆 「心の凪」~新型コロナ
先月、二人の友人を、立て続けに亡くしました。一人は、末期の癌で余命宣告をされ、終末期を医療施設ではなく住み慣れた簡易宿泊施設で過ごしたいという望みを叶えた70代の男性。もう一人は、実家の近くに住む生活保護を受けていた60代の男性です。二人とも、普段身近に身内はなく、生活保護の受給と介護保険のサービスを受けて生活しておられましたが、不思議と彼らの周囲には善意の人々が集まり、関わりの輪が広がっていくという共通点がありました。二人が、周囲に放射し、そのように人を惹きつけていたものと