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seiji_arita
2024年11月25日 10:39
「ライラック」嘘に閉じ込められた沢山の雀が空を仰ぎ羽ばたこうとしている僕は重みの無い小さな言葉の断片が羅列された紙切れを部屋中にばら撒く路地裏に捨てられた腐りかけの果物が入った箱からまだ食べられそうなものを漁る僕等はずっと下を向い生きて来た世界が新聞記事に集中している時僕と君は腐りかけの果物を分け合い食べた致死的な響きを帯びた風と暁色に染まる窓辺僕
2024年11月17日 17:45
「さよなら 愛しい人」起きて見る夢 愛だけを残して僕はただ其処にある空白に従属する何かが不意に通り過ぎる そう風だ一陣の風が通り過ぎて行く 何も奪わずに想いと意志を与えて自分が自由だと感じれる唯一の状態が此処にある 其れは空白の中だ僕の内面 混沌とした闇にある毒と向き合うある場合には致死量に匹敵する毒性を含むものだって其処には存在している現実と幻想が入
2024年11月10日 03:25
「花唇」咲き誇り揺れ舞い誘う花唇想いの数だけ言葉を重ねそっと此の手で触れた柔らかな花ただ ひとつの願い事 祈りは瞬く星明かり立ち止まり 振り返り また歩き出す栞を挟んだ此のページに書かれている 終わりの無い物語悲しみの雲と刹那の雨 希望の虹と柔らかな陽の光夜空には同じ想いを抱いた小さな星が並んでいる僕は其の星の輝きに耳を澄ませる貴方と同じ夢を
2024年11月6日 21:30
「夢のほとり」ひとつ またひとつ色を重ねて見えるだろう最後にはきっと救われる世界はいつか弱者に救いの光を与えてくれる僕等にも虹が見れると信じて激しく降りつける雨も我慢して来た一日はとても長く嘆きの雨は降り止まぬそして きっと 人生は短い誰のもとにも陽が照らされるのなら彼女は何故に… 僕等は さよならを告げる為に出逢ったんじゃない見上げ
2024年11月1日 10:24
「今夜なら」肩寄せ合って歩く影僕の伝えたい想いと 君から伝わる想い愛しさの欠片 恥じらい染める胸の音願いの明かりを灯す瞳の奥何度でも聞きたい言葉を覗き込む僕等の星がまたひとつ恋の詩を奏でる言葉になる前の言葉 歩こう 明日へ想いの星々が集い瞬く今夜なら