一度たりともかなしいことになんか出会わずに
一度たりともかなしいことになんか出会わずに
傷ひとつなく 綺麗なままで人生を
渡り歩いていけたらいいのに
春の空気 沈丁花の香り
体中に満ちるよ
太陽の光は温かく
私たちを照らしてくれる
このまんま
鼻歌でも 歌いながら
どこまでもどこまでも歩いていきたい
それなのに
かなしさがあるから
よろこびがわかる
というのなら
今までぜんぶの
かなしいことは
でっかい箱に
みんな入れて
たまに
見返せたならいいじゃない
私は絶対 忘れないよ
今まで全部の
かなしいこと
あなたにも
あったでしょう?
神様は意地悪
なんでそうさせてくれないの
なんでなんで
次から次へ かなしいことを
雨みたいに降らせるの