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ガンダムと私(カイ・シデン編)

「ミハル、俺はもう悲しまないぜ。お前みたいな娘を増やさせないために、ジオンを叩く!徹底的にな」

彼に好感を持つ人がどれだけいるだろうか…
『機動戦士ガンダム 』の作品の中でカイ・シデン(敬称略)は序盤皮肉屋で物事を斜に構える態度でホワイトベースのクルーにも反発を買うことがあった。
セイラに「軟弱者!」
と平手打ちにあうシーンはあまりにも有名だが。
私は彼をそれほど嫌いではない。
後の活躍もあるでしょうけど…

彼をいちばん成長させたのはジオンのスパイであるミハル・ラトキエとの出会いだろう。

ベルファストに寄港したWBから降りる決意をしていた彼は彼女の出会いによって変わる

ミハルは弟妹を養うために否応なくスパイに身をやつしていること…
戦争の非情さを感じ取った

大西洋上での戦闘でミハルは「弟たちが助かって、あの子たち(カツ、レツ、キッカ)が死ぬなんて道理はない」とカイに戦闘参加を懇願

ガンペリーで共に出撃するが。ミハルは被弾による電気系統の故障で格納庫から直接ミサイルを操作し、ズゴック撃破に貢献するが発射時の爆風に吹き飛ばされて死亡してしまう、(神回)


物語の後半は彼の活躍が目を引く
同僚のスレッガーをたしなめたり

戦災孤児であるカツ、レツ、キッカらのことをジャブロー施設に引き取られるのを阻止する場面もあって、意外にも子供が好きなのかなって思えたりもする。


劇場版では、ジオン(赤い彗星)に縁のあるセイラに「(ジオンを倒した)その後で連邦も叩くかい?」と相変わらずの皮肉を言うシーン、私は彼らしいの愛情だと思う

そう彼は私にとって愛すべきキャラクターでいちばん人間らしい。
カッコつけもせず…
時には戦場から逃げたいということも素直で純粋だ。
物心がつくとなかなか"NO"とは言えないものである。
天邪鬼にもみえるけど、ほんとはいちばん自分の気持ちを出している人なのではなかろうか…
最後の方ではWBの艦長であるブライトからの信用も厚い。
一年戦争後に彼はジャーナリストになるがそれも彼らしい。
戦争の非常さを兵器は使わずに戦う姿勢だと思う。

彼のように社会で生きたい。
自分の進むべき道が見えていて素直にやりたいことをやる。
そんなに世の中うまくはいかないだろう
やりたいことをやるにはやりたくないことも沢山やらなくてはならない。

どうも肩に力が入ってしまう。
重く考えてしまう。
彼もほんとは軽い気持ちで行動はしてないんだろう。
斜に構えて、「そりゃそうだな。逆立ちしたって、人間は神様になんかなれないからな……」 
そういう彼を見習いたい、

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