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予言する鳥 《詩》
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「予言する鳥」
道徳だとか理論性だとか
其れを凌駕するほどの狂気
爛熟を極めた架空の帝国都市
混ざり込む耽美的な旋律
感情投入と自己投影
希薄な色彩を塗り替える
流離う若者達
現在と過去に対する葬送のマーチ
しばしの黙考
深い森の中で鳥が予言する
世俗的な装飾性を捨て去るのだと
自分の心の中にある言葉に
耳を傾け信じる事だと
前に進もうとしている者だからこそ
つまづくのだと
瞼を閉じて見上げる空と未来
運命だとか犠牲だとか
地下の暗闇に眠っている観念哲学
無意識の水脈
見境なく絡みつく夢と幻
最後の過去 昇り続ける坂道
切り替えたギアの軋む音
まるで心音を刻む様に
鳥は鳴く 予言する様に鳥は鳴く
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