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エッセイ

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心の向くままにエッセイを書いていきます。
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2022年1月の記事一覧

心の病はエレベーターのブザー

 閉塞感のある生活の中では、誰しも鬱々とした感情を抱きやすくなります。心の病と称される状…

渡邊惺仁
3年前
68

他者に媚びを売るのではなくて、自分の道を進め。

かつて有名大学の某教授に、私が直接云われた言葉です。重く厳しく突き放すようでいて、しかし…

渡邊惺仁
3年前
56

何故、私は「獣医」でなく「人医」を目指したのか

 父は獣医師です。生まれたときから動物のいる生活を送り、私自身も動物が大好きです。生き物…

渡邊惺仁
3年前
64

デカルトの方法的懐疑は人生を豊かにするか 〜「我思う故に我あり」の真意とその批判…

 難解なタイトルで始めて、どこまで簡単な結論に落とし込めるか挑戦します。  「我思う、ゆ…

渡邊惺仁
3年前
51

猫の手を貸してください。

 めちゃめちゃ忙しい、猫の手も借りたい…。そんなとき、果たして「猫の手」は助けになるのか…

渡邊惺仁
3年前
42

ジョジョに奇妙な動きのススメ

 寒いし感染も怖いし、鬱々としてきますね。閉塞感の中で生活していると、いつの間にかイライ…

渡邊惺仁
3年前
55

洗濯物を畳むのが苦手。 ー潜む真理と原点回帰に関する考察ー

 それじゃあ上手く仕舞えないじゃない、と指摘を受けること幾星霜。  私は洗濯物を畳むのが苦手です。  皺にならないように丁寧に畳みますが、なんかちょっと違うのです。あ、不器用って言わないで。わりと手先は器用です。  こうすると良いサイズの四角になって、箪笥に丁度おさまるの。と、妻は辛抱強く教えてくれました。その時は上手くできるのです。よし覚えたぞと思って、調子良く畳んでいきます。  何日かすると畳むのも速くなってきて、覚えた畳み方をすばやく繰り返します。気付かないうちに最

自由って、不安なのよ。

 妻が時々、真理をついてきます。どれくらいって、コジコジくらい真理をついてきます。  さ…

渡邊惺仁
3年前
58

親子も人間同士だから、相性の良し悪しがあってもいい。

 年末年始には実家や義実家に帰省した方も多いでしょう。こんな時代でも「せめて挨拶くらいは…

渡邊惺仁
3年前
56

有言実行は難しい。 〜「話す」と「放す」ことになる話〜

 私はこうします!と宣言して叶えられる人ばかりではありません。昨年の抱負は叶いましたか?…

渡邊惺仁
3年前
48

良い医者になる為に 〜ある医学部教授の持論〜

 破天荒な教授がいました。いえ、破天荒な動きやお酒の飲み方でしたが、教育というものに深い…

渡邊惺仁
3年前
49

「子育てにちゃんと参加していますか?」

 「はい」と応えたお父さん、良いですね。  しかし、この質問文自体に違和感を覚えないよう…

渡邊惺仁
3年前
36

「考える」と「考えられる」は決定的に違う。 〜表現に配慮し発言に説得力を持たせる…

 医学生の頃、ある基礎研究系の指導医に、大変厳しく叱られたことがあります。  実験の結果…

渡邊惺仁
3年前
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基本的信頼感について 〜自信の元は何処から来るのか〜

 東京大学医学部卒の友人医師で、とんでもない強メンタルの男がいます。自己肯定感の塊のような人物で、何があっても落ち込まず、失敗しても何処吹く風で(ちゃんと反省はして同じ失敗は二度と繰り返しません)、誰が相手でも自分の考えを物怖じせずに主張することができます。  元々自己肯定感の低かった私が彼から学んだことはあまりにも多く語り尽くせませんが、本日は彼の「自信」の秘密に迫りたいと思います。  端的には「揺るぎない基本的信頼感の獲得の上に築かれた、成功体験の集積による自己信用の