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「探偵はBARにいる」(映画) 北海道でならではのエンターテインメント


私にとって「大変面白い作品」でした。詳細に研究していきます。
ネタバレ全開で行きます。
結末を知りたくない方はここで左様なら。また会う日までお元気で。

◇登場人物 スタッフ

監督:橋本一 脚本:古沢良太 須藤泰司 原作:東直己

【主人公】〈俺〉 - 大泉洋
【相棒】高田 - 松田龍平
【謎の女 依頼人】「近藤京子」
【ヒロイン、容疑者】沙織 - 小雪
【被害者】沙織の夫・霧島敏夫 - 西田敏行

○小さな敵、探偵は彼らと戦うが、黒幕は別にいる
【リーダー】〈俺〉を拉致した男(カトウ) - 高嶋政伸
【則天道場・コメディリリーフ】佐山 - 波岡一喜
【京子が死んだ放火の実行犯】田口アキラ・故人
【真相を知る】アキラの父親田口幸平 - 有薗芳記

○大きな敵、最大の目的
【ボス】岩淵恭輔 - 石橋蓮司
【ボスの息子、沙織の婚約者】岩淵貢 - 本宮泰風
【ボスの片腕】南弁護士- 中村育二

○腐れ縁。味方にも敵にもなる
【やくざ】相田 - 松重豊
【手下】ブッチョ - 土平ドンペイ
【相田の親分】桐原組組長 - 片桐竜次

〇被害者の関係者
【本当の近藤京子】霧島の娘- 街田しおん
【京子の母親、霧島の元妻】近藤百合子 - 竹下景子
【ミスリーディング、京子の妹】近藤恵 - 吉高由里子

○探偵周辺にいる仲間たち
【情報提供者】新聞記者・松尾 - 田口トモロヲ
【喫茶店の店員】峰子 - 安藤玉恵
【風俗店の呼び込み】源ちゃん - マギー

【沙織のシンパ】スポーツバーのマスター - 榊英雄

◇あらすじ

実業家の霧島(西田敏行)が殺される。霧島には若くて美しい妻の沙織(小雪)がいた。
謎の女「近藤京子」からの電話での依頼で事件にかかわるようになる。
実際の近藤京子は放火事件で亡くなっていて、霧島の実の娘だった。
沙織はフィクサーと言われる岩淵の息子・貢と婚約する。
沙織にはよくない評判があり、探偵は彼女が霧島を殺したと疑う。
沙織と貢の結婚式の直前に、小樽で重要人物と会う。その様子を写真に収めれば彼女を破滅に追い込むことができると「近藤京子」から電話を受け、探偵は小樽に向かう。
小樽には誰も現れなかった。小樽の港で探偵は真実に気づく。すでに遅かった。
「近藤京子」の正体は沙織だった。探偵を遠ざけるために小樽に追いやったのだ。
霧島父娘を死に追いやったのは岩淵だった。沙織は霧島を心から愛していた。岩淵への復讐するために「近藤京子」を名乗り探偵に近づいたのだった。
披露宴会場で沙織は、息子、悪徳弁護士の南、そして岩淵を射殺する。

◇総評 4.0点(5点満点)★★★★

○ロケ地の魅力
この作品が成功している一番の要因は冬の札幌を主な舞台にしていることだと思う。
観客は美しい雪に囲まれた世界に浸りながら、北海道でしかできないアクションが繰り広げられる。

最近は東京以外でのロケが多くなった。地域の特性を存分に出す作品もあれば、舞台がその町というだけの作品もある。それはどちらでも構わないと思う。どんな街でもそこに住み人たちの多くは平凡に暮らしているのだから。

しかしこの作品は北海道、とくに札幌という特性を存分に生かしている。
とくに秀逸だったのは探偵が高島政伸扮するカトウに捕らえられたときだ。

それまで探偵はしゃべれないように口にハンカチを詰められてロープで縛られていたが、雪に埋められそうになる直前に拘束が解かれる。

すると探偵は大声で叫ぶ。「助けてくれ」

しかし、目の前は。雪の降り積もる大平原。
見渡す限り人の影はない。探偵の叫び声はどこにも届かない。

そして雪の穴を掘られて、探偵は埋められる。
カトウは探偵を本当に殺す意図はなく単なる脅しであり、あえて脱出できるようにやわらかい雪で埋めたという。

ピンチでありながら探偵の軟弱な行動がおかしいのだけれど、こんなシーンは東京で撮るのは不可能だ。
それ以外にもオープニングのススキノの路地裏で雪の積もるなかでのアクション、則天道場の連中との車とスノーモービルの追跡劇。雪の降る小樽の港で二日間小雪が来るのを待つシーンなど北海道を存分に生かしている。

○登場人物
主人公・俺 大ピンチのときでもどこかユーモラスな探偵。
高田 飄々としていて感情を表に出さないが、頭脳も腕力も凄腕の頼りになる相棒。
カトウ 高嶋政伸の凍った雰囲気の殺し屋。
ヒロイン 沙織。悪女に見えて悲しい真相を抱えている。

○タイトル
主人公の探偵は夜にはたいていそのバーにいて、そこに電話をすれば連絡を取ることができる。(探偵は携帯電話を持たない)

探偵のいつも座るカウンターのすみにはオセロ盤が用意されていて、探偵が席に着くとバーテンは何も言わずピース缶(缶のたばこというのがいい)と太田胃散によく似た胃腸薬を出す。

○展開
省略が多く、スピーディで飽きさせない。

作品分解

●起 実業家・霧島が殺される
#夜の街
雪の積もる札幌の路地裏でのアクションから始まる。探偵は大勢のものに襲われている。(ピンチ)高田(松田龍平)が助けに来て。敵を次々と倒してゆく。

舞台となる場所を観客が好むのかどうかはとても重要だ。雪の積もる大都会を私は美しいと感じた。この作品の世界に浸りたい、面白い冒険が始めるのではないかと、札幌の街並みが私の期待感を高めてくれた。

#パーティ会場
実業家霧島(西田敏行)のパーティー。妻は若くて美しい沙織(小雪)。
随分年の離れた夫婦。普通の夫婦ではないアンバランスな印象を受ける。

#北海道日報の松尾と接触。
ベッドで男と抱き合っている写真を見せて脅迫する。
松尾(田口トモロヲ)は以後協力者となり探偵をなにかと助けてくれる。
「探偵に卑劣な印象を与える」ということが物語に有効だろうか。そうは思わない。別の登場の仕方があったと思う。
(原作では最初から知り合いだった)

#道
(事件)霧島の前で女の子が誘拐されようとしていて、それを助けようとして返り討ちに遭って殺されてしまう。
→霧島は正義感の強い男だった、と後にわかる。

彼の性格を利用した計画的犯罪だったのではないか。だったら霧島がその時間にその場所を通ることを知っていたのは妻ではなかったか、と探偵は沙織は疑うことになる。

#夜のすすきの
パトカーの音が聞こえる。霧島の事件を知らない探偵と高田は雪まつりみんなバカ騒ぎだな。久々にススキノらしくていいじゃないの、とのんきなことを言う。
呼び込みたちに声をかける。仲間の紹介。

#バー
探偵はバー「ケラーオオハタ」の常連客。席に座ると胃腸薬とピース缶が出てくる。
何も言わないバーテンの渋さ、アットホーム感。実際にここまで入り浸っていれば不自由だろうが、このシリーズの大きな魅力。

#探偵のナレーションとタイトル
人口190万。アジア最北の大歓楽街札幌すすきのここは俺の街。俺はこの街のプライベートアイ。そう探偵だ。

●承 「近藤京子」と名乗る謎の女から依頼。弁護士の南を訪ねる。雪の中に埋められる。手を引くように警告を受ける。
#(ピンチ)一年後のテロップ。雪の中から埋められていた探偵が出てくる。
あらゆることをすっ飛ばしていきなり大ピンチに巻き込まれている。
命に関わるような大変なことでありながらどことなくユーモラス。大泉洋の魅力が大きい。

#大学の構内
電話が鳴る。眠っている高田(松田龍平)電話を取る。北海道大学の大学院生。若いが主人公にため口をきく。いつでも眠ってそうで一見ぐうたら。しかし喧嘩にはめっぽう強い。頭が切れる。

普段は飄々としているがいざとなったら頭脳でも暴力でもものすごい力を発揮する頼りになる相棒の紹介。松田龍平らしい役柄。

#震えている探偵。
本当に寒そうな大泉洋。
昔の映画俳優は寒い演技をする直前は実際に寒空の中で何時間も過ごした、という逸話を聞いたことがあるが、おおいずみ洋も似たようなことをしたのだろうか。

#雪の平原
車が迎え。毛布はくさい。畜産からもらってきたから。
高田は畜産を勉強しているという設定。

#回想 バー
一本の電話から始まった。近藤京子(謎の女からの電話)
俺は近藤京子に腹を立てた。それは結局。彼女が死ぬまで続いた。
 →彼女は死ぬことがわかる。

札幌経済法律事務所の南という弁護士に聞いてほしいことがある。去年の2月5日、加藤はどこにいたか?
探偵はなぜ雪に埋められていたか、この先から観客はわかる。

#弁護士の南を尋ねる。害虫駆除業者を名乗る。悪役のNO2

#ポン引きに挨拶する。尾行される。車の中にマニキュアに太い指。(男か女かわからない)

#(ピンチ)地下鉄。スタンガンを突きつけられて倒れる探偵。
間の行動を省略したテンポの良い展開。
 スタンガン(探偵が縛られて車に乗せられるまでは省略)
→トランクが開く(トランクから出されて穴まで連れていかれるまでは省略)
→縛られて穴の前に立たされている。

南に手を出した結果こうなった、ということがわかる。

#雪の平原
縛られている。口を縛っていたハンカチがとかれると
「助けてくれ誰か」
大声で叫ぶけれどもやまびこが響くだけ。
「ジンギスカンはラムとマトンどっちが好きだ?」とカトウが聞く。

雪に埋められる探偵。

探偵の部屋
「俺はラムだな」と高田。(カトウのセリフを受けている)
探偵は震えながら風呂に入っている。警告だったら口で言えばいいのに

ここまで22分。探偵が雪穴から逃げ出し、高田の車で戻って来るまでは11分から描いている。時間の流れの入れ替え。

〇実際の時間の流れ
京子から電話→南を訪ねる→カトウに捕らえられ雪穴に埋められる→雪穴から出る→高田に電話をする→高田の車で戻る→自宅で風呂に入る
〇映画の中の時間の流れ
雪穴から出る→高田に電話をする→高田の車で戻る→京子から電話→南を訪ねる→カトウに捕らえられ雪穴に埋められる→自宅で風呂に入る

#(謎の女との電話)
ナレーション「近藤京子に紳士的に報告した」探偵は電話口で「死にかけたんだぞ」と怒鳴る。
ナレーションと行動が矛盾している。(ギャグ)
 →このギャグは頻繁に登場する

南はカトウを知っていたと表情からわかる。

#探偵の日常
ナレーションと行動が矛盾するギャグを引き継ぐ。
ナレーション「デスクワークにいそしみ」ポーカー賭博。
ナレーション「少しだけたしなみ」ストリップバー。
ナレーション「無口な友と旧交を温め」酔っぱらってビクターの犬によく似た犬の人形を持って帰ってきてしまう。
→のちのシーンでは別の人形を持って帰る

#いつもの喫茶店でナポリタンとコーヒー
セクシーな店員峰子 (安藤玉恵)の紹介。コメディリリーフ。

●転 
やる気を起こす探偵 
放火事件で近藤京子が亡くなっていた。京子は霧島の実の娘だった。放火犯は殺されていた。
京子の実家を訪ね霧島殺しと放火事件はつながっていることに気づく
探偵は妻の沙織を疑う。

#街を歩く探偵
ナレーション「感情に流されれば寿命を縮める。俺が貫いた主義だが主義、これが止まればソビエトも地図から消える」
実際の行動「くそ弁護士が」
ナレーションと行動が矛盾するギャグ

#弁護士事務所の前
で見張っているとカトウが現れる。ボロ車は動かない。車の機嫌を取る。
この年下のくせにタメグチの高田という男は、北大農学部でよくわからない研究をしているぐうたら助手であり、なおかつ空手道場の師範代でもありだが、できることなら一日中寝ていたいという変わり者であり、俺の運転手だ。

#清輪コーポレーションのバンをつけて行くと右翼団体の道場だった。

#バー
で田口トモロヲと。則天道場はヤクザの下部組織だと知らされる。
マスター(榊英雄)が「男って悲しいよね」とコメディリリーフ。

5月に○○会館放火事件があり女性が一人死亡した。犯人は捕まっていない。警察がマークしていたのは田口アキラという男。則天道場の一員だったが1週間後、江別の河原で死体になって発見された。

亡くなった女性の名前は近藤京子。
→霧島の娘だったと後に判明する。

#借りなら今晩返せとカラオケに付き合わされる。
松田聖子を3時間歌う。
松尾を脅迫して情報を引き出してから、カラオケまでの流れはギャグとしては面白くなく感じた。悪くはないが「脅迫した」ことが引っかかった。

#沙織のクラブ~探偵の部屋
松尾と探偵、沙織のクラブに行く
沙織と会う。一度会った客の顔はおぼえる
楽しそうに飲んで酔う。
電話の音で目覚めたら自宅のベッドで変な人形を抱いて寝ている。どこから持ってきた。
 ←ビクターに似た犬
沙織が霧島の夫だったことを探偵はこのときに知る。それまで霧島が殺されたことは新聞で知っていた。

電話口で「お嬢さんは……」と男の声だが探偵は受話器を置いてしまう。描けてきたのはヤクザの相田だったと後にわかる。

#喫茶店
萩原朔太郎の詩を引用する探偵。店員「親切な人ね。萩原さんって」
松尾にもらった資料から放火事件の被害者が近藤京子だったと知る。
有名な詩人を知らずに「萩原さん」と呼ぶギャグ。

●探偵は近藤京子を調べる。
#近藤京子の友人、中国人のガイドと接触。
スナックを経営していた。あしながおじさんが融資してくれた。地上げにあったが断った。
京子は地上げを断り放火された。組織としては脅しのつもりだったが誤って京子を焼死させてしまった。
パトロンがいた。→霧島だったこと、彼は実の父親だったことが後にわかる。

#田口の家
放火の実行犯でのちに殺された田口の家を訪ねる。低所得者向けの借家でありながら部屋の中には大きなテレビがある。
父親はどこかから金を貰っている、父親は事件の何かを知っている、と探偵はにらむ。

#バー
50インチのテレビがひっかかる。
「近藤京子」から電話「シンコーという会社に電話してカトウを呼び出して。2月5日どこで何をしていましたか?と聞いてください」
それは霧島が殺された日。

#喫茶店
シンコーに電話してボウリング場で待ち合わせ。「漫画ピンキー」という雑誌をもってきてほしい。こちらの特徴はハゲ頭にヒゲ。
高田から「『近藤京子』のことが気になっているんだろう」と言われる。何かを見抜かれているのか、単なるからかいかはわからない。

#近藤京子の実家
を訪ねた。母親は竹下景子。霧島と京子が親子だったことを知る。霧島は正義感の強い素敵な人だった。

A霧島殺し
B近藤京子が放火されて亡くなった事件
京子の母親を訪ねて霧島と京子が親子だったことを知り、AとBは無関係だとそれまでは思っていたが、二つの事件が探偵の中でつながった。

下の娘は吉高由里子だが結局写真でしか登場しなかった。スターを使うことにより観客に「近藤京子」の正体は妹なのではないかとミスリーディングさせようとしたのかもしれない。しかし後半に吉高由里子が出てくるのだろう、と期待していた観客にしてみたら、真実がわかった時の驚きよりも、吉高由里子の落胆が大きい。写真に吉高由里子を起用した方法が成功しているとは思えない。

近藤京子=沙織 だということは多くの観客が気づくことだろう。
しかしだからといって作品の面白さが損なわれるわけではない。
そういう作品ではない。

#殺害現場で沙織と会う。
近藤京子の名前を出すが反応しない。

#ビル
に入る探偵。なにか人影をみたのか。何かに気づき突然走り出す。ラーメン屋の出前と衝突。近くからやくざの相田が出てくる。

なにが起こったのかとドキドキするが結論には拍子抜け。賛否両論あるかもしれないが私は不必要なアクションだと思う。

相田とサウナに行く。
「報告するほどのことがなくても報告するほどのことがないという報告をするんだよ。」
娘の生活の報告がないことにクレームをつけに来た。
ヤクザの相田と彼の組との関係の説明。かつて家庭教師をつとめた。
弁護士南について聞く。興味を示す相田。

#相田と焼肉を食べる。
南について教えてもらう。
南は花岡組の顧問弁護士。花岡組が地上げにてこずって手下の田口に放火させたら年踏んで京子を殺してしまった。口封じのために田口は殺された。

#すすきの
電話ボックスから高田に電話するが出ない。キャバクラから出てくる田口の父親を見つける。

#父親をビルの屋上に連れて行き落とすと脅す。
田口は則天道場に出入りしていたが、道場側は田口は出入りしていないと証言している。
テープがあり父親は組織を脅して金を出させていることがわかる。
父親がなく「炭鉱さえ続いてりゃこんなことにならなかったんだよ」さりげなく労働者の悲しさを入れる。

#則天道場
を訪ねる。田口について聞く。怪しまれる。
カトウが戻ってきて捕まえようとする。(ピンチ)カトウとスノーチェイス。逃げ出した少年がついてくる。

波岡一喜は顔が怖く、同時にそこがユーモラスでもある。ピストルを持って追いかけてくる。至近距離でピストルを乱射されるが弾は当たらない。
→2でも同じ行動。奇跡的な運の良さ←「パルプフィクション」

「ゆっくりしていけや」と浪岡一喜の態度が豹変するシーン。この作品に限らず暴力的になるときに安直に関西弁を使うことが多い。地元の言葉で凄んでほしい。

スノーモービルと車との追跡劇は北海道ならでは。

#警察署前
道場から逃げてきた少年を警察に送り届ける。
助けた少年はその後活躍しない。機能していない。

#ボウリング場の喫茶店。
シンコウのカトウと待ち合わせる
「清輪コーポレーション」のバンが止まる。清輪と書いてシンワと読む。略してシンコーだった。カトウがたくさんの仲間とともに漫画ピンキーを持ってやってくる。机の下に隠れる。
ハゲ頭にヒゲの男がカトウに絡まれる。

#バー 。探偵と高田。
「近藤京子」と電話。あんたは京子のカタキをとるために花岡組、則天道場、裏で操っている黒幕を突き止めようとしている。
「ほれたのか?」
裏を取るのは相当苦労するはずだ。

高田「必死で秘密を守ろうとするよな」なにかにひらめく
→(気づく 真相をする田口の親が危ない)

#雪のなかを出てゆく。走り出す。
田口の親を助けようとする。

#田口の家
(事件2)カトウが田口の両親を拷問の末殺す
手下が拷問し、カトウはソファに座って指先でピストルを器用に回している。
「これはテレビの分。これはマッサージチェアの分」と妻の足を一発ずつ撃つ。
証拠のテープを取り上げる。

ガムを取り出して直接コートのポケットに入れる。格好いいとか恐ろしいと思わせたいのだろうか。ただ気持ち悪いだけ。

#同
探偵と松田龍平が走ってくる。2人とも殺されていた。

父親は虫の息で息子が幼かったころに動物園のライオンが好きだった思い出を話す。人間クズのような男だが炭鉱の閉鎖するなどそれなりに人生を懸命に生きてきた、ということか。

探偵は悔しがり切れる。身の回りのものを投げ散らす。
「悔しい」を表現したいのだろうか。「切れる」演出を見るたびに私はうんざりする。ほかの観客はどんな風に感じるのだろう。探偵に共感し、悲しくなったりするのだろうか。私にはわからない。そもそも殺害現場のものをそんなに荒らしたら自分が疑われるだけだしリアリティがない。

#敵を追う
カトウの車を後からつける。策はあるのかという高田に探偵は「ノープランだ」「殺されるぞ」

#(事件3)駐車場
で銃声。カトウが撃たれて死んでいる。
敵のリーダーだと思われていたカトウが殺される。(意外な展開)

#地下鉄の駅
人は全くいない。夜中に撮影したのだろう。

#バー 。探偵、高田、相田
探偵が自分の推理を述べる。
近藤京子は霧島の実の娘だった。
霧島が正義感の持ち主だったとして目の前で女されそうになったらどうする?そこを狙われ計画的に殺された。
高田「問題点はそれを熟知してるやつじゃないと計画できないってことだ」
→妻ならできる。
ここから沙織が容疑者になる。

#ヘリポート
(一番の敵)ヘリコプターで黒幕登場。フィクサーの岩淵と息子。沙織も乗っている。
→カトウが死んだ直後に一番の敵が登場する。
放火された建物の跡地にたつビルのオーナー。
沙織は息子と結婚する。評判は悪い。男を乗り換えてのし上がってきた。

高田「女房だったら霧島の行動は詳しいわな」
 →このセリフは蛇足。前のシーンと沙織がヘリから降りてくる映像で十分にあやしい。

#クラブ
探偵、沙織をを問い詰める。南とフィクサーが来る。
探偵、フィクサーたちのいる部屋に乗り込み小雪から水をかけられる。

#霧島のことを聞く。事件のことは口を閉ざすが人間性の評判はいい。
#竹下景子を訪れる。霧島は素敵な人だったと思います

#ラーメンを食べている探偵と松田龍平
#(ピンチ)店を出るといチンピラに捕まる
#スポーツバー
袋をかぶせられて殴られる。
「今やってる事が手を引いてくれ」「北方領土返還運動のことかな?」
「あいつに泣きつかれた。俺は沙織のためならどんなことでもする」
→沙織のために何でもする男。このスポーツバーで襲われる下りは作品のなかで機能していないのではないか。殴られただけで結局やり返さない。

スポーツバーのマスターは沙織の元彼であり、マスターは捨てられた後でも今でも沙織のことを純粋に想い続けている。沙織にはそれぐらい男を夢中にさせる魔性の魅力がある、ということなのだろうか。
映像で見せてくれないと頭では理解できても何も感じない。最初見たときはなんで彼らから殴られるのかさっぱりわからなかった。
例の榊英雄だし地上波ではこのシークエンスはカットだね(笑)

#松田龍平。呼び込みたちに聞きまくる。探偵の入った場所を知る。
#高田が助けに来る。店長たちはいなくなっていた。
#高田が探偵をおぶって帰る。

#オカマたち、客引きのマギー、喫茶店の店員に看病される。
コメディリリーフ。仲間は暖かいということか。
峰子の顔にナポリタンをかける。峰子はそれをなめる。
→セクシーを狙っているのか、ギャグなのか。気持ち悪く不愉快なだけ。これを面白いと思う観客っているのだろうか。食べ物を粗末にする演出は不快な思いをする人が多く危険。
食べ物とエロはハイリスク、ローリターンだと思う。

#動物園
ライオンを見ている。
高田「手を引け。一人きりの友達なくしたくない」
クールな高田のホットなセリフ。

#クラブ。
沙織を責める探偵。
探偵は拳銃を沙織に突きつける。
→強い男性が、腕力では弱い女性に拳銃を突きつける様は気持ちのいいものではない。

自分の旦那と娘を殺して財産を独り占めにするのはどんな気分だ。

「近所に悪ガキがいた。証拠があるのか証拠があるのかっていうわけ。証拠が無ければ許されると思ってるの。でもその子は成功するわ」
 →沙織が人生で得た哲学。

「依頼人を傷つけるならお前ら全員ぶっ殺す」と銃を突きつける。どうしてそこまでするのと聞くと霧島に惚れたんだ。→小雪は泣く(感動していた)

銃には最初から弾は入っていない。

#街を歩く探偵。

●結
「近藤京子」の正体は沙織だった。
沙織は霧島を心から愛していた。
霧島を死に追いやったのは岩淵だった。
沙織は探偵に計画を邪魔させないため小樽に行かせる
沙織は岩淵に復讐する。

#「近藤京子」からの最後の電話
そして俺の口座に新たに30万のお金が振り込まれたその夜「近藤京子」から最後の電話がかかってきた。あと二つ寝ると沙織と岩淵の結婚式だ。

「サオリに電話してもらうわ。小樽の美濃部が会いたがっている。ある人物を連れてくるはずよ。それが決定的な証拠になる。それで沙織も連中も終わり」
→(トリック 探偵を遠い場所に追いやることが目的だった)

#沙織は電話口で動揺していた。いまさら用はないという。
#吹雪の中荒海に沿って走る電車
#小樽の港
探偵がいくら待っても沙織は来ない。

#披露宴会場と小樽とのカットバック。
#小樽
(解決 結論)
笑顔の沙織のカットイン。探偵何かに気づく。→かつて街で会っていたことがラストで明かされる。

沙織に電話。お前が近藤京子なんだろう。

「依頼人守らなくちゃいけないんだよ。」

#小樽
真実を書いた手紙を見つける。
霧島は娘が死んだ事件の真相を徹底的に調べ始めました。岩淵は霧島が家族を捨てなくてはいけないところまで追い込んだ。霧島は岩渕を断罪する決意を固めました。復讐のためなら何でもすると決めました。

#披露宴会場
岩淵の息子と腕を組んで入って来る沙織
#あわてて電車で帰る探偵。

#披露宴会場
小雪、南と息子、ボスをで撃ち殺す。

#披露宴会場
駆けつけると死体が運ばれるところだった。どれが沙織かはすぐにわかった。

#回想 
かつて小雪と街で会っていた。「悪い男に絡まれたら助けてやる」と声をかける。
なにかあってらここに連絡しな、とバーのカードを渡す。

#バー
探偵のもとに時計が届く。これをしてくれたら霧島も喜ぶでしょう。
探偵酒を飲みながらひとりオセロ盤に向かう。

END

#探偵はBARにいる #探偵はバーにいる #ススキノ探偵シリーズ #札幌 #北海道 #すすきの #橋本一 #古沢良太 #須藤泰司 #東直己 #大泉洋 #松田龍平   #西田敏行   #小雪 #高嶋政伸 #有薗芳記 #石橋蓮司 #波岡一喜 #田口トモロヲ #安藤玉恵 #マギー #榊英雄 #竹下景子

 






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