介護の終わりに(7)
これまでの人生でよくあったことだが、結局自分が何をしたいのかわからなくなることが多い。
例えば、外来の担当の日。たくさんの人の話を聞いていると、自分が一体何をしているのか、わからなくなる。何をしたいのか、何のために自分はこんなにたくさんの人の話を聞いているのか。
ここから先は
1,112字
¥ 300
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得
「介護が終わったときにあなたの物語を書くべきだ」(酒井穣)。確かにそうだなと素直に書き始めました。とはいえ、3か月以上悩みました。