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介護の終わりに(9)
父親は、危篤状態の人らしくしていた。具合が悪いというアピールを入念にしていた。私は全く相手にしなかった。
父「あちこち、痛い」
私「そうなんだ。そりゃきついね」。
父が何を言ってもこの一文を繰り返す。
介護の終わりに(8)
危篤の、今にも死にそうと母から父のことを聞いた時、私は前頭葉でしか考えてなかった。理性的に、娘であれば父親の危篤の際にこのようにものを言い、このように行動するのだ、ということをそのまま実行した。
そうしたかったのではない。もちろん違う。だけど、自分の中の名前を付けることのできないでいた(今もつけてない)何かが、「そのようにせよ」と命じていたのだ。
さて、そのなにかは大変無責任なことに、危篤の父
介護の終わりに;ちょっと休憩
記事を有料にする。その設定を、何回か使ってみた。その感想を書く。
当初、自分の書いたものの有料化は、全く思ったことがなかった。卑下しているわけでもない。自分はライターさんや、作家ではないので、有料にする必要があるのだろうか、と思った。
父親との関係について、あれこれ思い起こして書いているうちに、自分の真っ黒な父への思いだけがいよいよ書かれ始めた。
「これをだれに読んでほしいのか」
自分に問い
介護の終わりに(7)
これまでの人生でよくあったことだが、結局自分が何をしたいのかわからなくなることが多い。
例えば、外来の担当の日。たくさんの人の話を聞いていると、自分が一体何をしているのか、わからなくなる。何をしたいのか、何のために自分はこんなにたくさんの人の話を聞いているのか。
介護の終わりに(5)
今日、職場から正社員化=常勤化は待ってくれ、と言われた。といっても、10月からの予定だったのを、来年4月にしてくれ、というものだった。
このような話は、これで3回目だ。確実に、そう。
介護の終わりに(3)
介護についてまとめる人は多いのだろうか?この本を読んで、一言の感想を、と求められれば、その疑問だろう。
最後の章に「介護を終えたら、あなたの介護の物語を書き上げるべきだ」というような文章がある。
読み終わって、3か月くらいその文章が気になっていた。介護の物語っていったってなあ…。大した物語もないんだよなあ…。
それで突如こうしてnoteで介護について書こうと思った。理由があると、格好いいと思
介護の終わりに(2)
noteの下書きをした。
それを読んでいるうちに、いやになった。父親にどれだけのひどい仕打ちを受けたのか、散々書き尽くしたと思っていたのに、まだあったのか、と思うと、暗澹たる気持ちになる。いつになるとこれは終わるのか。
今日、父親の遺品のPCから自分のデータを消去した。新しいものを買ったから、引き取ってもらうのだ。父の遺品は父が作った、自作PCというものだ。この正面にあるポート。これを見てUS