『ぴいゆういぴいゆういぴいゆういびいゆういびいゆういびいゆうい』

ふと
私が私になったんだ

不思議に
ふと
49年の垢がとれた
すると
かぜが戸を
叩いたんだ
とんとん　と
私は私の名をなのり
どなたかな
そうたずねた

赤城おろしです
からっかぜです
私は
戸を開けた
ぴいゆういぴいゆういぴいゆうい
埃をつれて
びいゆういびいゆういびいゆうい
清は　せい
野は　の
豊は　ほう
私は服をぬがされた
まるはだかだ
ぴいゆういぴいゆういぴいゆうい　
埃をつれて
びいゆういびいゆういびいゆうい
淳は　消えちまった
清　野　豊　は　まるはだか
淳　は　消えちまった
私は
せ　い　の　ほ　う　そうなっちまった
わるいね
赤城おろしは
からっかぜの　せいに
からっかぜは
赤城おろしの　せいに
ぴいゆういぴいゆういぴいゆうい
びいゆういびいゆういびいゆうい
淳は　跡形もない
消えちまった
氵　享
じ　ゅ　ん
し　ゅ　ん
し　ゅ
し
ばらばらに　なっちまった
赤城おろしの　
ぴいゆういぴいゆういぴいゆうい
からっかぜの　
びいゆういびいゆういびいゆうい
ばらばらに　なっちまった
たっしゃでな

中央線あたりで
青猫と
暮らしているかもしれない
みなさん
会ったら
よろしくたのみます