適応障害で1年半休職した30代会社員、復職目前の様子を語るらしい
明日、私は職場復帰します。
1年半という、世間一般では
長い方であろう休職期間を経て
職場復帰を目前に控えた今、
改めて休職期間を振り返り、
これからのことについて少し語りたいと思います。
過去の記事と重複する箇所もありますが、
総集編としてお楽しみください。
■休職の超ざっくり概要
チームリーダー昇格に伴う負荷増大についていけず、
2022年8月から適応障害で休職。
傷病手当と貯金を最大限に活用して
療養、兼、人生の夏休み。
1年ほど経過した頃、
回復傾向を感じてきて
復職を希望。(note発信開始)
休職してから1年半、
休職前とは別の部署で復帰予定。
復帰面談、通勤訓練を経て
連休明けからの復職が決定。
■復帰希望を伝えてから実際の復帰までの流れ
先日、日記にも書きましたが、
2回目の復帰面談で産業医から復職の許可をもらいました。
3連休明けの火曜日から、晴れて職場復帰です。
ここ最近は暇を持て余して働きたくてうずうずしていて、
前向きな気持ちでの復帰となります。
復帰を希望してからの大きな流れは、
11月の通院時に
年明けからの復帰を考えている旨を
かかりつけ医に伝える。
診断書を12月末までで作成してもらう。
12月上旬の通院時に、
かかりつけ医に復帰OK判断の書類を作成依頼。
私の会社独自のフォーマットでお願いしたので、
当日中に作成するのは難しいとのことで、
次回の通院時までに作成していただくことに。
12月下旬の通院時に、
作成してもらった書類を受け取る。
その日中に上司へ書類を送付(PDF)。
復帰面談の日程調整のために
会社の健康支援室へ電話。
復帰面談は1月中旬に行うことに。
この時に、
休職に至った原因の振り返りと、
生活リズムを記録をするように
会社から指示があった。
約3週間、
生活リズムを記録しながら生活。
1月中旬、1回目の復帰面談。
およそ1時間くらい。
産業医から、体調に問題なさそうか、
再発の可能性がなさそうかを確認されて、
質問に答えていく。
問題なさそうと判断が下りたら、
通勤訓練と就業規制について伝えられる。
1月下旬、通勤訓練開始。
2週間、上司に挨拶してサインをもらう日々。
2月上旬、通勤訓練最終日に
2回目の復帰面談。
ここは30分くらい。あっさりでした。
翌週から、1ヶ月は残業なし・出張なしの
就業規制のもと復帰していいとの判断をもらう
以上のような流れでした。
通勤訓練や就業規制については
会社、産業医、ご自身の状況などによって
差はあると思いますが、
復帰の希望を伝えてから、
実際に復帰するまでに1〜2ヶ月は
見ておいた方がいいかと思います。
■今後の通院・薬について
復帰面談の翌日、
心療内科に通院してきました。
かかりつけ医も復帰を喜んでくれ、
「ご自身の力でここまで来れたことは
自信になると思いますよ」と
前向きな言葉をくれました。
通院間隔は、
今まで2週間に1回でしたが
復帰後は1ヶ月ごとに変わりました。
薬は、引き続き同じ内容を飲み続けて
様子をみるとのこと。
抗うつ系の薬は、
「量が固定されてから8ヶ月」という
投薬の目安としてあるようです。
私の場合は去年の7月から量が固定されたので、
来月以降、様子を見ながら量は減らして
いけるかもしれない、とのこと。
やはり目指すは薬に頼らない生活なので、
少しづつでも減らしていきたいです。
■体調面振り返り
休職時点で持っていた不調はほぼ解消しました。
現時点で気になることは、
大きなストレスがかかったときに
少し胃が気持ち悪くなるくらいで、
睡眠障害や倦怠感、頭重感、腰痛など
細かいものも含めて
休職開始時に抱えていた不調なくなり、
健康であると自信を持って言える
くらいになりました。
私の場合は、診断名が「うつ」に変わり
抗うつ系の薬に変えてから、劇的に良くなりました。
やる気や意欲が湧き、活動的になりました。
休むきっかけは「適応障害」でしたが、
根本には「うつ」が潜んでいたんでしょうね。
適応障害は「心」、うつは「脳」、
それぞれ原因が異なるので
治療法や薬も変わる
ということは学びになりました。
しかし、健康になってきたとはいえ、
まだまだ睡眠導入剤は不可欠だなと思います。
睡眠導入剤なしで生活を安定させられるかといえば、
全く自信はありません。
むしろ、最近は寝つきが良くなかったので
睡眠導入剤は2錠に増やしたところです。
耐性がついてきたんでしょうか。
また、
私の場合、ひとり暮らしでの療養でした
医者や産業医からは実家での療養を
勧められましたが、
実家では気が休まらないので、
一人での療養を選択しました。
結果として、時間はかかったけど
自分には合っていたと思います。
心から頼れる家族や友人がいる人は、
その人に頼るのもひとつだと思います。
特に、生活リズムを安定させるためには、
誰かと一緒に生活した方が
合わせやすかったかなと思います。
■その他、振り返ってみて
・仕事から逃げたかった
休職に至った原因として、
無理な働き方を続けるのに限界がきて
一度リセットしたかったんだなと思います。
自分の能力、キャパを超えた仕事に
ストレスを感じ、それが限界値を超えた結果、
体調に異変が起きたと思います。
・仕事にやり甲斐を全く感じられなかった
チームメンバーは変に個性が強く
協力しあう風潮もなく、
一緒に働いていて楽しいとは
思えていませんでした。
出張や飲み会など数少ない楽しみも
コロナで全て奪われた結果、
やり甲斐はほぼ0になっていました。
誰と働くか、はとても大事だなと思います。
・休職期間にやりたかったこと
やり残したことはない!と胸張って言えます。
またやりたいことが湧いてきたら、
働きながらやればいい。
そういう働き方をすればいい。
そういうマインドを持つことができました。
・丁寧に暮らせるようになってきた
健康的なリズムで生活できるようになりました。
また、家事を後回しにしなくなったことで、
家が整理整頓された状態を手に入れました。
これは結構重要なことで、
休職したての頃は、片付けが苦手で
部屋は散らかり放題だったんです。
それは頭の中も同じで、頭がスッキリせず
仕事の優先順位や作業環境の整理などが
うまくできず、仕事が雑になることが
よくありました。
今では、家の状態は
頭の中を映す鏡だと思っています。
家にも脳内にも適度な余裕を持ち、
常に整えることでベストパフォーマンスの
発揮につながると思います。
・やっと、学生時代からステージをひとつ上げられた気がする
今までの生き方や働き方は、
学生時代の延長でしか
なかったなと感じます。
自分の性格ややりたいことなど、
自分と向き合う時間を持てたことで、
今までとは違う、ひとつ上のステージに
上がることができた気がします。
・恋愛は大きな原動力になった
休職期間中に、新しい恋愛を経験しました。
その当時は、今までにない
心に炎が灯っているような感覚を感じていて、
これが情熱というものか、と肌身で感じました。
その恋愛は終わりを迎え、情熱が大きかった分
失った反動も大きかったですが、
なんとかそれも乗り越えて、
今は前を向けています。
恋愛に限らず、情熱を持てることは
何でも乗り越えられる活力になるんだなと
知れて、いい経験になりました。
・お金も大きな原動力
休職期間で貯金は底を尽きました。
さらには引っ越しで出費がかさみ
我が家の家計は火の車ですが、
その分、仕事を頑張りたいという
モチベーションになっています。
今までは、
なんとなく貯金を貯めて
なんとなく欲しいものを買う
そんな日々でしたが、
今は、
お金が貯まったらあれが欲しい、
今月これにカード切ったから頑張ろう、
ボーナスが出たら旅行に行こう、
という、稼ぐ目的ができました。
■復帰後の働き方
復帰してからの働き方として
気をつけていきたいことを書きたいのですが、
量が多いので箇条書きで書きます。
・やりたいことをやる
最低限だけ稼ぐ
大事なのは、お金と時間のバランス
・休職、転職はいつでもウェルカム
・ストレスを溜め込まない
モノも情報も、常に「整理整頓」
面倒ごとを後回しにしない
言うべきことは言う
わからないことを放置しない
・ありのままの自分で
昇格にこだわらない
自分の肩書きに捕らわれすぎない
フットワーク軽く
常にオープンで
いつもユーモアを
・周囲に愛される、でも八方美人はやめる
→正直、難しい。
どうしたらいいかは分かっていない
まずは「チームの輪を乱す人にはいい顔をしない」
・休んだことは引け目に感じない。
休んだことでパワーアップした
休んだことをひけらかしもしない。
■仕事以外でこれからやりたいこと
最後に、仕事以外でやりたいことについてです。
こちらも簡潔に。
・副業
本業の仕事をしつつ、副業もしたい
副業OKなので、並行してやっていく
お金を稼ぎたいわけではなく、
昔からの憧れをやり残さないために今やる
ただ、副業の世界に
片足突っ込んでみて今思うのは、
もしかしたら自分のやりたいことと
ズレてるかもな、ということ
副業は自己実現のためのひとつの手段でしかない
できる限りチャレンジしていくが
途中でやり方を変えるかも
自分が納得できればそれでいい
・しばらく今の家に住む
今までは仕事を第一に、住む場所は二の次で
全国色んな所を転々としてきました
最近引っ越してきた今の家は
かなり気に入ってて、
しばらくここに住みたいと思う
軸を太く地に足つけつつ、
足どりは軽くありたい
・情報発信
休職中に始めたnoteでの情報発信は
今後も続けていきたい
noteは自分の思考の整理に役立つ
他にも動画編集など
新しいことにも挑戦していきたい
■さいごに 復帰前日の心境
復帰の前日である今日、今、
とても前向きな気持ちでいることが
自分でも不思議です。
1年半前の夏、
朝からトイレで吐きながら
会社を休みたいと願った、
後ろ向きな気持ちでいっぱいだった
あの頃の私とは、もう別人です。
あれから2つ歳を重ねましたが、
それ以上に重みのある、意味のある
年月だったと思います。
しっかりと立ち止まって
しっかりと充電した分、
明日に向かって、大きな一歩を。