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慢性的な「痛み」のみつめ方 〜痛みを利用する〜
「慢性的な腰痛で朝起き上がるのが辛くて長年悩んでいる」
「膝の痛みが辛くて出かけるのがだんだんと辛くなってきてる」
「どうすればこの辛い痛みから開放されるんだろう」
この記事では、上記のような何をしてもなかなか改善しない痛みに悩む方のヒントになるお話を進めていきます。
膝腰肩などなかなか改善がない痛みに悩む方、ご興味ありましたら最後ま読んでみてください。
この記事で理解できること
・痛みの本当の目的が理解できる
・病院や整体などに通うときのポイントがわかる
・痛みが快適なカラダへのきっかけになる
痛みの目的は2つ
痛みに目的があるの?と思われるかもしれませんが、それはあります。
大きく2つあります。
1、傷を治癒させること
2、使いにくい筋肉を使いカラダのバランスを調整をする
1は打撲や骨折、ケガなどで、2は慢性的な痛みをイメージするとわかりやすいです。
特に長年の痛みで悩む方は2を大切にしてみてください。
人間は一体どれくらいの歴史があるのか、わかりませんが、明らかにその環境に適した最適な状態へと進化して続けています。
その中で、もし痛みが不必要な感覚だったとしたら進化の過程で痛みはなくなっていたはずです。
もし、人間に「痛み」という感覚がなかったとしたら、どうなるか想像してみてください。
痛みがないので、怪我をしても骨折をしても痛くありません。
痛くなければどんどん骨折したまま動かせるので、いつになっても骨折は治らないか、変形して治ってしまいますよね。
人に叩かれても痛みを感じないので、平気で人を殴ったり殺したりもできる人が大勢いるでしょう。
どれだけ偏った体の使い方をしていても、偏り続けて右半身だけ異様に発達した体をしている人とかも多いでしょう。
ですが、実際はそうではありません。
怪我すれば痛いし、人に叩かれればココロまで痛いし、慢性的な痛みをなくなりません。
それはカラダからすると「痛み」と言う感覚がとても大切な感覚だからです。
現代医学は、痛み=悪いものと考えている部分があるので、
痛み止めとか、痛みのみを消すペインクリニックなどが流行りますが、ぼくはその考えをおすすめは出来ません。
痛みを消すということは、カラダが治る過程やバランスを取る過程を邪魔する行為であるとすら感じます。
痛みが身体バランスを整える
慢性的な痛みの目的は「カラダの自動バランス調整機能」と言えます。
例えば、右足重心のクセがあると右足を酷使するので、右の膝などに痛みが出てきます。
すると、右膝が痛いので、かばって体重を少し左寄りに載せますよね?
こうすると「右足重心だったクセ」が矯正され、自動的に重心バランスは整います。
足に限らず、慢性的な痛みはこういう自動バランス調整の過程で必要な感覚でもあります。
人の体は同じ動作であっても使う筋肉が人それぞれ違います。
同じデスクワークでも、Aさんは腰、Bさんは肩、Cさんは手首といったように疲れて痛くなる場所は異なりますよね。
これは同じ動作でも、その人が得意な動かしやすい筋肉を使ってその動作をするので、その部分から疲れがたまり始めます。
いずれそこに「痛み」が出て、自分が普段使えなくなっている筋肉を矯正的に動かすということを体は自動で行っています。
これが「かばう動作」です。
「痛みをかばって別の場所まで痛くなってきた…」
そんな経験ありませんか?
この時に痛みが出てくるのは、普段使えない筋肉のことが多いので悪い現象と考えなくても大丈夫です。
痛みを「問題」として捉えて施術していたぼくの過去
以前のぼくは痛みが患者さんの悩みなんだし、それを取ることが医療の目的だ!と考えて整体施術をしていました。
あるときふと、なんで痛みってるのだろうか?と疑問に思い、
その理由を考え、いろいろな分野の人を尋ねて学ぶようになりました。
その経験の中で、自分が今まで浅い考えだったことを痛感しました。
その時に学んだ大切な言葉は
「問題の本質は、問題そのものではなく問題を問題として捉えている前提にある」
ということでした。
とはいえ、痛のは辛いんだけど…
という意見ももちろんあるはずです。ぼくも毎日がそういう相談なので。
今日この話を聞いて、痛みは良いものと捉えよう!なんて強引なことは言えません。
痛みを改善しようとした時に痛みの部位に眼を向けるよりも、痛みが出ている部位に負担がかかってきたのはなぜ?
と考えてみることが大切です。
痛みをどう取り去るか?
よりも、痛みが出てきた理由をなぜ?と考えていくこと。
なぜそこに負担がかかるのか?
なぜそこに負担がかかる動作になったのか?
なぜその動作をするようになったのか?
今みなさんが感じている痛みの「目的」を考えていくと、最も自然に痛みを軽減させることにつながります。
今、整体に通われていたり、これから通う方は整体師の先生や病院の先生に、「痛みはどうすれば改善できるか?」よりも「その痛みによってカラダが何をしたいのか?」という点を尋ねてみてください。
そうすることが早く問題を解決することにつながります。
痛みには目的がある
本記事で大切なことをまとめます。
痛みの目的は大きく2つ
1、傷を治癒させることーケガなど
2、使いにくい筋肉を使いカラダのバランスを調整をするー慢性的な痛み
カラダがぼくたち自身を苦しめたいがために不必要に痛みを発生させることはないです。
ただし、痛み=苦痛で煩わしい感覚としてしか捉えていないと、
痛みがあることを極端に不安になったり、痛みがないことだけが安心だと勘違いを生みやすいです。
こうなると、治りが悪くなったり、一つ治ってもまた次の痛みが不安になる…という不安なループに入りやすいです。
繰り返しですが、痛みをどう治すか?よりも、その痛みの目的を考えていくことが最適解だと考えています。
病院や整骨院などに通うときも、
「痛みをどうすればなくなりますか?」
と先生に聞くより、
「なぜこの痛みが体に必要だったの?」
と聞いてみるとより痛みを必要としない体へとリニューアルするきっかけになるはずです。
痛みは決して心地の良い感覚ではないですが、それをうまく利用して、自分が使いにくかった筋肉をうまく使えるようになり、一生涯長持ちする体になるきっかけにしてみてください。
今日の話は少し聴き慣れない話だと思うので、
わからないところは気軽にコメントで質問くださいね。
最後までありがとうございました!