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ネタバレ全開研究『エール!』家族は仲良く肩を組み

2014年のフランス映画。大ヒットして2021年に『Coda コーダ あいのうた』としてハリウッドでリメイクされました。
詳細に研究していきます。ネタバレ全開で行きます。結末を知りたくない方はここで左様なら。また会う日までお元気で。

評価 3.5点(5点満点)★★★☆

【愛は揺るがない】
とにかく仲のいい家族である。いいこともわるいことも何かがあれば4人は団結して肩を組む。

娘が高校を卒業しどのような進路を選択するか、それは娘だけではなく家族にとっても大きな岐路となり、人生を左右する選択を迫られるわけだか、そんな大変な状況においても家族の愛はかわらない。意見が割れることはあっても、仲が良いこと、愛し合っていることは決して揺るがないのだ。

耳が聞こえないことは不自由だろうが、ここまで仲が良かったら幸せだろう。人のうらやむ家族、絵にかいたような家族とはこういう人たちのことを言うのだなと思う。
愛にあふれた世界に浸り気持ちのいい時間を過ごすことができる作品だ。

性に関して開放的な家族で、性病の治療に訪れてクリニックでは娘に通訳をさせる。
通常ファミリーとエロは相いれないものだが、夫も妻もエッチが大好きということが家族の仲がよいことにつながっているということでなんとか上品さを保っている。

ただ娘が初潮を迎え、男友達が来ているにもかかわらず母親が騒ぎ立てるシーンはさすがにないだろうと思った。

またお国柄ということもあるかもしれないが高校の音楽でうたう歌の歌詞が「マルキ・ド・サド」とか「娼婦が」とか出てきて、聞いていて恥ずかしかった。

【表現 歌のシーンのハイライトをあえて聞かせない】
学校のコンサートのシーン。ポーラとガブリエルが愛の叫びを歌う。
母親パンして父親。
音はオフになる。音楽が聞こえない。唇だけが動く。
歌っているポーラ。ガブリエルと見つめ合う。父親は周りを見る。涙を流している女性がいる。
聾者には聞こえないことを表現している。音楽シーンで一番盛り上がるところをあえて聞かせない。

その夜、家に戻って
父親は娘ののどに手を当てて歌わせる。振動で彼女の歌を感じる。
以上のアイデアはアメリカ版でもそのまま使われている

【愛する女性は一人だけにしよう】
シェイクスピアのトリビアで「ロミオとジュリエット」でキャピュレット家のパーティで二人は出会うが、なぜその場所にロミオがいたのか。

正解は別の女性を追いかけていたから。

もしも死ななかったのならロミオの愛は冷めて、やがてジュリエットを捨てて別の女性のもとにはしるのだろう。命を懸けた純愛もこれをきいたら興ざめである。

現代ではこのくだりはカットされることが多い。

この作品でも序盤でガブリエルは別の女の子とキスをしているが、これも然りである。そんな男の純愛なんて信じられない。

どんなに誠実な愛の言葉をささやいても、前の彼女にも同じようなことを言ってきたのだろう思えてくる。

ガブリエルは家庭の様子を面白おかしく広めてしまいポーラを怒らせた。悪いのは彼なのに逆切れしてポーラを無視し続ける。
歩み寄ろうと朝の校門で話しかけたときこいつはポーラにパリまでドライブに行かないかと誘う。
……なんちゅう軽い奴だ。

歌う気をなくしたことをポーラに説教されて心を入れ替え次に会った時に
「車は売ったよ」と言う。
……いままでは車でたくさんの女の子を誘いまくっていたけれど
もうそういうことはやめて君だけに純愛を貫くよ……ということらしい。


こんな男信じられますか?……私は信じられない
……女性たちは信じるんでしょうね……


ヒーローは二人の女性を追いかけてはいけない。

はっきり言うがガブリエルと言う人物の造形は間違っている。

【中盤はダレた】
「CODA」のほうはそんなことはなかったのに、この作品の本編1時間過ぎぐらいで私は少々退屈してしまった。
理由は人物の行動に共感できなかったからだ。

家族、先生と主人公との関係に亀裂が入るのだが

「CODA」では
テレビの取材がクルーの都合で日程がかわるということはよくあることだ。
家族にミスがあったのかもしれないが、家族がルビーに助けを求めることはやむを得ないところだ。。

V先生は学校の授業の延長でルビーとマイルズを指導している。おそらく残業代はもらっていないだろう。そんな彼が自分の時間をこれ以上犠牲にしたくないと思うのは当然のことだろう。またルビーの家庭の事情を知っていたとしてもプロとして生きていくつもりだったらどんな理由があろうとも遅刻してはいけないと教えたかったのかもしれない。

V先生を怒らせてしまったルビーが理解してくれない家族に対して怒り、朝の漁をボイコットする気持ちもわかる。

ようするにみんなそれぞれ自分の生活を一生懸命生きている結果であり、誰が正しい、悪いともいえないところだ。

対して「エール」ではどうだろう。
パリの学校に行きたいとやっと家族に打ち明けたポーラに対して父親は「生理が2回来たぐらいでいい気になって」とその怒り方は少々気持ち悪い。

ポーラの代わりに手話をつとめた友人のマチルドの通訳がうまく行かずチーズは売れ残ってしまった。父親は彼女の通訳は最低だとののしるが、昨日今日頑張って覚えたばかりの彼女にその言い方は酷である。母親ら湿疹ができてしまうというのも謎だ。

弟が倒れて医者を返した後母親は「私はダメの母親」と倉庫でワインをラッパ飲みして酔っぱらっているところも同情する気は全く起きず、だらしなさに腹が立つばかりであった。
……ここで酒を飲むか?
抱えている悲しみはアメリカ版と全く一緒であるが、しんみりと打ち明けられると同情や共感できることも、大声で泣きながら騒がれるとしらけるばかりである。

聖人君主などはいない。いい人ばかりじゃつまらない。という意見もあるだろうが、ドン・コルレオーネを見るのはスリリングだが、自分勝手な人間のうだうだにつき合っている暇はないのだ。


【ヤングケアラ―】

主人公のポーラは通訳として家族から頼られている。
自立する年齢を迎えたとき、家族と離れ自分の道を進むのか、家族のために犠牲になるのか。

「私は家に残って手伝うわ」本人も家族とずっと過ごしたいという思いもあり葛藤する。

【しゃれたジョーク】
スペイン語の授業で居眠りをしていた主人公が叱られたときのセリフ
「スペイン語のクラスはスペイン時間なので、今シェスタの時間なのです」

彼女が早朝から労働していることを観客は知っているので同情できる。

【本心が垣間見える ギャグ】
クリニックで診察を終えた両親が戻って来ると控室で弟が大人向けの雑誌を読んでいる。
母親は取り上げるが、父親はそれを読みたそうに見る。

【楽天的な父親】
娘は父親が村長に立候補することに反対するが、
父親は「耳が聞こえないは個性だ」とりあえずやればなんとかなると楽天的だ。
私たちは普段困難を予想してしり込みすることも多い。
たしかに困難はたくさんあるだろうけれど、手話通訳を雇う、筆談する、弟の恋人に協力してもらうなど、実際に行動に移してみたら解決する方法はいくらでも出てくるはずだ。

【村長】
父親が手話で「バカ村長」と言うと、娘は「喜んでいます」と通訳する。
「張り倒す」と手話で言うと、「元気か?」娘は訳す。

娘はでたらめな通訳をしているのだが、「元気か?」と言ってるっぽい動きであるところが面白い

◎村長は障碍者に手厚い政策をすると言っているが「聾者に村長が務まるのか」と差別的な考えを根底に持っている。
村の開発を推進していて両親や周囲の友人たちは反対している。ただそれ自体は悪いとは言い切れない。本当に村のためになると考えているのかもしれない。俗っぽい男だが悪人という訳ではない。

立場の弱いものが、強い立場の人間を笑う、という構造でもっと強烈なギャグをつくっていたらどうだっただろう。
 →その場合やっつけて痛い目に合わせるところまでやる必要はない。

【やる気のない通訳】
テレビ局のインタビュー。父親は熱く語るが娘は「新しい風を吹き込みます」「いいえ違います」と一言でそっけなく訳す。
先生のレッスンに遅れてはいけないのに無理やり通訳をさせられた娘の気持ちがわかるから笑えるシーンになっていて成功しているといるが

一歩間違えれば嫌がらせに捕らえられてしまう。ややリスキーなギャグ。

【雨】
ポーラは遅刻が多いことをとがめられて反省したが、テレビの取材のため遅刻してしまう。先生は怒り、ポーラはレッスンを受けさせてくれと泣きながらドアを叩く。家を出るときは晴れていたのにそこでは土砂降りで、感動させようとするあざとさがあからさまで古臭い表現だと思う。

【仲直り】
母親がポーラを美容院に誘う。そのシークエンスが始まるのかと思っていたら、美容院のエピソードははじまらずそれで終わり。単に仲直りを描きたかっただけのようだ。ちゃんと着地していない印象。


あらすじ

起】 聾者の家族で一人だけ耳の聞こえる主人公のポーラ。家族は彼女に頼っている。

承】 ポーラに歌の才能があることを見出され、音楽大学受験を勧められる。ポーラも乗り気になってレッスンを受ける。

転】 自分が去ったら家族が困る。葛藤するポーラ

結】 自分の道を選びパリへと旅立つ


詳細研究

●牧場牛が生まれる。
→俯瞰から牛小屋に寄って来るカメラ。子牛が誕生する。
この一連の動きは本編の何かを象徴していたり関連しているだろうか?とくに意味は持っていないと思う。

●朝の食卓。ガチャガチャと騒がしい。フライパンを目の前で皿に開ける。手話で話す。父、母、娘(主人公) 弟。
小牛の名前は何する白夜だ。真っ黒なのに?
お出かけのキスをする。父親、弟とキス、母親とハグをする。

●タイトルとクレジット
主人公は自転車で向かってくる、対してカメラは主人公に向かっていく、すれ違いところでカットが変わる。疾走感がある。

●自転車で走る主人公。
ヘッドホンで音楽を聴いている。
 →聾啞者の家族↔音楽
美しい風景が広がる。自転車で走る。
バス乗り場に到着。スクールバスに乗っていく。
同級生達と仲良く話す。
→周囲とはなかよくやっているようだ

●餌代が2割も値上がりをした牛に味の違いがわかるというのをそれは無理よ値段の交渉を。助かるわ、ありがとう。奥さんによろしくね。
 →外部との交渉など、主人公が家族の世話をしている

●授業中。居眠りをしている主人公。
ベリエさんという名前。
スペイン語のクラスはスペイン時間なので、今シェスタの時間なのです。
 →面白いギャグ。
先生に出て行けと言われて出て行く。
問題児ね。

●生徒たち列を作っている。
マチルドと家族を交換して欲しいと話す。
マチルドはグレゴワールの話をする。ボーイフレンドを変えたらしい。
セックスの話をみんなに聞こえるようにする。
履修する授業を決めている。
ガブリエル格好だけのキザ男コート。コートを着た若い男。
後ろのメガネをかけた生徒ハリーポッターと言って。からかう
 →ハリーポッターはアメリカ版でも別の形で登場する

●校庭帰る時、チラシを渡されなかったと言って怒る。
迎えに来た。
父親が迎えに来てクラクション、音楽をガンガン流すことに抗議をする。手話で話をする。
出て行く黄色い車。

●泌尿器科
医者。まだ治っていない。
膣に軟膏を塗っていると。炎症が広がる。
お父さんは軟膏をぬっていますか?塗るとダマができる。
塗らないと膣がヒリヒリしてカビが生える。
娘が泌尿器科に通訳をしている。
性行為は控えるように。期間は3週間。不満そうな両親。
 →こちらはくどくど続く。アメリカ版は一気に爆発させて次のシーンに行く
生理はまだ始まっていない。

●控え室で弟は性生活を喜びという本を読んでいる。
母親取り上げて戻す楽に戻す
読みたそうな父親。
 →おもしろいギャグ

●市場でチーズを売っている。チーズの味はどれ?と聞かれて母親は答えられない。
 →聾者の不便
母親は答えられないが、娘が横から口を出す。
変な人ね、と言うと、母親は笑うのが役目なんです。

村長が声をかける。
村長選挙がある。ロシニューに「あなたのような障害者を応援しますよ。」→どんな障害なのかよくわからない。
別の場所で話をしてください。店の前では迷惑です。
良い一日を。

●牛舎。マチルドと話をしている。愛着を持っちゃだめよ。肉になるんだから。黒牛にオバマと名付ける。
カレンの家ではパーティーね。みんなドレスを着ているは娼婦みたいなドレス。男子はカレンに夢中。Gasparもよ。ガブリエルもそうよ。あんなやつに興味があるの? 悪かったわね。

●手話でクソ野郎はどうやるの?
主人公はマチルドに手話汚い言葉を教えている。
隣の部屋で、父親と母親がセックスしている声が聞こえてくる。音量を大きくして。ごまかす。

【音楽のトマソン先生に歌の才能を認められる】
●音楽の授業
ピアノに合わせて。歌を歌わせる。
音楽のトマソン先生は嫌味な人だったが、いい人になってゆく。(参照「プラダを着た悪魔」のナイジェル)
ちょっとうたっただけで聞いても無駄だな。実力は大体わかった。
主人公に回ってくる。
歌いたくないわ。くだらない?合格だ。アルトに行け。

◎いまさら気づいたことだが映画の主人公が最後は幸せになるのはその多くが特別な才能を持っているからで会って、なにも武器を持っていない私とはかけ離れた世界の出来事だと半ば冷めた目で見ていたのだが、そうではなくエンターテインメントは武器を持たない人に、つかの間の間武器を持った人たちの気持ちを味合わせて現実を忘れ気持ちよくさせるためにあるのだ。

極端な例えだが、錯覚でも死ぬまで自分は特別な人間なのだと思い続けることができれば幸せなことだ。

●家に戻ってきて靴を脱ぐ。

【工場誘致に刺激され父親は村長に立候補する】
●弟にキス、母親が。呼びに来る。
村長がテレビに出ている。
工場地帯を建設する。経済効果は大きな期待ができます。百人単位の雇用が将来生まれるでしょう。
父親と母親は怒っている。
森を破壊して工業施設を建てるつもり。
抵抗して食い止めるぞ。俺が村長に立候補する。
4人で団結しよう。俺達は家族は一つだとみんなで抱き合う。
 →この家族はとても仲が良い、というのが最大の心地よい点

●大きなトラクターが家の前にやってくる。父親が運転している。
しょんぼりしている主人公に父親が。声をかける。
パパが村長に立候補するのは良い考えとは思えない。
耳が聞こえないは個性だ。
 →困難を予想してしり込みする娘。とりあえずやればなんとかなると楽天的な父親。
  →たしかに困難はたくさんあるだろうけれど、手話通訳を雇う、筆談する、弟の恋人に協力してもらうなど解決する方法はいくらでもあるはずだ。

●畑、トラクターに乗って
村長になれば不便でしょ?
オバマは黒人だぞ
関係ない。
肌の色は障害にはならなかった。
 →人種と障害を同列に考えることはどうなのだろう。
父親にキスをする。

モンタージュ
●事務所に
スーツ姿でやって来て村長の立候補の書類を書く。
村長が挨拶をするが無視をする。
●写真撮影
●ポスターの図柄をみんなで話し合う。
●牛の世話をする主人公。
●大統領の本を読んでいる父親。
●みんなで記念撮影をする。

●音楽のトマソン先生が怒って電話をしている
俺はポップス界のスターと仕事をしてきた。でも学長に邪魔をされ、田舎町くすぶっている。こっちの目にもなれ。と音楽教師が怒っている。

●教室の外で
アルバイトをしないとマチルドと話をしている。
同級生のガブリエルがキスをしている。好きな男の子なのか見たくないわ。 →将来主人公とキスをするのだからほかの女の子は出すべきではない。ただの女好きだと思われても仕方ない。

始めるぞと、トマソン先生が迎えに来る。
中に入って行く学生たち。
二年間、コーラスを担当することになった。
 →終わるときには二年の月日がたったということか?感じなかった
「○○をやるという先生に」新しい曲のほうがいいという生徒。その曲はポピュラー音楽のモーツァルトだ。

●合唱している生徒たち。
主人公前に出ろと言われる。
腹式呼吸。こう指導するお腹に手を触る
→日本だとこれセクハラだよな
歌う主人公。君の声じゃない
音階を弾いて歌わせる。
恥ずかしくなって出て行ってしまう。

●洗面所で顔を洗う。
●教室に戻ってくる。
ガブリエルが残されている。
ポーラ・ベリエ。主人公の名前。
荷物を持っていこうとするが。連れ戻されてデュオを歌えとトマソン先生に命じられる。
愛の叫び。
録音テープを繰り返し聞きなさい。と楽譜を渡される。
 →マルキ・ド・サドとか娼婦とか高校生には官能的すぎる歌詞

●自転車の帰り道。大声を出す。
●ヘッドフォンを聴きながら音楽を聴く。

●「ロドルフ・ベリエはあなたの声を聞きます」
新しいポスターができる市場で。
村長が声をかける。
手話でバカ村長。娘は「喜んでいます」と通訳
「張り倒す」と手話で言うと。「元気か?」娘は訳す。
 →ギャグ 娘はでたらめな通訳をするが、「元気か?」と言ってるっぽい動きであるところが面白い

話すのをやめてチーズをもらうと村長はいう。
「お父さんはろうあ者が当選すると思っているのか?」と聞くと「バカが村長になるよりはいいわと言っている」と、村長は気分を害してチーズを買うのをやめた。

◎村長は障碍者に手厚い政策をすると言っているが「聾者に村長が務まるのか」と差別的な考えを根底に持っている。村の開発を推進していて両親や周囲の友人たちは反対している。俗っぽい面もあるが悪人という訳ではない。

立場の弱いものが、強い立場の人間を笑う、という構造で強烈なギャグをつくったらどうだっただろう。

●仲間たちとの話し合い。無理な戦いだぞ。
村長は金をばらまいている。
たとえ勝ち目がなくても俺は戦うぞ。仲間たちから拍手。

●音楽室。
トマソン先生が指導する。
ガブリエルと主人公、2人残される。
マルキドサドがどうだとか、娼婦がどうだとか。恥ずかしくなるような歌詞。
2人で抱き合って歌う。
 →お国柄だろうか。高校生にしては刺激の強すぎる内容。

●国営ラジオ(名門校らしい)のマスタークラスを受ける。パリにある学校に行く。父親は舞台監督でおばあさんに僕を預けたんだ。
6時に君の家で練習をしよう。

●家。
牛舎で写真を撮っている家族の元に家族 男の子がくるけれど、恥をかかせないでね。
私は彼と寝ていない。
 →性に関して開放的な家族。ファミリーとエロは受け入れないことも多くリスクが高いが、ギリギリのところで上品さを保っている。「ものすごく仲のいい家族」ということがクッションになっていてきもちわるさをあまり感じない。

●ガブリエルがやってくる。「こんにちは」と父親に挨拶をするが無視をする。
主人公がむかえる。お父さんは変わった人だねと言うと「不愛想なの」と答え。
母親にあいさつをする。話さずにっこりするだけ。
何かおかしい。ろうあ者だということを話していない。

●主人公の部屋。
背中合わせて歌う。
抱き合いながら歌う。
急に体を離す
部屋から出ていく主人公。

●トイレに駆け込む。
頼みがあるの。ママを呼んできて。
耳が聞こえないことを彼はここで知る。
ポーラが2階で待ってます。

●トイレの中に入る。血が出た。
おめでとう生理になったのね。ママやめてよ。ママははしゃぐ。

●弟は姉貴と寝たのと聞くと手話で聞く。
生理になったことを父親に知らせる。女になったのよ。父親はセックスをしたと勘違いをする
本当か?少年に詰め寄る。
娘の頬を叩く。
少年は帰ってゆく。あんまりよ。と言って部屋に戻る。
 →人前で生理になったことを大声で話すこと、初潮を迎えるにしては年が行っていること、このシーンはない。

●学校の食堂。
マチルドと話すガブリエル。一人前の女になった。
シミがついている。 同級生にからかわれる。
 →ガブリエルに聞いた

●音楽の授業
カブリエルを思いっきりひっぱたく。
先生「本番まで三か月気合を入れて行くぞ。」
アップテンポの曲。
主人公怒りに任せて大きな声で歌う。みんなは引いて止まってしまう。

初潮→ガブリエルに言いふらされる→怒りに任せて歌う→先生の心を打ち音大受験を勧められる

【先生から音大受験を勧められる】
●授業の後、トマソン先生、君の声は黄金の声だ。パリに行って音楽の大学に入れ。やれるはずだ。挑戦してみろ。君には才能がある。
出て行ってしまうポーラ。

●なんかトイレのような場所。何の部屋だろう?
外で待っている マチルドはボーイフレンドとキスをする。

●マチルドいいチャンスだからやればいいわと勧める。ここで一生を終えるの?才能があるのよ。

●モンタージュ・シークエンス
音楽大学のホームページを見る。
フェンスにもたれかかる。
牛にキスをする。
ベッドで寝転ぶ寝返りを打つ。音楽を聴きながら。
草原を一人で歩く。
フェンスに手を当てて歩く。

●職員室トマソン先生を呼ぶ
受けます。
大賛成だ。でも親に話したのか。楽じゃない。狭き門だ、厳しいぞ。覚悟があるか。じゃあ今夜6時に来なさい。
やります。

●バスの中電話。
農協の入金がゼロで振り込めません。

●トマソン先生の家。ガブリエルが出てくる。
彼は無視する。
青春の翼。ガブリエルは今年を受けないんだ。声変わりをした。国営ラジオ局の規則は厳格だ。声変わりをした男子は受けることができない。
主人公はこっちの曲がいいと言って主張して、それが認められて受け入れられる。
トマソン先生のピアノに合わせて歌を歌う。満足そうなトマソン先生の顔。

●モンタージュ・シークエンス レッスンの曲が続く
市場で父の選挙運動。
自転車で話す。
音楽の授業
家族の食卓。
チーズのチェック。
トマソン先生も一緒に歌い出す。
外で音楽を聴いている。
家族の。家族の食卓。
自分の部屋。
早朝自転車。
レッスン
農場。

●恥ずかしかった。歌い出してしまったら間違っても気にするな。まだ最初のレッスンだ。試験じゃない。途中で止まるな。
間違えても歌うことだ。

●学校
親にはまだ話していないと。
ガブリエルから無視される。

●コーラスは関係ないだろ?試験は放棄するの?
僕にかまうな。
怒って帰ってしまう。
 →アメリカでは彼女が怒って無視するが、フランス版では男が逆切れしている

【両立は難しい テレビの取材と遅刻】
●帰ったらテレビの取材が今日あるから手伝えという。
私は明日と聞いていたわ
今日に変更になった。キャンセルできない。
毎晩彼とデートしてるじゃない?
主人公は家族にレッスンのことを話していない。

●憂鬱そうにボールを転がしている。主人公。
車がやってくる。テレビ局のスタッフが降りてくる。

●打ち合わせをして撮影をする
作業着に着替える牛舎に行き、牛の作業世話をする。それをテレビカメラに捉える。
チーズ作り。鶏。わらで積んだトラクター。にっこり笑って。薪を火をくべる。

●カメラの前に座る。
なぜ立候補したのですか?
父親は長く話すが。娘は通訳にやる気がない。新しい風を吹き込みますと一言言うだけ。
テレビ局もおかしいと思う。
全部訳さないもう。ノーと一言素っ気なく言うだけ。
もう一回やり直しますか?
放送をするときは字幕をつけてください。私の話を正確に訳せる人を手配して欲しい。あなたの質問はわかりますけれど、わからないときは変えてください。
お前は出て行けと娘に命じる

●雨の中、自転車で走って行く。

●トマソン先生の家のドアを叩くが、トマソン先生は怒ってあけてくれない
反省してしっかりやりなさい。
帰ってゆく。

●家に帰って来る。食卓。冷蔵庫を開ける
母親から座りなさいと言われる
食卓会話ない。
パリの学校に行きたいとやっと家族に話す。
弟も知らない。家族を見捨てると思われたくなって、今まで言えなかった。
生理が2回来ていい気になっている。
父親を怒らせてしまう。
ポーラの部屋と変わってほしいと弟
 →ギャグ 深刻な状態の時に本質とずれた言動。

●夫婦の寝室
父親は本を読んでいる。
娘は歌手になりたいと思っている。芸能界は危険よ。オランド大統領も打つ手なし。
妻は父親の本を取り上げて床に投げる
トマソン先生に声がいいとほめられた。
お前が怖いのは村に取り残されることだろう。
あの子は私たちの赤ちゃんなのよ。
農場で使用人を雇おう。そうするべきだった。
父親は母親を求めるが、こんな時にナニをちょん切る怒っていってしまう。

●ポーラとマチルド、わらの上で。手話の練習をしている。
●トラクターが来る。
主人公とマチルドを弟がみている。
僕を教えてあげる。
その間にあなたはスペイン語の勉強ができる。

●トマソン先生の部屋。
君たちは会話をしていないのか?彼は落ち込んで歌わなくなった。
デュオはやらないと言ってる。お手上げだしかたがない

●自転車で家に帰ってくる。
チーズ売れ残ってしまった。
父親は機嫌がわるい。
マチルドの手話は最低よ。
初めてなら下手で当然よ。

●マチルダと弟が一緒に居る。手話を教えている。
ガブリエルが事故にあった。おばあさんの車盗んで交差点でエンコした。
→昨日今日覚えたマチルダを責めるのは酷
→ガブリエルは大した事故じゃない
 あまりかみあっていない印象

●朝日のあたる草原。
●朝の食卓。
ソファー出た。フライパンから皿に出す。
母親は怒っている
食べずに行ってしまう。皿の食べ物を父親は弟の皿に移す

●学校 門
ガブリエルが車で降りてくる。
授業には出ないの?今のおやじだ。
声変わりは私のせいなの?
コーラス。さぼって悪いか?
僕のお父さんは無関心
ガブリエルはドライブに行こうとポーラを誘う
 ←プレイボーイ

●頭に本を乗せて歌の練習
セーターが縮んでしまったことを文句をいう。
母親の洗濯に文句を言う。

●牛小屋
選挙運動。父親は怒っている。
ロシュニーが手話通訳をする。お前なしで生きるすべを身につけるんだ。
私はまだ生きているわ。手伝うわよ。
 →自分の好きな道に進みたい。家族から離れたくないという葛藤
 →父と母は娘に対して怒っている

●会場。ポスターが貼られる選挙。障害者の友達はスーツがおかしいと文句を言われる。

●歌のレッスン。
迷いがある感じ

カットバック、弟と父親
●弟とマチルド。ろうそくをつける。手話のレッスン。

●選挙の応援集会。いろんな人が挨拶を交わしている。
父親が壇上に上る。

●弟とマチルド
弟はマチルドの胸を触る。キスをする。
キスをする人形。行為に至るまでに説得力がない

●トマソン先生の家から出てくる主人公。
●弟とマチルダ抱き合っている。
●ネット環境が悪いという住人に、
ネット回線は無理だ。ATASL回線が欲しいんだったら引越しなさい。
あなたの声を聞くとあるが、それは愚痴を聞くことではない
強気な態度の父親
●弟とマチルド。
弟は真っ赤になって倒れてしまう。
●応援演説会場。電話があって出て行く。

●倒れている弟。医者に来てもらっている。
アレルギーショックになった。ゴム。コンドームを着けた時に。
彼女送ってください。
眠る弟。

●有権者を大事にしないと
途中で帰ってしまったことを怒る。ママは倉庫で酒を飲んでる。
私は良い母親じゃなかった。
→何か失敗すると倉庫で酒を飲む。今飲むところか?
→映画が壊れかけている。好きな場所ではない
じゃあどうしてあなたはパリに行くの?
2人のおかげなのよ。
あなたが耳が聞こえると分かったとき、私はあなたを育てる自信がなかった。
なぜ歌を歌うの?次は牛乳アレルギーになったとでも言うの?
 →母親は娘を聾者でなかったこと、歌を好きになったことを責める。

●朝。牛が草を食べる。

【受験をやめると先生に告げる】
●自転車。トマソン先生の家にやってくる。
やめますという試験は受けません。私には無理です。
有名な歌手も自信がなくて震えていたよ。
穴を掘って潜り込む自分で土をかけている。私は墓穴に入った男だからよくわかる。
 →先生の後悔
私の人生だ。
本当にそうなのかよく考えろ。

●牛小屋を開ける
かわいいオバマさあおいで
牛小屋から出す。

●牛の世話をしていると、母親が見つけ近寄ってくる。ちょっと出かけない?
2人で美容院に行こう。
 →結局行かない。無駄なシーン

●食堂でマチルドと話をしている。
車を売った
 ←パリに行くことを誘う。プレイボーイは卒業ということか。信用できないが
ガブリエルが隣に座る歌を歌うよ。ある女の子に説教された。
聞いたよ、試験を受けないそうだね。そうだ。パリで歌の試験なんて馬鹿らしい。学校の発表会でいい

【発表会で成功する】
●学校の発表会
シャツがうしろ前だとトマソン先生に怒られている。
準備完了大きく女性が出てくるこれ誰なんだ?いきなりキスをする。謎の女性が出てきた。

●学校の講堂。拍手で迎えられる。
生徒たちが入ってくる。
ノリノリ。楽しそうに歌う主人公。
拍手をする観客達。リズムに乗って揺れている。
父親のアップ。
スタンディングオベーション。
ポーラとガブリエルが愛の叫びを歌います。
母親。パンして父親。音はオフになる。音楽が聞こえない。唇だけが動く。歌っているポーラ、ガブリエルと見つめ合う。手をつなぐ
父親は周りを見る。涙を流している女性。
拍手
 →映像表現 聾者には聞こえない。音楽シーンで一番盛り上がるところを見せない
キスをするガブリエルとポーラ。
 →でもこいつほかの女の子とキスしてたよな?

●家族の元にやってくる。
トマソン先生がやってくる、まだ間に合うぞ。受けてみろ。朝10時からテストだ。家族も応援してください。
ありがとう。とてもいい舞台でした。衣装も証明よかった本当におめでとう。
ちゃんと訳してないことをトマソン先生も知る。
 →アメリカ版ではv先生の手話のギャグを入れる

●家に帰って来る。
外の空気を吸いたいと一人になる
父親、娘の後ろ姿
一人で座っている娘のところに父親がやってくる。
あれはどんな歌だった?
男と女が愛し合う歌だよ。

表現 喉に手を当てて歌えと言う。娘は歌う。振動で感じ取る。
熱唱する娘。

●朝。抱き合って眠っている夫婦。
父親起きる

●娘の寝室に来る
娘が起きる。時間だ。10時からだろ
今からパリに行こう。
母親も車に乗る。少し悲しそう。
娘、私は歌いたい。

●ガブリエルがトマソン先生の家に来る。
ポーラが試験を受けるという。それ早く言えよ。

●渋滞するパリ。エッフェル塔。

●会場に走ってくる。
受付遅刻してますよ。中に入って。両親は上に行ってください。

●会場の外。緊張している。
テスト会場を窓から覗く。歌っている受験者。
出てくる。
 →外で立っている男性はトランシーバーで「次の人を入れて」と指示を受けているので学校関係者だろうが、受験を終えた少女に「両親が待っている」と告げる。これはどういうことか? 大筋に影響はないが。

●     先生とガブリエルが車から降りる 
フラメンコは飽きた。
スペインはスカッとする。聞いてて好きになった。

●会場に呼ばれる。
名前はポーラ・ベリーです。セッションの翼を歌います。
楽譜がないと歌えないという。アカペラで歌ってくれ。
トマソン先生が入ってくる。私が伴奏します。
歌い始める。

あまり調子が良くないと感じた先生はわざと間違える。

しっかり目を閉じて飛ぶんだ。
始めようか
歌い始めるポーラ。魂のこもった歌。
2階の家族に向けて手話を使って歌う。

パパママぼくはいくよ。家族にあてての歌。

●トマソン先生と父親、抱き合う。
●弟。荷造りする姉を見ている。
●旅立ちの日。トマソン先生の車に乗って出てゆく。
車を停めてという。
家族の元に走っていく。4人で抱き合う。
→4人で抱き合うところがいい

●車に向かって走ってゆく主人公。

ストップモーション。

エンドクレジット。
●写真 後日譚
お父さんはフランスの国旗を身に纏っている。当選したということか?
弟とマチルド
主人公ガブリエル
先生と女性


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