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一夜漬けは二日前に。 【実践記憶術】

 気付けば明日は試験当日。
 どうしよう、まだ準備が出来ていない。

 一夜漬けで試験に臨んだことのある人も少なくないことでしょう。ヤマをはって暗記して、あぁ間に合わないと思いながら殆ど徹夜で試験に突入する。せっかく覚えたはずなのに、いざ試験が始まると思い出せないことばかり。

 知識の一夜漬けは代償が大きいわりに効率が悪く、しかも後には何も残らないという悲しみの産物です。

 悲しみに暮れた私は考えました。
 いったいどうしたら…。

 あるとき試しに試験の二日前に一夜漬けをしてみると、これが驚くほど効果的でした。
 試験前日を試験当日と仮定して、記憶したことをアウトプットします。なんだっけ…思い出せない…!となったものは30秒を目安に答えをみます。これが試験ならば悔しい思いをしたであろう知識を、脳が吸収していきます。

 実は一夜漬けで臨んだ試験の最中こそ、記憶を定着させるのに絶好の環境だったのです。


 では試験前日の夜はどうするか?

 寝ます。

 心と身体をリラックスさせて、自分にとって必要十分な睡眠時間をとることで、翌日には最高のパフォーマンスを出すことができるようになります。

 もちろん一夜漬けを要するほど追い詰められないように少しずつ取り組むのが最適ですが、そう上手くいくとは限らない。

 人生は準備不足の連続ですから、常に手持ちの材料で前に進む癖をつけておいた方がよいでしょう。直前には材料を増やすよりも、持てる材料を正確に使えるようにする方が有用です。


 振り返ります。

一夜漬けは二日前にする。
試験の前日は諦めて寝る。
常に手持ちの材料で前に進む癖をつける。

渡邊流・実践記憶術


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の記憶が豊穣な季節を迎え、障壁を突破できますように。

①ワーキングメモリを意識する
②組み合わせ記憶のコツ
③脳の渇きに染み渡らせる
④関連付けて記憶を伸ばす/ベイカーベイカーパラドクスとは何か

実践記憶術シリーズ


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#眠れない夜に #は諦めてリラックス戦略に切り替える
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