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ガンダムと私(セイラ・マス編)

笑わない女性

彼女の過去
兄との関係
生き方…

セイラ・マス(敬称略)について
私なりの考察です。

小説版とアニメ版ではセイラの扱い方が大きく違うので
今回はアニメ版のセイラについてです。

冒頭に"笑わない女性"
そう言いましたが、
皆様のセイラのイメージってどうですか?

ジオン・ズム・ダイクンの娘でありシャアの実妹セイラ

側室(愛人)の子供という数奇な運命からなのか
彼女は笑顔と無縁に思える。

幼少の頃に父ジオンがザビ家に暗殺され
当時ダイクン派だったジンバ・ラルの元へ兄と共に引き取られる。それと同時に、ジオン共和国の独裁化を目論むザビ家の迫害から逃れるべくマス家の養女となり、アルテイシア・ソム・ダイクンからセイラ・マスに名を改め、素性を隠しながら地球で過ごすこととなる。
劇場版「機動戦士ガンダムthe origin」の中で彼女の幼少期が描かれているが…
その頃には笑顔が見られる。

兄のキャスバル(のちのシャア・アズナブル)が彼女の元を離れてから
彼女は笑わなくなった。

成長して医師を目指すセイラ
地球連邦軍とジオンの一年戦争に巻き込まれていきます
連邦軍のオペレーターとして、またはパイロットとして活躍しますが。
死んだと聞かされていた兄シャアがジオンのエースパイロット赤い彗星だと知った時
彼女の歯車は動き出します。

ザビ家の復讐のために野心を燃やす兄にどんな気持ちでいたのでしょうか。


一年戦争の際、自分のことしか考えてないカイシデンに対して

「それでも男ですか、軟弱者!」と平手打ちを放つシーンはあまりにも有名です

いつも冷静沈着
正義感が強い
ホワイトベースのオペレーターをしている時モビルスーツパイロットのアムロに対して
「貴方ならできるわ」
と鼓舞したり

「誰だって自信があってやっているんじゃないわ!でもねあなたには才能があるは、自信を持って!」
聡明でありながら、必要以上にでしゃばらない彼女が唯一心を乱す時があります。

兄シャアアズナブル(キャスバル)の存在です
ひとたび兄のこととなると冷静ではいられなくなる
シャアが兄だと知り
消息を知りたいセイラは無断でガンダムに乗り込んでジオン側と接触しようとしました。
 基本的に、セイラにおける兄への想いははかなり大きかったのでしょう
シャアがララァに傾倒した背景の裏に母への強い依存性があった。それに対しておそらくセイラにとっては父に代わる存在としての兄に幼少時よりかなり依存していたのでないでしょうか?

ジャブローとテキサスコロニーで再開を果たします。シャアはセイラに戦いを止めるよう、セイラはキャスバルに復讐を止めるようお互い詰め寄りますが、ふたりの意思は交わることはありません。
最終決戦地ア・バオア・クー内で繰り広げられたアムロとシャアの白兵戦の場に赴き、2人が殺し合うのを寸前のところで防ぎました。

復讐相手のザビ家が滅べば、兄の暴走は止まると思ったに違いありません。

一年戦争後
セイラは表舞台から消えます。

グリプス戦役時にシャアがクワトロバジーナと名を変え再びシャア・アズナブルとして、ティターンズの非道を訴えたダカール演説
その時
場所は明らかにされてませんが別荘らしき場所でセイラが演説を聞いてるシーンが描写されています。

一年戦争後セイラは投資家として生活して、エゥーゴとティターンズおよびアクシズの争いからは身を引いてましたが。
またシャアが表舞台に出たことでセイラの気持ちは穏やかではなかったでしょう。私が思うにその表情は兄に対する決別と悲しみにも思えます。わずかな時間ながらも印象深い。

第一次ネオジオン戦争(ZZ)の時
主人公ジュドーの妹リィナを救出して、ジュドーの元へ送り届けます。
きっと同じ妹という立場もあって自分と重ね合わせていたのかもしれません。

その時セイラは当時、行方不明になっているシャアが不穏な動きを見せているようだとブライトに伝えています。

終始セイラは昔の優しい兄に戻ってほしいとずっと願い。
そして暴走する兄に失望し、どうせなら死んでほしいと思っていたんじゃないかと想像します。

彼女の笑顔が消えた理由

"普通"の幸せってなんでしょうか。
兄への依存がなければ、きっと才能あるセイラなら幸せな家庭を築いていたに違いありません。

アクシズとともに沈んだ兄にホッとしているかもしれませんが、彼女の笑顔が想像できない私です。

後書き

私もここ数年。ようやく笑えるようになりましたが
何かに依存しすぎていると、自分が表現できなくなります。
私はADHDという障碍にとらわれすぎていて…
悲しくて笑えませんでした。

いまは薬や生活習慣で少し障碍と向き合い、コントロールできていますが。

これからも少しでも笑顔でいれるようにしたいと思っています。

セイラ・マス
最後に笑顔を願っています。

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