カーリングは、こんな感じ?そだねー?「氷上のチェス」よりも、もうちょっと分かりやすい例を考えてみました。
カーリングの日本選手権が14日まで北海道の稚内で行われました。今大会は、来年の北京五輪の出場権が絡むだけに、例年をさらに上回る白熱した戦いが展開されていました。
でも、カーリングって、どんな競技だろうと思う人も多いのでは?2018年の平昌五輪で、日本女子代表が銅メダルを獲得。そのとき選手たちがよく口にしていた言葉が「そだねー」。その年の「新語・流行語大賞」で年間大賞に選ばれました。選手たちがハーフタイムに、お菓子を食べている様子は「もぐもぐタイム」とも言われていました。
和気あいあいとした感じが伝わってきますが、では、競技の内容はどんな感じなんだろう?今回、女子の大会をテレビ放送で全試合見て、「カーリングの競技って、こんな感じかなあ」と思いました。「そだねー」と相づちを打ってくれるかどうかは、分かりませんが。
一般的には、カーリングは「氷上のチェス」と言われています。でもチェスをやったことがない人は多いのでは?確かに、氷上に、円型の石(ストーン)を滑らせて、何重にもなっている円状の「ハウス」へ向けて滑らせます。この時に定石とされるパターンがいくつもあるようです。
ただ、私としては「氷上のビリヤード」という感じの方が、なじみやすいような気がします。滑らせた石が、別の石に当たって、相手のをはじき出したりします。その時の角度を考えたりするのは、ビリヤードそっくりです。
ストーンを滑らせて、相手の石を3個弾き出した場面は圧巻でした。それは、事前にチームで、この角度にいけば良い、という相談をしていました。
さらに、滑らせた石が、別の石にまったく触れずに「素通り」することもあります。この時って、まさにボウリングをやっている時に、ガター(レーンの両脇の溝)になってしまったような感覚かなあと。今大会でも、石が「素通り」して、ばつが悪そうにしていた選手もいました。
先攻後攻があって、選手が順番に石を滑らせるのは、野球のような感覚もします。
この競技で特徴的なのは、試合途中で大量リードを許した際に、自ら敗北を認めて「ありがとうございました」とあいさつをすることです。その潔さは、スポーツマンシップという感じがしました。
なかなかカーリングができる環境は多くないので、自分もやってみようと簡単に始められないですが、競技を見るのは楽しいと思います。
ぜひ、テレビやネットで、氷上の熱い戦いを見てほしいなあと思いました。
ちなみに、今回、「そだねー」は、選手たちは誰も口にしていませんでした。