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君たちはどんな世界を生きるのか?【第12回】「考える力(探究学習)」が足りないと「たった一枚のグラフ」からでも地位や年収にまで大きく影響する

第1回は ↓ から

【前回】「常識」アップデートしてる?「常識人」と思ってたら「ただの無知な人」になってしまう世界
https://note.com/sekaijuku/n/n0183af338cbf

前回までのあらすじ

前回から、日本を離れ「世界」を考えていく回になりました。

今の世界は「流れが速い」とよく言います。
でもなんか抽象的ですよね?

なので「流れの速さ」を「常識の移り変わり」として捉え、それを簡単にわかってもらうために、大人の我々ではすぐには解きづらい「簡単な掛け算」ですら変わっていることを説明しました。

そこから「世界」への話に向かうために、「世界一位の人口の国が変わった事=常識が変わったこと」を知るために「一枚のグラフ」を出しました。(↓図)


そして同時に、↑のグラフから「何がわかるのか?」という宿題を出しました。

今回はその宿題の答えからのお話です。
前回を見てない人は↑のリンクからどうぞご覧ください。

グラフを見たまま答えると??

常識は変わった!
世界一位の中国は転落しました!
日本も転落中です!
ヤバいんです!

というように、「見たまま」だと、どこの国が上がって、どこの国が落ちた、ということに着目すると思います。
きっとそういう読み取り方をする人の方が多いと思います。

でもそれって意味あります??
だからなんなの??
って思えればいいんですけど…

自分が必死で考えてる時は、そう思う事が出来ないんです…

そしてこういう事を言ってる人は、企業内でも想像以上に多いです。
YoutubeやSNS等で流れてくる、たくさんの広告ありますよね?
だいたいあれらはこんな感じです。
何か言っているようで、何も言っていない。

言いたいことはそんな「見たまま」のことではありません。
世開塾は常に「考える力」を養おうとしています。
「考える力」を使うことで、グラフに織り込まれた「未来」の予測に必要な情報を見つけることができるのです。

では実際に使って見ていきましょう。

考える力で「グラフ」を見ると?


中国も、日本もそうですが、どのようにして落ちたのか?というところに着目して見られましたか?

いわゆる「How」です。

「考える力」では、「なぜ(Why)」とか「どのよう(How)」ということを常に自分に問いかけることで、「自分に考えさせて、思考を続けていく」ということをします。

すると…今までと違ったものが見えてきます。

では世界の常識として人口1位であった中国、上位だった日本はどのようにして落ちたのでしょう?
もう一度、表をを見ていきましょう。

世界の人口は…


中国と日本の人口をよくみてください。
変わってますか?

答えはNoです。
日本もほとんど変わってないどころか少し増えてるぐらいだし、中国に至っては「30%」も増えているんです!

日本の人口減少はよく言われますが、今から急激に落ちるのであって、今のところは大きく変わった数字にはないことがわかります。

さて、日本、中国以外の他の国を見てみましょう。
どうでしょうか?

むちゃくちゃあがってるんです。
【例】
インド:8億7千万人→14億2千8百万人(+164%)
アメリカ:2億5千万人→3億3千5百万人(+134%)
インドネシア:1億7千7百万人→2億7千7百万人(+156%)

このグラフは「11位」までですが、落ちてるのは「ロシア」がちょろっ落ちただけです。

他はかなり増加しており、トータルとして人口は爆増している!
と言えるのです。

1999年:11位までのトータル人口
32億5千万人

2023年:11位までのトータル人口
46億8千3百万人(+144%!)

中国や日本が「落ちた」ということではなくほかの国の人口が「どんどん増えている」というような状態なのです。

というように、世界の人口はもりもり増えている状態で、
現時点(2024年):約82億人
2080年代半ば:約103億人(ピーク)

という風に言われています。

社会人では「考える力」が足りないと「たった一枚のグラフ」から大きな差がつく

「ほかの国はどんどん人が増えている」っていうことに気づいたでしょうか?

これが前回皆様に考えていただきたかったことです。
このグラフから見ても、全世界の人口というのは絶賛爆増中なのです

日本では、人口減少のことをとにかく言うので、「日本だけに囚われていると全く真逆の状態になっている」のが世界の状況で、日本のほうが異常な状態になっていると言えるのです。

このようにグラフ一つでも人によって全く違う答えが出てきます。

世界一位は中国じゃなくなった!
日本は転落した!

という、「見えるものだけ、表面的なものだけ」を見てしまうのは、「人」としては当たり前のことなのです。
ですので、世の中には「見たまま」以外に気づけない人がたくさんいます。

もちろんこれを書いている私も「見たまま」のことをまずは思います。

しかし、それと同時に「考える力」を使う事で、「他に何かないのか?」「この安直に出した答えが、本当に適切な答えなのか?」という、「見たまま」以外の道を探し、他の人とは違う意見を導きだすことをしています。

社会人になると、その「たった一枚のグラフ」ですら、読み取り力や仮説を立てることにも個人差が大きく出てしまい「社内で信頼されるか?重宝されるかどうか?地位や年収への影響」までもが違ってくるのです。

私は中小企業診断士になってようやく「考える力」を使う事ができるようになりました。

逆に言えば、「考える力」は学校の勉強」からはかけ離れたものであり、学ぶことは出来なかったと、自信を持って言えます。
5教科をしていても「考える力」はほとんど身に付かないのです。

そしていま学校では「探究、探究学習」という言葉で、「考える力」を子ども達につけようとしている最中のようではあります。

が!

先生がそもそも「考える力」を学んでいない上に、普段使っていないので、教えられないと思います。
自分でやってみるとわかるのですが、想像以上に使うのは難しいのです。

今後の「不安定で動きが早い世界」を考えれば、ますます社会人になって「考える力(探究)」が必要になってきます。
身につけるなら「早ければ早い程よい」というのは、間違いないのです。

世開塾は、これからの世界を切り開くために必要な「考える力(探究)」を子どもから育て、身につけるための塾なのです。

世界の人口は爆増している!だから何が起こるの?

世界の人口はまだまだ増え続けていることがわかりました。
では増え続けると何が起こるのでしょうか?

一度考えてみて頂ければと思います。

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