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語学を突き詰めた先にあるもの

皆さんあけましておめでとうございます。今年も日中の翻訳を目指す人や中国語のレベルを向上させたいと考えている人に役立つような記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

さて突然なのですが、皆さんは「語学(ここでは中国語としておきます)」に対してどのようなスタンスでいますか。

ある人は「中国語を使って中国で大活躍したい」と考えているかもしれません。またある人は「中国語をきわめて日中・中日の翻訳通訳をやりたい」と思っているかもしれないでしょう。

でも、中国語を突き詰めた人は、ここでいくつかの壁が存在するのに気づくことになるでしょう。

最初は「母国語」の壁です。中国語はもとより、外国語を極め、これを使って仕事をしようと考えると決まってぶち当たるのが自分の「母国語」のレベルは業務をこなすのに十分足りえているか、という問題です。

翻訳・通訳ならばそれが一番顕著に感じられるかもしれません。私は日本人ですから、自分の日本語力のなさに苦しめられました。この話は別のnoteの記事にも書いたので覚えている方もいるかもしれません。

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そして・・ここが今日私が一番強調したいことなのですが、もう一つの壁は「自分の強みにできる専門分野があるかどうか」です。

例えば大学で法学を専攻したならば、法律が専門分野ですし、経済を専攻したならば、経済が専門分野になります。

この「専門分野」が翻訳・通訳業務や外国語を使った業務において、百人力となって自分の糧になるのです。例えば法廷通訳なら、法律分野の専門知識が必要になってきます。医療通訳ならば、医学分野の専門知識を持っていればスムーズに業務に入れるでしょう。

そうでなくても、自動車メーカーに入って中国での営業をするとなった場合は、「自動車部品の知識」が必要になってきます。IT企業に入って中国語を活用して営業をするとなった場合でも「IT知識」は必須になるでしょう。

そう・・だからこそ、「語学の学部」は通訳や翻訳、そして「語学を生かした仕事」を目指す人にお勧めできないのです。「専門分野は語学」イコール「専門分野はなし」ですから。もちろん、「言語学」の研究を生活の糧にしていくならば別ですが・

私は大学では英米学科を専攻しました。そして卒業して中国に留学した後は中国語学習コースに入り、その後東莞の勤務を経て日本に戻り、日中・中日の翻訳・通訳を目指して翻訳・通訳の学校に入りました。

つまり「専門分野は全く無い」という状態からスタートしたわけです。ですから、私はこの壁には大いに悩まされました。

ただ、私は比較的ラッキーだったと思います。「中日のニュース翻訳」という道に入ったからです。

「専門分野」をマスターするためにはそれなりに専門的な教育課程を履修するのが一番の近道でしょう。必然的に専門書を含めた本を読むことが必要になってきます。

学生の時は本をあまり読まなかった私はここが一番痛かった。しかし「ニュース翻訳」の場合は新聞やテレビ、ネットなどをかたっぱしから読んで翻訳の語彙を拾い、それを自分のものにしていくという方法を使うことができたのです。

もちろんその過程でXからの情報も積極的に得るようにしましたし、その中で大きく成長することができました。

まぁ何が言いたいかというと「ニュース翻訳最強」というわけですね(笑)「専門知識なんてそんなこといまさら言うなよ」と言う人はぜひニュース翻訳をめざしてみてはいかがでしょうか。

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・・・というわけで今年も中日の翻訳(ニュース翻訳に特化した記事が多くなるかもしれませんが)に役立つ記事を出していきたいと思います。もちろん、中国語学習者の皆さんに役立つ記事も出していきますよ。よろしくお願いします。

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