夏の身体、冬の身体
暑い日はどうしたらいいか。
その問いには救急医の友人が明確な回答をくれました。
ひとつ疑問が残ります。
エアコンをつけるとして、適正温度はどれくらいか。これは「それぞれ」としか言いようがありませんが、偉い人たちの提案する「28℃」は、ちょっとどうかと思います。高ぇわ。
特に乳幼児やご高齢の方にとって、室温はひとつ間違えば命取りです。我が家ではエアコン設定だけでなくて、温度計も参考に調整するようにしています。
さて、室温を下げ過ぎることに問題がないかというと、そこにも注意が必要です。長時間涼しいところに居続けると、身体が「夏モード」に切り替わりにくくなるからです。
なんだそれ?と思われる西洋医学の先生方も多いかもしれませんが、東洋医学領域では常識で、古く黄帝内経の時代から云われている事実です。
季節の変化に応じて、ヒトの身体も対応するように変化していますから、これがうまくいかないと「よく分からない体調不良」に繋がりかねない。夏バテは医学用語ではありませんが、起きていることとしては「暑さに負けた」以上に「夏に身体が対応できていない状態」です。
少しずつ季節が変化すれば身体も対応しやすいものを、急激に暑くなると対応が追い付きません。また過度に涼しい環境に長時間いたり、冷たいものを摂り過ぎると、身体が「あれ?冬?」と混乱して冬モードのまま真夏に突入しかねません。
夏といえば暑さにやられる体調不良がメインですが、存外「冷え」で調子を崩される方も多いのが実情です。
では、どうすればいいでしょうか。
少しずつ慣らしていくのが最適です。
具体的に頼むよ、という声が聞こえてきそうですが、体質に個人差があり過ぎますから画一的な提案は困難です。
むしろ「こうすればいい!」と断言しているものには疑問を感じます。自分の身体ですから、室温や生活リズムや食事や運動習慣など、試してみるのが一番でしょう。
さぁ、夏が到来します。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の身体がタイミングよく夏モードに切り替わり、楽しい時間を過ごせますように。
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