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近畿の高校スポーツ。アウェーの大会は苦手?全国サッカー選手権の4強に近畿勢ゼロ。全国ラグビー大会では大阪勢が4強のうち2校。開催地が影響?

毎年正月の三が日を過ぎると、高校のスポーツ大会は準決勝が行われる。特にサッカーとラグビーを見ていると、近畿勢が好対照の結果を見せている気がする。ラグビーでは優勝を狙う気迫に満ちているが、サッカーではすでに近畿勢は姿を消している。近畿勢はアウェーの大会が苦手?一方で関東勢はどちらにも勢いを感じる。

4日の全国高校サッカー選手権。準決勝4試合が行われ、4強に関東勢3校が名乗りを挙げた。初出場の東海大相模(神奈川)のほか、全国優勝経験のある流通経大柏(千葉)と前橋育英(群馬)だ。

準々決勝の2試合は関東勢同士の戦い。東海大相模は明秀日立(茨城)を2-1で下した。前橋育英は堀越(東京A)を1-0で破った。少なくとも関東勢2校の4強入りは確定していたが、8強のうち5校が関東勢という勢いがある。

一方で、近畿勢は8強に進出したチームがゼロ。16強入りしたのも阪南大高(大阪)だけだった。

サッカーの全国選手権優勝は、近畿勢は2010年度の滝川二(兵庫)までさかのぼる。女子も全日本高校選手権で、近畿勢Ⅴは2014年度の日ノ本学園(兵庫)と10年も前となる。

これがラグビーとなると結果は好対照だ。全国高校ラグビー大会で4強入りの2校が大阪勢。常翔学園と東海大大阪仰星が勝ち進んでいる。準決勝は両校の対決となるので、勝者が頂上決戦へ進出する。

もう一つの準決勝は桐蔭学園(神奈川)と国学院栃木の勝者が決勝へ進出する。「近畿対関東」という視点でもファイナルは見応えがあるだろう。

高校世代のサッカーはやや複雑だ。学校の部活動のほかに、Jリーグのユースチームもある。だから、高校世代のサッカーで近畿が弱いとは言い切れない。ただ高校選手権で、近畿勢の活躍がないと、寂しくも感じられる。

高校野球では昨夏の甲子園で、京都国際が初の全国制覇を成し遂げた。会場は兵庫県西宮市にある甲子園。そして、全国高校ラグビーの行われる花園ラグビー場は大阪府東大阪市にある。野球もラグビーも優勝を狙えるほどに強いのは、関西にスタジアムがあるからか。

大会の出場校にとって開催地が近いのは大きなアドバンテージだ。ただ、近畿勢には、箱根の東にある関東の競技場で行われる大会でも活躍してほしい。

近畿勢の活躍あってこそ、全国大会はさらに盛り上がるだろう。来年の全国サッカー選手権で近畿勢の快進撃に期待したい。

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