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風に飛ばされた手紙

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書き留めてきた詩と、日々書いている詩たちです。
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#散文詩

宝石

後生大事に握りしめてた切なさに 私はここで さよならしても いい これこそが私だと これなく…

森波青子
4年前
9

私だけは知っている

物心がついてからの 私の全部 私だけは知っている 悲しかったこと 苦しかったこと 理不尽さに…

森波青子
5年前
13

大事な話

会える機会は限られてるのに なかなか 大事な話に辿り着けず もどかしい いつでも 好きな時…

森波青子
6年前
8

流れていかないものが欲しい

永遠が欲しいのか、と言われれば それは 分からない ふしあわせだったり 退屈だったりする …

森波青子
6年前
9

世界

あなたの世界がそうだとしても 私の世界はそうじゃない 私の世界がこうだとしても あなたの世…

森波青子
6年前
13

神さまは私たちに

神さまは私たちに 反省してほしいの? 浮かれてほしくないの? うれしいことがあっても すぐ…

森波青子
6年前
9

あのこは何処に

早く 万華鏡を覗きたくて 走って帰った 雪が降るだけで 飛び跳ねるほど わくわくした 砂の中に ダイヤをたくさん 見つけられた 歩くかわりに 鼻歌まじりで スキップをした 家の中に 水族館を 作る気だった あのこは何処に 行ったかな

雨上がり

途方もない毎日を 一日たりとも欠かすことなく 生きてきたのに 私の中は 驚くほどに 空っぽで…

森波青子
6年前
12

小さな声

大きく出してるつもりなの だけど なにかが首をしめてるみたいに 声が出ない 大きく出ない ど…

森波青子
6年前
11

silling

下らない ってことが 許せなかった そんなことして 何になる? 私には 時間がないのに もっ…

森波青子
6年前
15

スウェーデンの小道で

スウェーデンの 田舎の小道で 一人きり 歩いていた時 あまりにも 空が青く 透明で 太陽の光 …

森波青子
6年前
2

目的なんかはいらなくて

どこか のんびりとした国に生まれて 酒屋さんとかになりたいな 目的なんかはいらなくて た…

森波青子
6年前
6

心をちょうだい

かわいいなって思うのは あなたの 情けないところだよ ダメだと 思い込んでるところだよ 誰に…

森波青子
6年前
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一度たりともかなしいことになんか出会わずに

一度たりともかなしいことになんか出会わずに 傷ひとつなく 綺麗なままで人生を 渡り歩いていけたらいいのに 春の空気 沈丁花の香り 体中に満ちるよ 太陽の光は温かく 私たちを照らしてくれる このまんま 鼻歌でも 歌いながら どこまでもどこまでも歩いていきたい それなのに かなしさがあるから よろこびがわかる というのなら 今までぜんぶの かなしいことは でっかい箱に みんな入れて たまに 見返せたならいいじゃない 私は絶対 忘れないよ 今まで全部の かなしいこと あなた