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悪夢ハッと目を覚ますと夜中だった。昔の夢を見てしまった。あの忌まわしき実家にいた頃の夢。…
初授業「じゃ、ここ訳してみて?」 「知識があった方がありとあらゆる場面で役に立つ。だから…
図書館での日々学校に行かなくなり、図書館で過ごすようになってから大体3年程が過ぎた。気が…
如月先生の初授業窓から差し込んでくる日光と共に目が覚めた。リビングへ行くとまだ綾は起きて…
この地に腰を落ち着けてはや一ヶ月。この間僕らは平日の昼間を狙って水族館や植物園で過ごした…
そして僕らは旅に出た。新しいまだ見ぬ自分たちに出会う旅へと。 最初は旅館に泊まった。一泊…
暑い日が続いた。だけどそんな夏も日一日と過ぎて行き気がつくと9月が迫ってこようとしていた。そう。夏が終わる。綾も夏休みが終わって新学期が始まる。結局まだ綾と僕は一緒に過ごしているが、9月が来たら綾はどうするのだろうか? 「ねぇ、綾学校が始まったらどうする?」 「別に、家に戻るよ」 「綾はそれでいいの?」 「多分親が帰ってくると思うから」 「そうなんだ」 聞く所によると今回一ヶ月程で帰るということを匂わせていたらしい。 「僕は今のままいてくれてもいいんだよ?」
僕のところへ綾がやってきてから2週間程経った。その間一緒に公園で遊んだり図書館で本を読ん…
帰りの電車の中で綾は疲れて眠ってしまった。隣の僕にもたれながら。その腕にはイルカのぬいぐ…
当日の朝「シャッ」とカーテンの開く音がした。2日目なのでさすがに誰が開けたのかはすぐに気…
「いただきます」 そして、僕等は昼食を摂っていた。今日のお昼ごはんは冷やしうどん。リュッ…
二人の朝カーテンが開けられる音が聞こえた気がした。早朝は肌寒さを感じさせ、蒲団に包まる至…