4年前の熱狂よ、再び!楕円球の行方に、多くの人たちの心が弾む。日本ラグビー、W杯初戦でチリに快勝
4年前の熱狂が再びやってくる。楕円球の行方に、多くの人たちの心が弾む。一喜一憂する。ラグビー・ワールドカップ(W杯)の開幕だ。前回、日本で開催された大会で、老若男女の多くが興奮した。今年、舞台をフランスに移して行われる。ワインの産地で有名な国。日本代表が初戦でチリに快勝。多くの人たちが酔いしれた。
ラグビーW杯は、オリンピック、サッカーW杯とともに三大スポーツイベントとして、世界で多くの人たちが注目する。
4年前、日本は開催国として、強豪のアイルランド、スコットランドを下すなど、グループリーグ首位で決勝トーナメントに進出した。悲願の8強入りを果たしたのだ。見守る日本の人々もヒートアップ。日本は強豪国の仲間入りを果たした。
そして、今回。日本の目標は、その先にある。フランス大会では決勝トーナメントで勝ち、4強以上に進むことだ。まずはグループリーグを突破すること。そして初戦となるチリ戦に臨んだ。
10日にトゥールーズで行われた一戦。世界ランク14位の日本。相手のチリは22位でW杯初出場だ。実績で言えば、日本にとって格下の相手。ラグビーでは番狂わせは起きにくいと言われる。ここでは確実に勝利が欲しいところだ。
しかし油断は禁物。過去に大番狂わせが生まれている。その主役が日本だった。2015年大会で、優勝候補の南アフリカに逆転勝ち。世界に衝撃を与えた。
ならば、格下相手とは言え、日本は油断できない。先発予定のキャプテン、姫野和樹主将がケガのために、急きょ欠場となったのも痛い。
W杯初戦。まずは幸先よく先制したい。そのゲームプランは、はかなくも崩れた。チリに前半6分、トライを奪われた。
しかし日本は慌てない。修正力が日本の強みでもある。前回大会でも初戦で先取点を奪われている。そこからしっかり立て直して日本は白星スタートを切った。
今回も取られたら取り返す。すぐさま日本はトライを奪い返した。日本は前半で3トライを奪い、21-7で折り返した。
後半、日本は反則で一人が10分間の退場になった。そしてチリにトライを奪われる。嫌な流れになりそうだった。
しかし、日本にはこの男がいる。前回大会で主将だったリーチ・マイケル選手。日本にとって、姫野主将がいないこの試合で、精神的支柱となった。
守備では献身的に相手のボールを奪う。そして後半13分には、連続攻撃からリーチ選手がゴール中央にトライを奪った。このトライで日本は息を吹き返した。前回同様に頼りになる「兄貴」だ。
日本は後半も3トライ。前後半計6トライを奪い、チリに42-12で快勝した。勝利による4ポイントに加え、4トライ以上奪うと与えられる1ポイントも加算され、勝ち点5を手にした。
落ち着いた試合運び。精神的支柱の献身的なプレー。日本は今大会も強い。
次戦は18日(日本時間)に前回準優勝のイングランドと対戦する。前回も2戦目で強豪のアイルランドを下して波に乗った。
今回も十分に渡り合えるはずだ。ラグビー日本代表の戦いぶりに注目を!今回も日本の人たちが酔いしれることだろう。