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ポッドキャスト「余白な学校」はじめます!

オープンに学びと学校を研究する場として、ポッドキャスト「余白な学校」を、株式会社roku youとともに始めます!Apple MusicやSpotifyなどお好きなプラットフォームから聞けます🎧

株式会社roku youと青春基地

私たちのパートナー組織である共同ホストの株式会社roku youは、沖縄を拠点とする学びプロダクション。「SEL(Social Emotional Learning)」という教育心理学の考えをベースとして、新しい学びづくりに取り組んでいます。「Emotional」とあるように、学びのなかで、情動、気持ち、感覚、心の動き、感情、、そういった教科教育ではなかなか目を向けられていない部分とともに学ぶことを、デザインしています。

roku youとの本格的な出会いは、昨年夏。どちらの組織の代表もSFC出身と大学が同じだったこともあるのですが、考え方や学びへの目線に対して深い共感をし、公立高校で3日間のワークショップを共催したのが始まりでした。そしてSELと、わたしたちNPO青春基地が大切にしている「生成の教育学(Generative Pedagogy)」が重なったとき、非常にパワフルな学びの場が現れてきて、「これはもっと深めていきたい…!」となり、この1年間学びづくりを共同してきました。(このワークショップの様子については、代表・石黒が論文にまとめましたので、また追ってお知らせします!)

ポッドキャストで考えていきたい「ウェルビーイング」と「余白」

パートナー組織として取り組んできて感じたのは、ビジョンや考え方が繋がっているだけでなく、どちらもとても似た悩みや課題意識を抱いていることでした。システムの強い公立高校という場のなかで、新しい学びやカルチャーを耕していると、困難な壁もたくさん見えてきます。だからこそ、教育のフィールドにとどまらず、組織論に複雑系理論、あるいは文化人類学やランドスケープ学などさまざまな分野からゲストを招き、オープンに研究することで、難しさを少しづつほぐしていけたらいいなと思っています。

そして、学校にはさまざまな課題が山積していますが、つまるところ「ウェルビーイング」を育むことが、本当に重要なのではないかと共通して考えています。子どもたちからは、自己肯定感の低さや空気を取り巻く課題やコロナによる行動制限など、あるがままに過ごしづらい様子を感じるからです。同時に個のウェルビーイングが確保されているとき、一人ひとりが思わぬ力を発揮するシーンもたくさん目撃してきました。そして先生たちにも、ウェルビーイングは本当に必要だ、と感じます。やるべきことに追われて余裕がなかったり、時間やルールの制限があったり、新しい取組みがしづらい状況は、もう言うまでもなく…という感じだからです。

そしてウェルビーイングを育むために、着目しているのが「余白」です。余白には、時間や空間、ルール、心理的なものなど様々ありますが、余白こそが、人がなにかを生み出したり、創造したりする契機になるのではないでしょうか。どうしたら学校に余白を生み出せるだろう。そもそも余白ってなんだろう。そんなことも深めていきたいと思っています。つまり、ポッドキャストのタイトル「余白な学校」は、わたしたちの願いでもあります。

少し長くなりましたが、改めて、余白な学校へようこそ!初回はわたしたちの自己紹介から。不慣れなところも沢山ありますが、どうぞ一緒に、これからの学びや学校について考えていけたら幸いです。


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