体・息・食・眠・心の五事から身心を調える - 新著『侍の養生術』
昔の人も現代人と同じで、健康に対する関心は非常に高く、江戸時代にはさまざまな養生書が出版されていました。有名なものですと『養生訓』をご存じの方は多いでしょう。
この他には、『養性訣』『養生一言草』『養生辨』『養生手引き草』『養生大意抄』など、例を挙げるときりがないほどの養生書が現存しています。
物を消費せず、場所や時間を使わず、一人で気軽にできる
人の身体は昔と比べてそれほど変化していません。それゆえ、古い時代の健康法は現代でも通用します。それどころか、養生術は基本として物を消費せず、場所や時間を浪費せず、一人でもできるので、現代人にこそ向いているものです。
こういった古い時代の健康法を、「温故知新養生術」というタイトルで、武術雑誌の『月刊秘伝』で1年半ほど連載していましたが、嬉しいことに連載が好評だったようで、このたび単行本化されることになりました。
タイトルは『侍の養生術』です。 養生書としては少々ゴツいタイトルですが、武術雑誌の連載を単行本化したため、武人を想起させる「侍」という字が使われてます。
そのため、武術にからめて養生を説明する所もありますが、武術は万事に通じますので、スポーツや芸術、クリエイティブなお仕事をしている方々など、全ての人のお役に立つと思います。
体・息・食・眠・心の五事の調和
内容は体・息(呼吸)・食・眠・心(メンタルヘルス)の五部構成です。この五事から身心を調えることを統一したテーマとして、江戸時代の養生書にある健康法を収集して、現代人が応用しやすい形にアレンジしたものをご紹介しています。
基本的なものから、あまり知られていない資料からの深い情報まで、幅広く提供していきますので、健康に興味のある方だけでなく、プロの治療家の方々にもぜひご参考にしていただければと思っています。ぜひご一読ください!
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