聖フランシスコと味わう主日のみことば〈年間第16主日〉
イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた(マルコ6・34)
自分とは違う他者を理解し、その人の苦しみや痛みに寄り添おうとするとき、わたしたちは往々にして、自分自身の限界に突き当たります。どれほど、相手を受け入れよう、相手の力になろうとしても、その思いだけではうまくいかないことが度々です。自分も同じように痛み、傷ついているので、それが他者に対する憐れみや優しさ、抱擁力のある理解を持てなくさせてしまいます。結局、